個人主義

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2008-09

audioquest Optilink-5 Toslink Fiber Optic Cables試聴

 前回前々回とFF400とNo390SL間のS/PDIF接続をあれこれ試してみた。ここまできたら、オプティカルケーブルの品質の良いものも試してみたいなぁ。
 ”高額なもの”が”良いもの”と思ってしまう心の貧しい私は、とりあえず何でも売ってるネットショップ楽天で、「TOSLINK」で検索して、金額の高い順に並べ替えてみた。すると上の方にあったのがaudioquest Optlink-1とXLO Ertosだった。おー、私の好きな(そうだったか?)audioquestがあるぢゃないかぁ。そう思ってaudioquestのオフィシャルサイトへ行ってみると、オプティカルケーブルの最上位には堂々とOptlink-5が。この名前、見覚えがあるかもしれない。
 とりあえずOptlink-5をターゲットと定め、ヤフオクを張った。と、結構出品は多いのだった。さて、いつ落札しよーかなー、とか思っていたら、我が家のPCオーディオを偵察に来たブログ「オーディオ目玉親父」のmessaさんから偶然お借りすることができたのだ。なんとタイミングのよいことだろー。messaさんに感謝!

audioquest Toslink Optilink-5 そーそー、これこれ、audioquest Optilink-5 Toslink Fiber Optic Cables。よいケーブルは、見た目が立派でないとね。見た目貧相でもよいものはあるけど。


 それでは、早速試聴だ。場所はFF400とNo390SLの間。比較対象と聴く順番は、付属オプティカルケーブル、audioquest Optlink-5、Synergistic Research Designers' Reference RCAの順としよう。
 チェックCDは、ちと考えた。録音がクッキリハッキリしすぎているCDは、どのケーブルで聴いてもクッキリハッキリ聴こえてしまって、あまり違いがわからないんじゃないだろーか。前回、前々回がそうだったように。鉄琴系の均質で密度の濃い音なんかは、どんなオーディオでもリアルに聴こえる気がするのは私だけじゃないだろう(「だけじゃない!」と言ってくれー)。ここは適度なオンマイク録音の、いつもの「LaShell Griffin / Free」でいってみよう。

 付属オプティカルで聴いてからOptlink-5に換える。
 デッサン画だったものが、丁寧に塗りつぶされた塗り絵のような音になった。この違いは結構顕著なのだ。情報量が多いというのか、ムラがなくなったというのか。音像の隅から隅まで均一な音で塗り込められたように聴こえるのである。ちょっとヌッペリとしたようにも感じる。でも、次元が違う音であることは確かなようだ。両サイドの弦の音もマジックペンで描いたように太く濃く聴こえる。

 続いてRCA同軸ケーブルのSynergisticに換えて聴いてみる。
 ピアノの音は、違いが分からないなぁ。しかしボーカルは違った。こちらの方が陰影があるのである。声のカスレ方が、生の人間の声に近い感じである。音に濃い部分と薄い部分があり、立体的とも感じるのだ。そうなのだ、Optilink-5の方は塗りつぶされて、均質で、陰影のよくわかない音なのである。写真でいうハレーションを起こしている感じに近いかもしれない。
 もしかしたら、データ伝送の効率や正確さでいうとOptilink-5の方が上なのかもしれない。しかし、我が家の環境において、私の聴感上では、Synergistic Designers' Reference RCAの方が生の音に近く感じるのだ。
 ふーん、こりゃOptilink-5は見送りなのだ。messaさんありがとうございました。お借りしたOptilink-5、ちょっぴり悪口でゴメンナサイ。


Synergistic Research Designers' Reference Digitalの配置換え

 前回のTOSLINKオプティカルケーブルとRCA同軸ケーブルの比較を終えた後、ふと思い出した。そーだ、我が家にはもう一本デジタルケーブルがあったのだ。
Synergistic_dig2.jpg Synergistic Research Designers' Referenceである。なんとこのブログを始めてから3回目の記事で紹介しているのだ。なかなか古株なのだ。
 では、比較してみよう。対象は前回からの続きで、Wireworld Starlight III、チェックCDは「Trina Broussard / Inside My Love」1曲目「Losing My Mind」だ。

 オプティカルケーブルよりWireworldの同軸ケーブルの方が、中域が厚く、ノイズフロアが上がった印象であった。Synergisticは、それをもう少し強調して、キメ細かくした印象だ。弦の中域が美しい。バックボーカルも血が通っている。また、オプティカルケーブルでは透明であった背景は、無音の気体で埋め尽くされている印象に変わった。Transparentのケーブルと同じ傾向の静寂性である。これを閉塞感と感じる人もいるかもしれない。
 なるほど、しかしこれは説得力がある。オプティカルケーブルの解像度やヌケのよさを多少犠牲にしても、この中域の美しさは手に入れたい。Synergisticをこの場所、FF400とNo390SLの間に採用しよう。以前このSynergisticを使用していたDV-S969AViとFF400間には、Wireworldを持ってくればよい。

 でも、やっぱり違いはそれほど大きくないんだなぁ。私の耳の感度が落ちてしまったのだろうか。ちと心配になったが、気に病むことはないだろう。それで電線病が治まるのなら、それはそれで心休まることになるのかもしれない。

S/PDIFのTOSLINKオプティカルケーブル接続とRCA同軸ケーブル接続の比較

 あまりに違いがビミョーすぎて、書かないでおこうかとも思ったのだが、オーディオ機器やアクセサリーのインプレは余さず記すのがこのブログの信条。ありのまま、感じたままに記録しておこう。
 試した箇所は、RME Fireface 400とMark Levinson No390SLの間である。今までは、FF400に付属していたオプティカルケーブルを素直に使っていた。ふとRCAのデジタルケーブルを所有していたことを思い出し、棚をごそごそと漁ってみた。
Wireworld Starlight III 現われたのがこのWireworld Starlight IIIである。GoldでもSilverでもない、ただのStarlight。いつ何のために購入したのかも覚えていない。たぶん忘れていいほどの金額で購入したのであろう。FF400付属のオプティカルケーブルと比較するには、ちょうどいいグレードかも。よく見るとケーブルの表面に矢印がプリントされている。おっ、ナマイキに方向の指定があるのか。

 チェックCDは「Trina Broussard / Inside My Love」1曲目「Losing My Mind」。オプティカルと同軸とを交互に聴いてみた。
 RCA同軸ケーブル接続の場合は、ノイズフロアが少し上がる印象だ。中域の音がやや厚くなり、耳当たりが柔らかくなる。解像度はちょっとだけ失われてしまうか。
 対するTOSLINKオプティカルケーブル接続。透明度はこちらの方が上だ。中域は痩せて、高域が鋭くヌケがよい。しかし、ハンドクラッピングの音は高域に寄りすぎる。硬質で、人の手の音に聴こえない。
 冒頭に書いたとおり、違いはビミョーである。それにどちらが良いかは好みの問題だろう。私の思い違いという可能性も大いにある。うーん、こんなインプレならやっぱり書かないほうがよかったかも。って、ここまで書いたらもちろんブログに掲載しちゃうけど。

 とりあえずどちらを使うか判断を下さないとならない。そーだなー、今の段階としては、中域の改善はいつでもできそうなので、しばらくはこのままオプティカルで行こう、だな。
 こんな比較してたら、ケーブルのグレードアップがしたくなってしまった。いかんいかん、がまんがまん、ピーマンピーマン。(また意味なく韻を踏んでみた)


Fireface 400へのDVD(リニアPCM)接続

 前回、Antelope OCXを使いこなそうと、あれこれ考えていたとき、ふとユニバーサルプレーヤーであるPioneer DV-S969AViに利用したらどうなるんだろう、と思った。
 で、やってみた。DV-S969AViにはクロック入力がないので、RME Fireface 400を経由することとなる。

 現在は、次の構成でリニアPCMの音楽を楽しんでいる。

DV-S969AVi
(デジタル出力)

No390SL(DAC)

プリアンプ以降

これを、次の構成につなぎ換えて聴いてみよう。

DV-S969AVi
(デジタル出力)

     Dell PC − Fireface 400 − Antelope OCX

No390SL(DAC)

プリアンプ以降

 チェックDVDは、「鬼束ちひろ / the complete clips」6曲目「We can go」である。現行の構成で聴いてから、FF400を間にかます。最初は外部クロックのOCXを使わず、まずFF400の内部クロックで聴いてみる。
 一聴して違いが分かる。Pioneerの特徴である中域をキラビヤカにしている付帯音が消え去った。音が引き締まり、分離がよく、シャキシャキとして気持ちよい。
 ふーん、変わるもんだなぁ。上記の構成を見ると、余計な機器FF400が間に入ってしまったのに、音はニゴリがなく、新鮮になったように感じる。FF400とNo390SLの間は、付属の安っぽいオプティカルケーブルだし、機器的にはピュアじゃなくなったように思えるんだがなぁ。
 ではでは、OCXのクロックを48kHzにして注入してみよう。
 えーと、ますます音が引き締まる印象なのだが、変化量は少ない。さきほどのFF400をかましたときと比較すると、変化の方向は同じなのだが、違いとしてはわずかだ。ま、これは想像していたことだ。

 いずれにしても、DVDのリニアPCMにも、FF400、OCXを経由することによって、気持ちの良い方向に大きく変化することがわかった。とってもよろこばしいことである。これは、PCオーディオの副産物ってとこかな。
 メデタシ、メデタシ。

Antelope Isochrone OCX

 私の悪いクセが出てしまった。オーディオに好影響を及ぼすことが判っている複数のものが、私の手の届くところにある場合、段階を経ずに、一足飛びに揃えてしまう。今回のPCオーディオも一気にマスタークロックジェネレーターまでいってしまった。
 もっと素のPCオーディオの音を楽しむべきなのだ。まだまだリッピングもしていないCDがたくさんあるのだ。「おーっ、PCオーディオで聴くと、このCDはこんな音がするんだー!」とひととおり感動した後に、新しい機材やアクセサリーを導入すれば、そこでまたもう一度新たな感動を味わうことができるのに。
 我慢の足りない私は、一回分の感動を飛び越えてしまったのだ。モッタイナイ。(永ちゃん風)

 と、反省しているフリは、このくらいにしておこう。
 私にワードクロックの存在を教えてくれたのはEsotericである。いつかはエソを手に入れるのかなぁ、となんとなく思っていた。しかし、PCオーディオ、プロ用オーディオインターフェースRMEときたらこれしかあるまい。Antelope Isochrone OCXである。で、Antelopeといったらdearaudioである。さっそく店長に自宅試聴が可能か聞いてみた。
 店長から輸入元に確認していただき、デモ機が戻ってくるのには一ヶ月ほどかかる、新品を送るので気に入ったら購入してほしい、との回答を得た。輸入元としては新品を送りつけるほどの自信があるのだろう。しかし、こちらとしてはプレッシャーに感じてしまうのだ。うーん、ままよ(死語どころか化石語か)、送ってもらってしまえっ!
 3日程度のバーンインの後聴いてほしいと、輸入元。説明書には4日間必要と書いてある。ただいま電源投入より3日と6時間が経過した。よし、聴こ。

 BNCケーブルは、dearaudio店長より送っていただいた、手ごろなお勧めケーブルstereovox HDXVである。素直な音で、デモ機の評価をするときに使っていたそうだ。このケーブル、金額もかなり、リーズナブル、ワンダフル、アンサンブル(意味なく韻を踏んでみた)。
 まずは、44.1kHzをRME Fireface400に注入。チェックCDは「LaShell Griffin / Free」7曲目「Rise」。FF400の内部クロックで聴いた後、OCXのクロックに変える。
 ボーカルの周囲から音が消えた。透明感が増し、輪郭をハッキリ描き出し、音が浮き上がる。ピアノも弦も、それからsnapin'(指パッチン)の音も鮮明である。しかし、わずかな変化だー。
 次にOCXからのクロックを176.4kHzに変える。おっと、言っておくがDAコンバーターとして使っているNo390SLは、44.1kHzと48kHzの入力しかないので、音楽データはアップサンプリングなしの44.1kHzのままである。OCXからの外部クロック入力のみを変えているのだ。
 うーん、音の輪郭の内側の陰影をはっきり描き出すようになったか。しかし、その分音の輪郭はぼやけてしまったような。OCXなしの音に近くなってしまったかも。
 確認するために「綾戸智絵 / LIVE!」1曲目「Only You」を聴く。OCX 44.1kHzでは、拍手の音が細かい。針先のような小さな粒子の音も聴き取れる気がする。ピアノの響きは、拡散せずにセンター周辺に硬く締まって聴こえる。
 このピアノの聴こえ方は、特徴的かな。PCオーディオにする前、CDPを使っていた頃は、ピアノの響きが天井いっぱいに広がっていた。PCオーディオに変えたら、ピアノの音はセンター付近に集まり、響きは減少した。そしてOCXのクロックを注入した今は、よりセンター上方に集まり、やや硬質な音をさせている。
 OCXを176.4kHzにすると、やっぱり音の輪郭の内側の表現力が増し、代わりに輪郭がぼやける印象だ。あまり好ましいとは感じない。
 うーん、変化が微妙すぎる。PCオーディオとしての各機器を導入していったなかでは、もっともコストパフォーマンスは悪いと言わざるを得まい。やはりバーンインにもう一晩足りないのだろうか。明日再度比較してみよう。


 ここで構成について、ちょっと頭を整理してみよう。知識が少ないので、整理も容易だろう。

  Dell Inspiron 1526
   |
  RME Fireface 400 − Antelope OCX
   |
  Mark Levinson No390SL
   |
  プリアンプ以降

という機器構成である。クロックが必要なのは上3段、Dell PC、FF400、No390SL(DAC)だ。各段のクロックがどうなっているのか想像すると、

<Dell PC>
 PCとFF400の設定をあれこれ試していたとき、PC側の音楽データの送り出し速度が遅くなったことがあった。そのとき、DAC側では44.1kHzの音楽データ入力の表示になっており、音楽はスローで再生された。
 こうした挙動から推察すると、PC側のクロックは、FF400からIEEE1394により送られてくるクロック信号に同期されているのではないだろうか。

<FF400>
 ここでのクロックは、FF400内蔵のクロックと、OCXの外部クロックとを切り替えて使用する。

<No390SL(DAC)>
 このDACは、S/PDIFにて入力した44.1kHz 16bitの音楽データを352.8kHz 24bitにアップコンバートするのが特徴である。外部クロック入力は備えていない。今回TOS-Linkで接続しているのであるが、S/PDIF入力側のクロックとは同期せず、DACは自らのクロックを信用すると考えるのが自然であろう。精度が保証されない入力側クロックを使って、アップコンバートするのは危険と考えられるからだ。
 (追記:ネットを見ていたら、TOS-Linkはジッタの影響を受けやすいとの記述を見つけてしまった。)

 ということで、現在OCXの影響下にあるのはDell PCとFF400だけであり、OCXの力を十分に発揮させるためには、外部クロック入力のあるDACを導入するしかないと考えた方がよいだろう。
 って、これらの想像が正しいという自信はまったくない。ないのかやっぱり。


 で、一夜明けた翌日である。
 チェックCDは、先日レコメンドした「Trina Broussard / Inside My Love」1曲目「Losing My Mind」とする。FF400の内部クロックで聴いた後、OCXから44.1kHzを入力。
 印象は昨夜よりややはっきりとした。音の分離がよく、輪郭が際立つ。空間の透明度が増し、前後の定位がよい。低域は締りがよく、ボリュームも増した気がする。まぁビミョーだけど合格点をあげてもよいかな。
 176.4kHzにする。油絵が水彩画になった感じか。グラデーションがきれいになったが、輪郭はぼやけてしまう。44.1kHzのほうが私の好みに近い。

 さて、どうしようか。外部クロックの入力を持つDACを導入してから、OCXの導入を検討するほうがよいのだろうが、このOCXを返送してしまうのも何だか精神的によくない気がするなぁ・・・


Antelope OCX Antelope Isochrone OCX
 4日間も設置していると、なんだか馴染んでしまった。FF400の隣にあると、違和感はまったくない。


 買っちゃえ!と悪魔がささやく。天使はどこ行ったよ。
 オレの天使はあてにならない。

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プロフィール

へい。

Author:へい。
 オーディオ歴はやっとこ5年半。そろそろ中級者を名乗っても許されるだろうか。このブログはオーディオ関連のインプレ集なのだ。
※ご注意:私は、オーディオで音楽を聴くたびに、毎回感動したり驚いたりする。だからといって、我が家のオーディオが飛び抜けていい音をさせているワケではないし、なにか特別な機器・アクセサリーを使っているワケでもない。ブログをよく読んでいただければ、短所も明記されているのが分かるハズだ。どうか、美しい誤解をされませんように。

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