まとめてJ-POP
J-POPというジャンルはいつ頃からできたんだろうね。音楽をジャンルに分類するということが、とても意味のないことだということは常々感じている。でも、人に音楽のことを話すときには、やっぱりジャンルってのは便利だよね。
歌謡曲やフォークが、まだ詞のひと文字にひとつの音符を当てていた昔、確か吉田拓郎さんあたりが洋楽みたいに一語(word)ごとにメロディに乗せて唄いだしたのが、ひとつの邦楽の転換点だったと思う。そう「結婚しようよ」とかだね。どうやらそのあたりから、フォークソングからニューミュージックというジャンルが派生したという説が有力のようだ。
私の感覚から言うと、ニューミュージックの起源といわれる吉田拓郎さんや井上陽水さんは、まだまだ社会的なメッセージ性が強くて、昔からのフォークソングの延長にあると感じている。ニューミュージックっていうのは、もう少しアカ抜けて、ごく私的な詞にPOPなメロディをつけた、それよりちょっと後の荒井由実あたりからじゃないかと感じている。
そのニューミュージックが真っ盛りの頃に、私の青春も真っ盛りであった。なんか恥ずかしいゾ! まさにその頃の話しだ。
ニューミュージックを代表するメジャーアーティストといえば、松任谷由実、イルカ、中島みゆき、杏里、山下達郎、大滝詠一あたりか。で、その次のセカンドグループぐらいにいた、中原めいこ、門あさ美、須藤薫、当山ひとみの4人が、私の仲間内では定番のドライビングミュージックだった。そうホイチョイ・プロダクションズの「私をスキーに連れてって」の頃かな。懐かしすぎて、涙が出そうだ。
はじめてデートに誘う女の子に「この曲知ってる?いいだろ『当山ひとみ』って言うんだよ」なんて、ちょっと遊び慣れてる風に教えてあげるのが、とってもカッコイイと思っていた。ユーロビート一色だった同世代のなかで、ちょっと意外性のある、でもセンスのいい選曲で、スタンスの広さを見せたかった。いやいや、そんな不純な動機ばかりじゃなくて、自分が見つけた「いいアーティスト」を他の人にも教えてあげたい、そういう純粋な気持ちの方が80%くらいだったんだけどね。ホントだってばさ。
言い忘れたが、この頃はまだオーディオを知らない。
あれからもう20年くらいが過ぎてしまった。世の中のことが分かってきて、再販制度で守られているレコード業界も市場原理から隔離されているわけではなくて、どんなに唄のうまいアーティストでも、CDが売れなきゃ姿を消してしまうということを、悲しいくらいに知ってしまった。そうそう、気がついたらニューミュージックという言葉も聞かれなくなって、代わりにJ-POPというジャンルが現われていた。
貧乏学生だった頃は、CD買う金があったら、まともにメシを食いたかったが、今では幸い自由にCDを買えるようになった。たまたま見つけた「いいアーティスト」が売れてなさそうだと、消えて欲しくないという気持ちから、ついCDを買うハードルが下がってしまう。貧乏根性は相変わらずなので、何枚もは買わないけどね。
ずいぶん前置きが長くなってしまったが、そんな最近の「いいアーティスト」をいくつか紹介する。消えてしまいそう、などと言っては失礼なんだろうけどね。
◆楠木あや
はじめは「楠野紋子」という名前でコロムビアからのデビューだった。安定感のあるみごとな唄いっぷりだったが、マキシを2枚出して、沈黙してしまった。その後TBSの「噂の!東京マガジン」を見ていたら、エンディングテーマに聴き覚えのある声。徳間ジャパンから「楠木あや」で再デビューしていた。でも、またしてもマキシ2枚で沈黙してしまったようだ。
コロムビア時代、何とかファーストアルバムまでたどり着いて欲しいと、普段は買わないマキシを2枚とも買った。このマキシは、驚くほど良い録音、っていうか打ち込み系なんだけど丁寧な作りの音だった。ちょっとドンシャリだったけど。さすが老舗コロムビアだと思った。
◆smiles davis
まだインディーでアルバム1枚なんだけどね。それに彼らはそれぞれ別の仕事を持ってるので、消える心配ってのも変だけど、長く続けて欲しいということで。
詳細はこちら。
◆Olivia
シンガポール出身のシンガー。最初のアルバムは「a girl meets bossanova」。日本市場へのパイロット的なアルバムで、結構しっとり系のJazzボーカルが、ネット上のオーディオファンの間で、ちょっと話題に上った。次は「Olivia Ong」という名前になって、アルバム「precious stones」で正式デビュー。打ち込み系のダンスミュージックに変わり、これもネットで話題になった。ただし、こんどは失望の声が相次いだ。「Olivia」に戻ることが望まれているのは言うまでもない。Noonと同系なんだけどね。
◆池田綾子
「water colors」「Lunar soup」の2枚のアルバムをリリース。2ndの出来が飛躍的に良くなっていて、かなり好評のようなので安泰かな。ただ、2nd以降、シングルもマキシも出ていないのが気になるが。
素朴な声が、心に染みとおる。柴田淳がお好きな方は、こちらも気に入るのではないか。武蔵野音大の声楽科を出ているということで、唄には折り紙つきだ、って学歴に弱いのかオレは。
◆Mink
中島美嘉と激しくかぶる声質だ。でもこっちの方がアダルトで全然安定感がある。「mink」と「e+motion」の2枚のアルバムをリリース。その後の活動も活発なようなので安心か。Jazz方面に行ってくれたら、とっても似合う声だと思うのだが、エイベックス系のレーベルじゃ無理かな。畠山美由紀と同じレーベルではあるんだが、エロカッコイイ倖田來未と同じでもある。
◆Noon
オーディオファンならご存知の方も多かろう。もう3枚もアルバムを出しているので、上記のアーティストたちと一緒に語るのは間違いか。Jazzの人たちは、独特のペースで息長く活動していくんだろうね。
◆諫山実生
NHK「みんなのうた」のおかげで、「月のワルツ」がちょっとヒットした。5枚のアルバムの内の3枚がCCCDという、とっても消費者を馬鹿にした東芝EMIからのリリースだ。私はCCCDは買わない主義なのだが、「月のワルツ」がヒットする前、この手のアーティストは、東芝EMIがどんなに反省したって通常CDでの再発はないだろうと思って、主義を曲げて買ってしまった。当然我が家のNo390SLでは再生しないので、CD-Rに焼いて聴いている。悪いのは日本法人の東芝EMIよりも、本国のEMIの方だってのは知ってるけどね。
ちなみに、最新アルバム「Woman」は、まだ購入を迷っている。売れ筋を意識した曲が、なんか気に入らないのだ。諫山実生はアコースティックな素朴なスローナンバーが似合うのだ。「竹田の子守唄」みたいなね。
◆柴田淳
ここで名前を上げるのは間違えてる。チャート常連のアーティストだ。でも、なんかメジャーな香りがしなくって、どんなに売れようが安心できなくって、応援の手が緩められない。録音的には、中域のブ厚い音作りで、とても落ち着いて聴けて、なおかつ飽きることがない。リリースされた4枚のアルバム、4枚ともいまだにヘビーローテーションしている。
残念なのは、アルバム「ひとり」がConnecteDで、CCCDでもないのに我が家のNo390SLで再生できなかったことだ。ドリーミュージックに問い合わせたら、工場で検査してみるので送り返せと、ご丁寧な回答をいただいたのだが、面倒だったので、これまたCD-Rに焼いて聴いている。
ちなみにアルバム「わたし」は、うれしいことにHDCDだ。
あ、不満も言っておこう。DVDの「しば漬け」「しば漬け2」は曲単価が高すぎだ。買う気にならない。
◆いろいろ式部、Cyber-ber
番外。もう跡形もなく消えてしまったグループだ。
パイロット的に一部の流通からリリースした「Too Late To Love」、当時まだ逆風が吹いていた音楽配信に提供した「恋のタイムリミット」、そして、いろいろ式部からの選抜メンバーのCyber-berとなり、大手プロバイダーのTVCFタイアップもついたキングレコードからのメジャーデビュー曲「show ME the future」・・・。そこまでだった。
アーティストの成功には本人たちの実力もさることながら、所属事務所や音楽出版、レコード会社をはじめ、支援者らの力も大きく影響することを、身をもって知った。ちなみに、「Too Late To Love」が一番好きだったなぁ。
歌謡曲やフォークが、まだ詞のひと文字にひとつの音符を当てていた昔、確か吉田拓郎さんあたりが洋楽みたいに一語(word)ごとにメロディに乗せて唄いだしたのが、ひとつの邦楽の転換点だったと思う。そう「結婚しようよ」とかだね。どうやらそのあたりから、フォークソングからニューミュージックというジャンルが派生したという説が有力のようだ。
私の感覚から言うと、ニューミュージックの起源といわれる吉田拓郎さんや井上陽水さんは、まだまだ社会的なメッセージ性が強くて、昔からのフォークソングの延長にあると感じている。ニューミュージックっていうのは、もう少しアカ抜けて、ごく私的な詞にPOPなメロディをつけた、それよりちょっと後の荒井由実あたりからじゃないかと感じている。
そのニューミュージックが真っ盛りの頃に、私の青春も真っ盛りであった。なんか恥ずかしいゾ! まさにその頃の話しだ。
ニューミュージックを代表するメジャーアーティストといえば、松任谷由実、イルカ、中島みゆき、杏里、山下達郎、大滝詠一あたりか。で、その次のセカンドグループぐらいにいた、中原めいこ、門あさ美、須藤薫、当山ひとみの4人が、私の仲間内では定番のドライビングミュージックだった。そうホイチョイ・プロダクションズの「私をスキーに連れてって」の頃かな。懐かしすぎて、涙が出そうだ。
はじめてデートに誘う女の子に「この曲知ってる?いいだろ『当山ひとみ』って言うんだよ」なんて、ちょっと遊び慣れてる風に教えてあげるのが、とってもカッコイイと思っていた。ユーロビート一色だった同世代のなかで、ちょっと意外性のある、でもセンスのいい選曲で、スタンスの広さを見せたかった。いやいや、そんな不純な動機ばかりじゃなくて、自分が見つけた「いいアーティスト」を他の人にも教えてあげたい、そういう純粋な気持ちの方が80%くらいだったんだけどね。ホントだってばさ。
言い忘れたが、この頃はまだオーディオを知らない。
あれからもう20年くらいが過ぎてしまった。世の中のことが分かってきて、再販制度で守られているレコード業界も市場原理から隔離されているわけではなくて、どんなに唄のうまいアーティストでも、CDが売れなきゃ姿を消してしまうということを、悲しいくらいに知ってしまった。そうそう、気がついたらニューミュージックという言葉も聞かれなくなって、代わりにJ-POPというジャンルが現われていた。
貧乏学生だった頃は、CD買う金があったら、まともにメシを食いたかったが、今では幸い自由にCDを買えるようになった。たまたま見つけた「いいアーティスト」が売れてなさそうだと、消えて欲しくないという気持ちから、ついCDを買うハードルが下がってしまう。貧乏根性は相変わらずなので、何枚もは買わないけどね。
ずいぶん前置きが長くなってしまったが、そんな最近の「いいアーティスト」をいくつか紹介する。消えてしまいそう、などと言っては失礼なんだろうけどね。
◆楠木あや
はじめは「楠野紋子」という名前でコロムビアからのデビューだった。安定感のあるみごとな唄いっぷりだったが、マキシを2枚出して、沈黙してしまった。その後TBSの「噂の!東京マガジン」を見ていたら、エンディングテーマに聴き覚えのある声。徳間ジャパンから「楠木あや」で再デビューしていた。でも、またしてもマキシ2枚で沈黙してしまったようだ。
コロムビア時代、何とかファーストアルバムまでたどり着いて欲しいと、普段は買わないマキシを2枚とも買った。このマキシは、驚くほど良い録音、っていうか打ち込み系なんだけど丁寧な作りの音だった。ちょっとドンシャリだったけど。さすが老舗コロムビアだと思った。
◆smiles davis
まだインディーでアルバム1枚なんだけどね。それに彼らはそれぞれ別の仕事を持ってるので、消える心配ってのも変だけど、長く続けて欲しいということで。
詳細はこちら。
◆Olivia
シンガポール出身のシンガー。最初のアルバムは「a girl meets bossanova」。日本市場へのパイロット的なアルバムで、結構しっとり系のJazzボーカルが、ネット上のオーディオファンの間で、ちょっと話題に上った。次は「Olivia Ong」という名前になって、アルバム「precious stones」で正式デビュー。打ち込み系のダンスミュージックに変わり、これもネットで話題になった。ただし、こんどは失望の声が相次いだ。「Olivia」に戻ることが望まれているのは言うまでもない。Noonと同系なんだけどね。
◆池田綾子
「water colors」「Lunar soup」の2枚のアルバムをリリース。2ndの出来が飛躍的に良くなっていて、かなり好評のようなので安泰かな。ただ、2nd以降、シングルもマキシも出ていないのが気になるが。
素朴な声が、心に染みとおる。柴田淳がお好きな方は、こちらも気に入るのではないか。武蔵野音大の声楽科を出ているということで、唄には折り紙つきだ、って学歴に弱いのかオレは。
◆Mink
中島美嘉と激しくかぶる声質だ。でもこっちの方がアダルトで全然安定感がある。「mink」と「e+motion」の2枚のアルバムをリリース。その後の活動も活発なようなので安心か。Jazz方面に行ってくれたら、とっても似合う声だと思うのだが、エイベックス系のレーベルじゃ無理かな。畠山美由紀と同じレーベルではあるんだが、エロカッコイイ倖田來未と同じでもある。
◆Noon
オーディオファンならご存知の方も多かろう。もう3枚もアルバムを出しているので、上記のアーティストたちと一緒に語るのは間違いか。Jazzの人たちは、独特のペースで息長く活動していくんだろうね。
◆諫山実生
NHK「みんなのうた」のおかげで、「月のワルツ」がちょっとヒットした。5枚のアルバムの内の3枚がCCCDという、とっても消費者を馬鹿にした東芝EMIからのリリースだ。私はCCCDは買わない主義なのだが、「月のワルツ」がヒットする前、この手のアーティストは、東芝EMIがどんなに反省したって通常CDでの再発はないだろうと思って、主義を曲げて買ってしまった。当然我が家のNo390SLでは再生しないので、CD-Rに焼いて聴いている。悪いのは日本法人の東芝EMIよりも、本国のEMIの方だってのは知ってるけどね。
ちなみに、最新アルバム「Woman」は、まだ購入を迷っている。売れ筋を意識した曲が、なんか気に入らないのだ。諫山実生はアコースティックな素朴なスローナンバーが似合うのだ。「竹田の子守唄」みたいなね。
◆柴田淳
ここで名前を上げるのは間違えてる。チャート常連のアーティストだ。でも、なんかメジャーな香りがしなくって、どんなに売れようが安心できなくって、応援の手が緩められない。録音的には、中域のブ厚い音作りで、とても落ち着いて聴けて、なおかつ飽きることがない。リリースされた4枚のアルバム、4枚ともいまだにヘビーローテーションしている。
残念なのは、アルバム「ひとり」がConnecteDで、CCCDでもないのに我が家のNo390SLで再生できなかったことだ。ドリーミュージックに問い合わせたら、工場で検査してみるので送り返せと、ご丁寧な回答をいただいたのだが、面倒だったので、これまたCD-Rに焼いて聴いている。
ちなみにアルバム「わたし」は、うれしいことにHDCDだ。
あ、不満も言っておこう。DVDの「しば漬け」「しば漬け2」は曲単価が高すぎだ。買う気にならない。
◆いろいろ式部、Cyber-ber
番外。もう跡形もなく消えてしまったグループだ。
パイロット的に一部の流通からリリースした「Too Late To Love」、当時まだ逆風が吹いていた音楽配信に提供した「恋のタイムリミット」、そして、いろいろ式部からの選抜メンバーのCyber-berとなり、大手プロバイダーのTVCFタイアップもついたキングレコードからのメジャーデビュー曲「show ME the future」・・・。そこまでだった。
アーティストの成功には本人たちの実力もさることながら、所属事務所や音楽出版、レコード会社をはじめ、支援者らの力も大きく影響することを、身をもって知った。ちなみに、「Too Late To Love」が一番好きだったなぁ。
![]() | 先日購入した「中原めいこ / ゴールデン・ベスト」。当時売れてたアーティストも、今となってはオリジナルのアルバムは入手困難に。やべ、「当山ひとみ」も買っとくか。 |
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