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個人主義

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2019-08

Current Cable Peacemaker そして Conqueror

 待つこと約2ヶ月。やっと届いたCurrent Cable Peacemaker 2本とConqueror 1本。一日千秋の思いで待ちに待って、やっと来たかー!という万感の思いである。あまりに待ち望んでいたので、期待値がかなり大きくなってしまっている気がして、ちょっと心配。
 これから音出しをしてみるのであるが、送付された直後の音、果たしてどうだろうか。このケーブルは、ケーブルクッカーなる装置により、エージングが十分に進んだ状態に処理されてから出荷されている、とはいうものの・・・である。
 前回一度試聴しているので、一気に全部つなぎ換えてもいいような気がするが、いやいや、これだけ待ったのだから、じわじわと1本ずつ音の変化を楽しもう。

 今までの経緯は、「Current Cableに興味を持った方へ」を見ていただければ分るだろう。

Current Cable Conqueror NewCurrent Cable Conqueror
 前回お借りしたケーブルと比較すると、外見はひと回り細く、圧着チューブも短くなっていて、曲げた感じではかなり柔らかくなっている。前回の私の意見を、日本側代表者を通じて、開発者側にて取り入れていただいたことになる。感謝感激。また、細くなっているにもかかわらず、導体の追加がされていて、音もさらに改良されているとのこと。非常に楽しみだ。


 チェックCDは、いつもの「LaShell Griffin / Free」。
 チェックポイントとしている箇所は、7曲目「Rise」、冒頭のピアノとウィンドチャイムの高音域、続く女性ボーカルの実体感、その後の左右の弦の定位とリアルさ。
 10曲目「Faith」では、ベースの低音域、男性ボーカルと中音域のホールエコーの微弱音。
 11曲目「Better Days」は、音場表現である。Stealth Dreamのように、SPの外側に音場を広げようとするケーブルと、このCurrent CableのようにSPの前方に張り出させようとするケーブルの違いを、如実に表してくれる。また、まれに、この曲の高音域を幻影のように美しく響かせる機器と出会うことがある。FM Acoustics FM266 や Octave HP-500SE がそうだった。我が家のオーディオは残念ながらそういう鳴り方はしない。


◆CDPにPeacemakerを
 さて、はじめにPeacemakerを、CDP Mark Levinson No390SLにつないで、現行Electra Glide Epiphany Xとの比較をしてみよう。前回の比較では、音のエネルギー感が増し、レンジが厚くなった印象であった。音場にはあまり変化を感じられなかった。今回はどうだろうか。

7曲目「Rise」
 ピアノの余韻が長い、ウィンドチャイムも「チリチリチリーン」から、「チャラチャラチャラ~ン」になった。余韻が長くなったことが分るかなぁ。前回は、高域が増したことは感じたが、ここまでの余韻の長さはなかった気がする。銀の導体が増えたのだろうか。
 ボーカルと弦には、エネルギーと低域の厚みが増したことが分る。

10曲目「Faith」
 ボーカルのホールエコーはあまり変化を感じない。中域には変化がないということか。その代わり、低域の変化は面白い。ベースがちょっと空気圧の甘いゴムボールのようだったのが、空気を入れて、パンパンに張ったようになったのだ。スピードが増して、エネルギーも増した。これも前回のPeacemaker以上のようだ。

11曲目「Better Days」
 音場が変化したという感じとはちょっと違う。音場は変わらないのだが、音場の隅の音がエネルギーを得て、全体のハーモニーの中で自己主張するのだ。センターに注意を向けていると、「あたしゃこっちだよ!」とばかり、バックボーカルが右SPから突然に唄い出して、ビクッとしてしまった。

 前回のPeacemakerは、漠然と音の厚さが増したと表現するしかなかったと思うのだが、今回の新Peacemakerは、どこが変わったか、具体的に、詳細に分る。はるばる海を渡って送付されてきた直後の音で、これだもの。今後の変化に期待を膨らませてもいいだろう。
 そうそう、もうひとつ言っておかねば。比較のElectra Glide Epiphany Xは、米国定価は、なんと$7,000。電源ケーブルの最高峰と崇める人もいるほどのケーブルである。そんなケーブルとの比較であることを、決して軽視してはいけない。もっともEpiphany X、実売価格はかなり安くなるようなのだが。


◆プリアンプにPeacemakerを
 次に、PeacemakerをプリのViola Cadenzaにつないで、現行Stealth Cloude Nineとの比較。前回ここでは、Cloude Nineの影響が消える印象が強かった。

7曲目「Rise」
 ピアノとウィンドチャイムの余韻が益々長い。しかし、余韻と引き換えに、ウィンドチャイムのアタック感、スティックが当たった瞬間の「チン」という音の芯が薄れてしまったようだ。これは、ちょっと残念。
 ボーカルを聴いて、ハッとした。LaShellが笑っているのだ。どうしたんだこれは。Cloude Nineは、中域の響きに特徴があり、高域はむしろ狭い。その高域の制限がなくなり、自由にノビノビと楽しげに唄うのだ。これはいい。

10曲目「Faith」
 ボーカルのホールエコーはこれも変化を感じない。低域はというと、これまた面白い。空気圧を高めたゴムボールに、今度はプロパンガスのように、重い気体を詰めたようだ。ズンッとくるゾ。

11曲目「Better Days」
 Cloude Nineの音場表現がとれた。自己主張しながらも、ちょっと立ち位置があいまいだったバックボーカルが、踏ん張って前に出た。センターボーカルも踏ん張った。前後感がハッキリした。センターより前方に張り出しているのに、「バック」ボーカルとは、おかしいね。あ、おかしくはないですか。

 前回は、ここはPeacemakerではなくて、Conquerorで比較試聴したんだった。Conquerorほどではないが、この新Peacemakerも十分存在感のある音を聴かせてくれる。


◆パワーアンプにConquerorを
 いよいよConqueror。パワーアンプGoldmund Mimesis 28MEにつないで、現行Goldmund Power Cable Lとの比較。前回はここで想像を超える変化があった。しかし、今回は2度目だし、驚きは少ないだろう。と過剰に期待してしまっている自分自身をなだめすかしてみる。

7曲目「Rise」
 ピアノが音場を感じさせた。センター付近でポロポロと鳴っているだけではなく、ホールにその音が響き渡ったのだ。ボーカルは熱をもった。人の存在を感じた。音場を感じさせるような曲の冒頭部分ではないのに、ボーカルと楽器が3つ4つあるだけなのに、濃厚なスープのような音場、というのか、ホールの存在、熱気を感じた。

10曲目「Faith」
 ボーカルのホールエコーの中域の微弱音は、やっぱり変化を感じないんだなこれが。低域は、と・・・すげ! ゴムボールに砂を詰めたようになってしまった。K-1のレイ・セフォーがサンドバックをぶん殴るような音を出してる。低音なのに硬いぞ。ベースの弦を弾いた瞬間のアタック感がガツンとくるのだ。これが同じパワーアンプであることを疑ってしまうほどの変化だ。

11曲目「Better Days」
 濃い。音が満ちている。場に熱気がコモる。楽器1つ1つが熱いのだ。左右のバックボーカルが、手の届くところに立っている。人が近くに立っているときの圧迫感を感じてしまうほどだ。以前試聴したJBL K2 S9800SEを思い出した。音は低域過多に感じて、好みではなかったのだが、あのときの熱気ムンムンの感じに近いのかもしれない。

 やっぱり、前回のような驚きはなかったけど、今までとは明らかに次元の違うものを聴いているように感じる。クールがウリのGoldmundがここまで熱くなると、誰が思うだろう。いや、これはNo390SLとCadenzaの熱さがストレートに出るようになった、ということなのかもしれないな。
 ん?静寂性ってどうなのよ、とふと思った。静寂性と豊かな響き、熱気は両立するものなのだろうか。このPeacemaker、Conquerorで、私は静寂性より、豊かな響きと熱気を優先させた、ということなのかな。ノイジーになったわけでは決してない。私としては、熱気、大歓迎である。


Current Cable All左からPeacemaker、Peacemaker、Conqueror
 見た目ではほとんど区別がつかない。相変わらず、ブランドロゴしか表示がない。実は、ステンレスの商品ロゴのプレートを用意したらしいのだが、それが開発者の気に入らなくて、今作り直しているところらしい。プレートだけでも、後で送ってくれー!
 で、どこで区別するかというと、プラグのピンがゴールドなのがPeacemakerで、プラチナなのがConquerorなのだ。持った感じだと、Conquerorの方が、ちょっと硬くて重い。


Epiphany X, Cloude Nine, Mund Power L左からElectra Glide Epiphany X、Stealth Cloude Nine、Goldmund Power Cable L
 今回、選手交代となってしまったケーブルたちだ。
 使用していた機器は、左からCDP、プリアンプ、パワーアンプなのだ。何だか逆だった?太さだけを見ると、上段下段が逆の方がよかったような気がするよね。ま、なにぶんオーナーはオーディオ歴3年の初級者だし。


 と、いうことで、Current Cableは、予定したとおりの場所に収まり、私は音楽への感動と、オーディオに対する熱意を取り戻した。
 Current Cableを待つ2ヶ月の間に、忘れていた大事なものを思い出すことができたのは、前に書いたとおりで、それはそれでよかった。
 めでたし、めでたし、である。

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コメント

電源ケーブルの交換で思ったような音になったみたいで、良かったですね!自分も電源ケーブルやらルームチューニング?で色々悩んでる所ですが、へい。さんは、アレグロってお聞きになってますでしょうか?もし、アレグロもお聞きになっていれば、Current Cableとの傾向の違いなど教えていただければ幸いです。

 こんばんは。おかげさまで、やっと音を楽しめるようになりました。
 アレグロについては、店長からも自宅試聴のお誘いをいただいていまして、もう少し落ち着いてからお借りしようと思っています。他の方のインプレなどを読んでみると、かなり気になるケーブルですね。
 今回の私の電源ケーブルの試聴の中で、あまり触れてはいませんが、実はMIT Shotgun AC1が、コストパフォーマンスではピカイチで、Electra Glide Epiphany Xの次にいいんじゃないかと思っています。ご参考になれば。

 コメントどうもです。スダレとアクリル敷きパッドを購入した所で、ルームチューニングは停止中。代わりにアメリカから直接中古でケーブル2本購入。お店からもお借りて試聴してました。
 ガード下のお店からお借りした分に関しては、レポートを送ったのでそのうちに掲載されるのではと思います。個人的には値段を考えなければ、Dreamは凄かったです。左右の音の広がり低音の定位や描写は得難いものを感じました。ただ音は軽い感じで熱さとかは感じません。
 MITは、Magnum AC1の方をお借りしました。音が細かくて解像度は上がるのですが、空間の広がりは程々で音は整理されたような感じでした。ただ、組み合わせの問題も有るので一筋縄ではいかない感じですね(^_^;) 

 こんばんは。ご精が出ますね。
 ケーブルの組み合わせを考えると、選択肢が増えて迷いますね。私は、一度聴いて、その音が気に入ってしまうと、追求が過ぎてしまうようです。インコネ、電源ケーブルとそれぞれ同一ケーブルで揃えてしまいました。
 今思えば、もっと時間をかけて、迷うことを楽しみながら、一本一本組み合わせも考えて、選べばよかったかも、と思ってしまいます。性急に結論を出してしまって、モッタイなかったかもしれないと。
 MESSAさんは、十分迷って、楽しみながら、お選びくださいませ。

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Author:へい。
 オーディオ歴ははや10年。いくら年数を重ねても、やってることは初級者の域を出ないようだ。このブログはオーディオ関連のインプレ集なのだ。
※ご注意:私は、オーディオで音楽を聴くたびに、毎回感動したり驚いたりする。だからといって、我が家のオーディオが飛び抜けていい音をさせているワケではないし、なにか特別な機器・アクセサリーを使っているワケでもない。ブログをよく読んでいただければ、短所も明記されているのが分かるハズだ。どうか、美しい誤解をされませんように。

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