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個人主義

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2019-08

電源ケーブル比較試聴その1

 Stealth Indraを譲っていただいた方から、試聴のために大量のケーブルを貸していただいた。
電源ケーブル、
 Stealth Dream (Dream Preamp)
 Current Cable Peacemaker
 Current Cable Conqueror
インターコネクトケーブル、
 Current Cable Enchantress XLR
 Current Cable Enchantress RCA
だ。
 今回は、CDPでの電源ケーブルの比較試聴の結果を書く。この比較試聴のリファレンスとするために、「Electra Glide Audio Epiphany X エージング後」の評価をしているので、そちらを読んでからの方が、理解しやすいかも。

 Stealth Dreamは、ご存知の方も多いだろう。今回お借りできたのは、Dream Power、Dream Digital、Dream Preampの3種類の中のDream Preampだ。
 Current Cableの方は、知っている方は少数だと思う。日本での取り扱いはまだない。米国でも新進のメーカーらしい。電源ケーブルは、前段の機器用のPeacemakerとパワーアンプなどの消費電力の大きな機器用のConquerorがある。導線は銀と銅のリボン状のものを組み合わせたもので、米国の軍事グレードのシリコン等を使用し、特に振動対策には研究を重ねたとのこと。Conquerorは、Peacemakerより導体の量が60%アップしているらしい。また、すべてのケーブルにクライオ処理と、エージングをほぼ100%終了させるケーブルクッカー処理が施されているとのこと。私は以前一度Peacemakerの試聴をさせていただいているが、それ以降にクライオ処理等のいくつかの改善がされている。

 今回の比較試聴、まずは、CDP Mark Levinson No390SLにつないで、Electra Glide Epiphany Xとの比較だ。チェックCDはいつもの「LaShell Griffin / Free」。

◆Stealth Dream (Dream Preamp)
 まずは、Dreamから。Indraを崇拝する私には、Stealthに対する非常に好意的な先入観が、コッテリと詰め込まれている。このケーブル、見た目は高級感と清潔感と力強さを併せ持った、ぶっといホワイトのケーブルだ。ぶっといけれど非常に柔らかいので、取り回しは極めて楽チン。所有することの満足度は極めて高いだろう。いーなー、これ。

 さて音出し。げ、なんだこの変化は。いきなり部屋がひと回り大きな半球体のドームに変わり、音がドームの壁際まで広がった。すげー音場だ!なんで、電源ケーブルでこんな変化が起こるかなー、まったく理解に苦しむ。多分、高域に独特の響きが乗るのではないだろうか、って勝手な憶測だ。
 そうそう、同じStealthの1ランク下のケーブル、Cloude Nineの音の延長線上と考えれば、多少納得がいくかも。Cloude Nineは非常に高域の抜けがよく、かつちょっと高域の響きが過剰な傾向がある。このDreamも高域は青天井のごとく抜けてゆき、またCloude Nineのような若干気になる響きではないが、音場を感じさせるような響きがある。音場を感じさせる? そう、半球体のドームを感じさせるのだ。どういうことだ?!11曲目「Better Days」で分かった。

 オーディオを始めた当初、私は左右に大きく広がる音場を目標にしていた。B&W N803やKimber Select KS-3035 SPケーブルを選択したのも、広い音場にあこがれたからだ。それが、いつのまにやらMark Levinson No390SL、JM Lab Alto Utopia Be、Viola Cadenza、吸音カーテンと導入していくに従って、左右の音場はすっかり狭くなり、代わりに前方に熱く迫り出してくるようになったのだ。いつのまにか私は、前後に立体的な音場を好むようになっていた。音像派とも言うのかな、これ。
 で、Dreamの音場がどうかと言うと、これまでせっかく前方に熱く自己主張するように丹念に作り出してきた音場が、ぜ~んぶ、遠く半球ドームの壁際に、控え目になって整列してしまったのだ。お~い、帰ってこいよ~。恐るべしStealth Dream。正直ちょっとやりすぎだろー、と思った。
 よく「音楽が楽しく聴こえる」という評価を聞くが、私にはどのような状態のことを言っているのか、よく分からない。ひょっとして、Dreamのこの音場の状態が「楽しく聴こえない」と評価されるものなのかな?あ、憶測で言ったまで。

 その他の点ではどうかというと、レンジの広さもエネルギー感も、DreamはEpiphany Xを上回っていた。少し高域寄りの音になったようで、ステージがやや上方に上がった。音の密度はどうかというと、あんなに音場が広くなると、判断が難しい。Dreamの方が音像はやや大きくなってしまったのは確かだ。
 このDreamは、Indraとは違うキャラクターだね。どちらかというと、Kimber Selectに近いと感じた。以前の私のように、広大な音場を追及する人には、非常に素晴らしいケーブルだろう。しかし今の私にとっては・・・

Stealth Dream Power
Stealth Dream (Dream Preamp)
Stealth Cloude Nine
Stealth Cloude Nine
 コネクタのところに写っている丸いモノは100円ダマじゃないよ、500円だ。ぶっとさを分かってもらおうと思って置いてみた。下に参考までにCloude Nineの写真を出したが、Cloude Nineがなんとも貧弱に見えてしまう。並べるのはよくなかったかナ。
 Dreamのケーブルは大変やわらかいし、コネクタのところに圧着チューブがないので、高級ケーブルには珍しく取り回しはとっても楽だ。このメリットだけでも採用したくなってしまうのは、私だけではないハズだ。


◆Current Cable Peacemaker
 前回の試聴のときには、ケーブルの硬さにずいぶん苦労した。そしたら何と、私のその感想が、ケーブルを貸してくださった方からメーカーに伝わり、かつメーカーはそれを改善してしまったのだ。感動モノだ、これは。今回お借りしたケーブルは、ゴリラスリーブというらしいが、黒いメッシュ状の外皮に覆われた、大変柔らかいケーブルになっていた。しかーし、プラグの付け根の部分は、硬くしっかりとした圧着チューブで保護されており、私のCDPは、やっぱりラックから前方にかなりハミ出ることとなった。意味ないじゃん・・・

 さて音出し。う~んと、Dreamのあの特徴のある音から、かなりEpiphany Xに近い音に戻った。エネルギー感は、かなりありそうなのだが、確信がもてない。そこで、一度Epiphany XをCDPにつないで、その音を確認してから、再度Peacemakerに。
 はいはい。いいねぇ。レンジが広いというか、同じ楽器でも、高域成分と低域成分が、かなり厚くなったように聴こえる。ボーカルはとても豊かになった。密度もエネルギーも増し、ボリュームが少し上がったようだ。Epiphany Xのエージング後の評価のところで、書いた言葉を使うと、「実体感」も「存在感」も増したようだ。音場や音像の変化はあまり感じない。ここ最近の試聴でいうと、
  MIT Shotgun AC1 → Epiphany X → Peacemaker
と、音場、音像はあまり変化せず、実体感、存在感がリニアに向上し、同一線上にあると感じた。非常にクセの少ない、良質なケーブルではないだろうか。DreamやCloude Nineにはキャラがあるということが分かってしまった。

 確か、前回のPeacemakerの試聴では、低域が厚く柔らかいという評価をしたが、今回は、低域だけが突出しているという印象はない。高域から低域までバランスよく、厚みを増し、エネルギッシュになっている。多分、我が家のルームアコースティックを改善したのが効いているのだと思う。前回はケーブルのせいじゃなくて、この部屋がタコだったのだ。
 そう考えるとちょっと恐いね。他にも、こっちがタコなのにも気が付かずに、堂々と試聴した機器やアクセサリーをコキ下ろしているかもしれないのだ。いや、コキ下ろすというか、良くないと感じるものを良くないと言うのはしかたがないとしても、本当はいいモノなのに、悪いというレッテルを貼ってしまっているとしたら、非常にもったいないことだ。でも、そんなコトはオーディオに限らず、身の回りには腐るほどあるのかナ。

Current Cable Peacemaker Ver.2
Current Cable Peacemaker
Electra Glide Epiphany X
Electra Glide Epiphany X
 Stealth Dreamより、少しだけ細いか。色も黒いから締まって見えるね。圧着チューブの硬さには泣かされる。同じく圧着チューブ硬い兄弟のEpiphany X君の写真を下に。我が家のBell'Oのラックの背面にメッシュの板があって、それがジャマをするのだが、これも、ケーブルが悪いのではなく、我が家がタコだといえるのかも。


◆Current Cable Conqueror
 ホントは、CDPの比較試聴はここまでにしておこうと思っていた。でもせっかくだから、PeacemakerとConquerorの音の違いを簡単に確認してみよう。と、少しだけ欲張ったつもりだったが、かなり苦労することになってしまった。何にって、もちろんケーブルの硬さにだ。CDPどころか、お隣のユニバーサルPまで、まともにラックに収まらなくなってしまった。こりゃConquerorの採用は物理的にムリ。

 音出ししてみたら、見事なまでにPeacemakerの延長線上の上位にあると感じた。低域がちょっと誇張されるか。先ほどの図式に追加して、
  MIT Shotgun AC1 → Epiphany X → Peacemaker → Conqueror
で、余計な説明は時間の無駄だろう。

Current Cable Conqueror
Current Cable Conqueror
 ケーブルの曲がり具合から、Peacemakerよりは硬そう = 導体が多そう、と推測できるだろう。ケーブルの曲がり具合の他には、PeacemakerとConquerorを見分けるものはない。今回は、貸してくださった方が、目印にシールを貼ってくれた。見分けられないって、手作メーカーっぽいオチャメさだ。


 ということで、CDPにはPeacemakerが好ましいという評価だ。しかし問題がある。そう、圧着チューブの硬さだ。圧着チューブ、半分くらいカットしても大丈夫だろうか。折角のロゴが半分に切れてしまうが・・・

 「比較試聴その2」は、プリにつないで今度はStealth Cloude Nineとの比較だ。実は、先ほど聴き終えたのだが、非常に面白い試聴となった。ここに書くのは、いましばらくお待ちを。


2日後
 で、「電源ケーブル比較試聴その2」
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 オーディオ歴ははや10年。いくら年数を重ねても、やってることは初級者の域を出ないようだ。このブログはオーディオ関連のインプレ集なのだ。
※ご注意:私は、オーディオで音楽を聴くたびに、毎回感動したり驚いたりする。だからといって、我が家のオーディオが飛び抜けていい音をさせているワケではないし、なにか特別な機器・アクセサリーを使っているワケでもない。ブログをよく読んでいただければ、短所も明記されているのが分かるハズだ。どうか、美しい誤解をされませんように。

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