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個人主義

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2019-08

電源ケーブル比較試聴その3

 もし、
  「Electra Glide Audio Epiphany X エージング後」
  「電源ケーブル比較試聴その1」
  「電源ケーブル比較試聴その2」
を読んでいなかったら、まずこれらを先に読まれた方が、より理解しやすいかも。

 今回の比較試聴、第3ラウンドは、パワーアンプGoldmund Mimesis 28MEにつないで、現行のGoldmund Power Cable Lとの比較だ。対象となるケーブルは、
  Current Cable Conqueror
となる。Stealth Dreamは、パワーアンプにはもういいよ、って感じだろう。
 チェックCDは引き続き「LaShell Griffin / Free」。

 今回の試聴のポイントは、Conquerorが、ムンドらしいハイスピードさを損ねずに、どれほどの効果を上げられるか、ということだろう。「ムンドにはムンド」とよく言われるように、ムンドの良さを一番引き出すのは同じムンドを組み合わせたときらしい。って、同一メーカー複数使用を避けている私が言うのは矛盾しているが。しかし、低域のハイスピード感については、このPower Cable Lを使用したときがピカイチだと思っている。
 それに、ケーブルの硬さに対する許容度は、実はこのMM28MEが一番低い。このパワーアンプは床の上のオーディオボードに乗せているので、いくらでも位置を変えられるのだが、インコネが結構伸びきっているし、もうこれ以上居住域には入ってきて欲しくないし。Conquerorだと、ちょっとで済むとは思えないしね。

◆Current Cable Conqueror
 で、つないでみた。プリとパワーをちょっと斜めにずらした程度でつなげられた。やれやれ。
 では、音出し。最初に沈黙の中から現われた、ピアノとウィンドチャイムの音の、その音の多さに驚いた。色彩濃く、鮮やかで、豊かで、余韻が長い。音が多いにもかかわらずフォーカスが絞られたピンポイントの音で、少しの曇りもない。そんな予想外の音が、手に取れるような生々しさで空中に現われたのだ。
 続くボーカルを聴いて「やられた」と感じた。少しくらいの音の向上で、このパワーアンプの電源ケーブルを替える気持ちはない。しかし、替えないわけにはいかないレベルの音の変化だと気が付いたのだ。今まで求めていたボーカルの音、なかなか近づけなかったボーカルの音が、今、目の前にあった。センターのやや見上げたところの一点から聴こえる、血の通った声。いや、これはマイクを通した声だ。マイクの表面に反射する、あるいは表面を通過する際に減衰する音の様子が分る気がする。あ、ここから先はオカルトの世界か。入り込むのはやめておこう。
 すぐにストリングスが入ってくる。あれ?!音場が左右に広がった。Dreamはつないでないぞ、Conquerorのはずだ。少し混乱した。そうすると前後の立体感が損なわれてしまったのか?いや、変わらない。変わらないどころか、ステージ全体が広がり、音の前後左右の重なりがきれいに分離して、音場のなかに配置された楽器の存在がはっきり分かる。なんちゅー空間表現力だ!
 そうだ、低域のスピード感はどうだ。なんて、比較するのもムナしい。格段に厚みの違う低音を、同等以上のハイスピードでブリブリ鳴らしていた。中高域の余韻が長いところが、ハイスピードでないと言えなくはないか。
 唖然とした。いままで聴いていた音は何だったのか。いままで得意げに語っていた前後に立体的な音場って、いったい何だったのか。今までの自分が矮小に思えて、急に恥ずかしくなってしまった。

 そしたら、この曲はどう聴こえるんだろう。「akiko / In The Afternoon」、「Joss Stone / The Chokin' Kind」、「Sarah Brightman / Harem」、「Misia / Everything」、次から次へとCDを引っ張り出して聴いてしまう。あ、こうしてはいられない、Conquerorを手放すわけにはいかない。貸してくださった方に、あわててメール。購入させていただく場合の費用と、それから忘れちゃいけない、メーカーに圧着チューブを半分にできないかを確認していただくお願い。パワーアンプの試聴の前は、Peacemakerを1~2本なんて思っていたが、間違っていた。このConquerorが最優先だ。なんか混乱気味にメールを送ってしまった。すいません。

 興奮してしまって、なかなか冷静に戻れなかった。しかし、このMM28MEにこんな能力があったなんて、なんで気が付かなかったのだろう。まるで、年末の大掃除で、油で真っ黒に汚れた換気扇を洗った直後、見違えるように勢いよく回りだしたような、あ、妙な喩えはやめとく。
 ここ最近、電源装置を導入し、プリを導入し、インコネをグレードアップし、さらに今回の試聴で前段の機器の電源ケーブルを交換して、ポテンシャルを上げて上げて、もう積み上げられないくらい上げて、ここで一気に開放した、そんな変化じゃないだろうか。でなきゃ、パワーアンプの電源ケーブルで、これだけの変化した量と変化した要素は考えにくいよね。
 Conquerorが良いのは疑いようがないけど、ルームアコースティックの改善によって、音の変化が分りやすくなったのも大きいだろうね。機器の素の音が聴きたいと思って、吸音中心の対策をしたのが、まずは功を奏したと思っていいのではないだろうか。吸音対策前に、PeacemakerをMM28MEにつないで試聴したときは、分らなかったんだから。きっとその時は、部屋の反射音に紛れて、微妙なニュアンスの変化が聴き取れなかったんだろう。

 いやー、思い上がってるように聞こえるかもしれないが、我が家の音が、確実に別次元へと移行したのを感じた。マジで。

◆Stealth Dream (Dream Preamp) -おまけ
 別次元にいったのなら、Dreamもまた違った音に聴こえるハズだ。ということで、再びプリアンプViola Cadenzaにつないでみた。その前につながっていたElectra Glide Epiphany Xとの比較になる。

 いやー、違いがハッキリ分ってしまう。ハッキリ分りすぎて、箇条書きで書ける。
  ・高域ではなく、中高域にかなり響きが乗る
  ・高域はむしろ伸びておらず、ステージが下に下がる
  ・解像度が甘く、ボーカルの音像が大きくなる
  ・音場は左右に広がる
  ・しかし音場の端の音は解像度が甘いせいでダンゴになってしまう
  ・低音も締りがなく、ユルくなる
これらのことで、Dreamは悪いと考えるのは早計だろう。Dreamは優れているのだが、さらにEpiphany Xの方が上記の点で優秀である、と考えなければ判断を誤る。

 (後日追記:Dreamについて、かなり誤解を与えるような書き方になってしまったかもしれない。比較試聴が続いたせいで、ちょっと分析的になりすぎたようだ。多くの機器、アクセサリーには一長一短があり、それを導入する人も、取捨選択をしてのことだと思う。例えば私も、ボーカルの温かさが欲しくて高域表現を二の次にしたこともある。Dreamは左右に広い音場表現が突出している。電源ケーブルでここまでの音場を作ることが出来るケーブルを、私は聴いたことがない。Dreamは、その音場を得るために、何かを少し犠牲にしているというだけのことだと思う。今回は私の求める方向性と、Dreamのそれが違っていたというだけのことだ。)


 電源は大事だと聞いていたけど、本当に電源の大事さを実感した。今回は、後段のパワーアンプの電源ケーブルがボトルネックになっていて、今まで行ってきた、数々の対策の効果を半減させていたのではないだろうか。Conquerorのおかげで、その数々の対策が、やっと十分な効果を発揮することができた、そんな気がしている。
 素晴らしいケーブルを貸してくださり、このような機会を与えてくださった、Kさんに多大な感謝。

 さて、つぎはインコネの比較試聴をしないと。大忙しだ。世間はワールドカップで騒がしいが、我が家はケーブルのワールドカップだ・・・・・・さぶ。それにほとんど米国産ケーブルばっかりだし。


棚板のないAVラック
 いい音に激変したら、右SPの後ろのBell'Oの縦長ラックによる、中域のコモりが気になってしょうがなくなった。そこで、ラックの中間の棚板を2枚外した。すると、中域のヌケが見事に改善されて、いい感じだ。
 一方で、こうやってどんどん部屋の見てくれは、悪くなっていく。写真の左の白っぽい布は、プラズマTVに掛けた吸音カーテンだし、ラックの右奥の茶色いのはスダレだし、SPのバスレフポートには半分吸音材がハマっている。オーディオルームの前に、生活空間なんだけどなぁ・・・



今度はしばらく悩んだあとに
 「インターコネクトケーブル比較試聴」 - Mark Levinson No390SL (フルバランス設計), Viola Cadenza, Goldmund Mimesis 28ME(アンバランス設計)のバランス接続とアンバランス接続の比較 -
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コメント

 興味有る機器とかお店とか微妙に?被っていて、いつも楽しみに拝見しております。ちなみに、当方はCadenzaとVK-51SEを比べてVK-51SEを選びました。まあCadenzaは気に入っても買えなかったような気もしますけど(^_^;
 現在はケーブルを物色中。当方は、Cloude NineとMagnum AC1試聴して、今度はDreamの試聴を勧められています。私は左右に音が広がる感じが好きなので、へい。さんの感想をみると値段以外は非常に良さそうですね。Current CableのACも、新しいバージョン?がどんな音になっているか楽しみです。レビューの方も期待させて頂いてます(^^)

 コメントありがとうございます。
 電源ケーブルで、私が聴いた中で一番音場が左右に広いのはDreamでしたよ。つないだ瞬間、音がピューッと左右の壁の奥までスッ飛んでいって、大変ビックリしました。もし、クラシックをよくお聴きになるのでしたら、一番なのかナと思います。でも、やっぱり高価なのがイタイですよね。アクセサリーじゃなくて、機器の一種だと考えないと、とてもじゃないですがバカバカしくて、投資する気になれません。
 Current Cableは、デモ用ケーブルが、そろそろ日本の代表者のところに届くようです。もし試聴に興味がありましたら、是非ご連絡くださいね。こちらは、前後の音場で、Jazzやブラックミュージック向きじゃないかと思います。

 ありがとうございます。やはりDreamは左右の音場が広いのですね。値段が値段なので踏み切れない(踏み切りたくない?)ような気がしますが、ちょっと聴いてみようと思ってます。
 自分は、主に聴くのはセリーヌとか古内東子なので熱い音はあんまり必要ないかなぁと思ってますが、今のシステムで熱い音がするケーブルを入れるとどうなるのか、ちょっと興味が有ります。でも買う気が無いのに試聴を申し込むのも…。まずガード下で熱い音がするケーブルを何か借りられないか聞いてみようと思います。転向するなら早いほうが良さそうですし(^_^;)

 そうですね。試聴に勝るものはありませんので、ガード下でVK-51SEに色々つないで、聴き比べるをさせてもらうのも良いでしょうね。
 ボーカルものが好みでしたら、実体感の増すケーブルの方が良いのではないかと思います。NBSでは男性的で、黒人の筋肉!という感じで行きすぎだと思いますが、MIT ORACLEなどは、声に厚みが増していい感じになるのではないかと思います。また、最近の店長イチオシのAllegroもよさそうです。って、完全に私の主観ですが。
 どれもガード下で試聴できるハズです。試聴されたら、感想など教えていただけると、ウレシイです。

 アドバイスありがとうございます。日曜日に急遽ガード下に行ってきちゃいました。でもパワーアンプの方が気になってしまい、ケーブルはあまり試聴できず。またリベンジしてきます(^^)/

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Author:へい。
 オーディオ歴ははや10年。いくら年数を重ねても、やってることは初級者の域を出ないようだ。このブログはオーディオ関連のインプレ集なのだ。
※ご注意:私は、オーディオで音楽を聴くたびに、毎回感動したり驚いたりする。だからといって、我が家のオーディオが飛び抜けていい音をさせているワケではないし、なにか特別な機器・アクセサリーを使っているワケでもない。ブログをよく読んでいただければ、短所も明記されているのが分かるハズだ。どうか、美しい誤解をされませんように。

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