Antelope Isochrone OCX
私の悪いクセが出てしまった。オーディオに好影響を及ぼすことが判っている複数のものが、私の手の届くところにある場合、段階を経ずに、一足飛びに揃えてしまう。今回のPCオーディオも一気にマスタークロックジェネレーターまでいってしまった。
もっと素のPCオーディオの音を楽しむべきなのだ。まだまだリッピングもしていないCDがたくさんあるのだ。「おーっ、PCオーディオで聴くと、このCDはこんな音がするんだー!」とひととおり感動した後に、新しい機材やアクセサリーを導入すれば、そこでまたもう一度新たな感動を味わうことができるのに。
我慢の足りない私は、一回分の感動を飛び越えてしまったのだ。モッタイナイ。(永ちゃん風)
と、反省しているフリは、このくらいにしておこう。
私にワードクロックの存在を教えてくれたのはEsotericである。いつかはエソを手に入れるのかなぁ、となんとなく思っていた。しかし、PCオーディオ、プロ用オーディオインターフェースRMEときたらこれしかあるまい。Antelope Isochrone OCXである。で、Antelopeといったらdearaudioである。さっそく店長に自宅試聴が可能か聞いてみた。
店長から輸入元に確認していただき、デモ機が戻ってくるのには一ヶ月ほどかかる、新品を送るので気に入ったら購入してほしい、との回答を得た。輸入元としては新品を送りつけるほどの自信があるのだろう。しかし、こちらとしてはプレッシャーに感じてしまうのだ。うーん、ままよ(死語どころか化石語か)、送ってもらってしまえっ!
3日程度のバーンインの後聴いてほしいと、輸入元。説明書には4日間必要と書いてある。ただいま電源投入より3日と6時間が経過した。よし、聴こ。
BNCケーブルは、dearaudio店長より送っていただいた、手ごろなお勧めケーブルstereovox HDXVである。素直な音で、デモ機の評価をするときに使っていたそうだ。このケーブル、金額もかなり、リーズナブル、ワンダフル、アンサンブル(意味なく韻を踏んでみた)。
まずは、44.1kHzをRME Fireface400に注入。チェックCDは「LaShell Griffin / Free」7曲目「Rise」。FF400の内部クロックで聴いた後、OCXのクロックに変える。
ボーカルの周囲から音が消えた。透明感が増し、輪郭をハッキリ描き出し、音が浮き上がる。ピアノも弦も、それからsnapin'(指パッチン)の音も鮮明である。しかし、わずかな変化だー。
次にOCXからのクロックを176.4kHzに変える。おっと、言っておくがDAコンバーターとして使っているNo390SLは、44.1kHzと48kHzの入力しかないので、音楽データはアップサンプリングなしの44.1kHzのままである。OCXからの外部クロック入力のみを変えているのだ。
うーん、音の輪郭の内側の陰影をはっきり描き出すようになったか。しかし、その分音の輪郭はぼやけてしまったような。OCXなしの音に近くなってしまったかも。
確認するために「綾戸智絵 / LIVE!」1曲目「Only You」を聴く。OCX 44.1kHzでは、拍手の音が細かい。針先のような小さな粒子の音も聴き取れる気がする。ピアノの響きは、拡散せずにセンター周辺に硬く締まって聴こえる。
このピアノの聴こえ方は、特徴的かな。PCオーディオにする前、CDPを使っていた頃は、ピアノの響きが天井いっぱいに広がっていた。PCオーディオに変えたら、ピアノの音はセンター付近に集まり、響きは減少した。そしてOCXのクロックを注入した今は、よりセンター上方に集まり、やや硬質な音をさせている。
OCXを176.4kHzにすると、やっぱり音の輪郭の内側の表現力が増し、代わりに輪郭がぼやける印象だ。あまり好ましいとは感じない。
うーん、変化が微妙すぎる。PCオーディオとしての各機器を導入していったなかでは、もっともコストパフォーマンスは悪いと言わざるを得まい。やはりバーンインにもう一晩足りないのだろうか。明日再度比較してみよう。
ここで構成について、ちょっと頭を整理してみよう。知識が少ないので、整理も容易だろう。
Dell Inspiron 1526
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RME Fireface 400 − Antelope OCX
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Mark Levinson No390SL
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プリアンプ以降
という機器構成である。クロックが必要なのは上3段、Dell PC、FF400、No390SL(DAC)だ。各段のクロックがどうなっているのか想像すると、
<Dell PC>
PCとFF400の設定をあれこれ試していたとき、PC側の音楽データの送り出し速度が遅くなったことがあった。そのとき、DAC側では44.1kHzの音楽データ入力の表示になっており、音楽はスローで再生された。
こうした挙動から推察すると、PC側のクロックは、FF400からIEEE1394により送られてくるクロック信号に同期されているのではないだろうか。
<FF400>
ここでのクロックは、FF400内蔵のクロックと、OCXの外部クロックとを切り替えて使用する。
<No390SL(DAC)>
このDACは、S/PDIFにて入力した44.1kHz 16bitの音楽データを352.8kHz 24bitにアップコンバートするのが特徴である。外部クロック入力は備えていない。今回TOS-Linkで接続しているのであるが、S/PDIF入力側のクロックとは同期せず、DACは自らのクロックを信用すると考えるのが自然であろう。精度が保証されない入力側クロックを使って、アップコンバートするのは危険と考えられるからだ。
(追記:ネットを見ていたら、TOS-Linkはジッタの影響を受けやすいとの記述を見つけてしまった。)
ということで、現在OCXの影響下にあるのはDell PCとFF400だけであり、OCXの力を十分に発揮させるためには、外部クロック入力のあるDACを導入するしかないと考えた方がよいだろう。
って、これらの想像が正しいという自信はまったくない。ないのかやっぱり。
で、一夜明けた翌日である。
チェックCDは、先日レコメンドした「Trina Broussard / Inside My Love」1曲目「Losing My Mind」とする。FF400の内部クロックで聴いた後、OCXから44.1kHzを入力。
印象は昨夜よりややはっきりとした。音の分離がよく、輪郭が際立つ。空間の透明度が増し、前後の定位がよい。低域は締りがよく、ボリュームも増した気がする。まぁビミョーだけど合格点をあげてもよいかな。
176.4kHzにする。油絵が水彩画になった感じか。グラデーションがきれいになったが、輪郭はぼやけてしまう。44.1kHzのほうが私の好みに近い。
さて、どうしようか。外部クロックの入力を持つDACを導入してから、OCXの導入を検討するほうがよいのだろうが、このOCXを返送してしまうのも何だか精神的によくない気がするなぁ・・・
Antelope Isochrone OCX
4日間も設置していると、なんだか馴染んでしまった。FF400の隣にあると、違和感はまったくない。
買っちゃえ!と悪魔がささやく。天使はどこ行ったよ。
オレの天使はあてにならない。
もっと素のPCオーディオの音を楽しむべきなのだ。まだまだリッピングもしていないCDがたくさんあるのだ。「おーっ、PCオーディオで聴くと、このCDはこんな音がするんだー!」とひととおり感動した後に、新しい機材やアクセサリーを導入すれば、そこでまたもう一度新たな感動を味わうことができるのに。
我慢の足りない私は、一回分の感動を飛び越えてしまったのだ。モッタイナイ。(永ちゃん風)
と、反省しているフリは、このくらいにしておこう。
私にワードクロックの存在を教えてくれたのはEsotericである。いつかはエソを手に入れるのかなぁ、となんとなく思っていた。しかし、PCオーディオ、プロ用オーディオインターフェースRMEときたらこれしかあるまい。Antelope Isochrone OCXである。で、Antelopeといったらdearaudioである。さっそく店長に自宅試聴が可能か聞いてみた。
店長から輸入元に確認していただき、デモ機が戻ってくるのには一ヶ月ほどかかる、新品を送るので気に入ったら購入してほしい、との回答を得た。輸入元としては新品を送りつけるほどの自信があるのだろう。しかし、こちらとしてはプレッシャーに感じてしまうのだ。うーん、ままよ(死語どころか化石語か)、送ってもらってしまえっ!
3日程度のバーンインの後聴いてほしいと、輸入元。説明書には4日間必要と書いてある。ただいま電源投入より3日と6時間が経過した。よし、聴こ。
BNCケーブルは、dearaudio店長より送っていただいた、手ごろなお勧めケーブルstereovox HDXVである。素直な音で、デモ機の評価をするときに使っていたそうだ。このケーブル、金額もかなり、リーズナブル、ワンダフル、アンサンブル(意味なく韻を踏んでみた)。
まずは、44.1kHzをRME Fireface400に注入。チェックCDは「LaShell Griffin / Free」7曲目「Rise」。FF400の内部クロックで聴いた後、OCXのクロックに変える。
ボーカルの周囲から音が消えた。透明感が増し、輪郭をハッキリ描き出し、音が浮き上がる。ピアノも弦も、それからsnapin'(指パッチン)の音も鮮明である。しかし、わずかな変化だー。
次にOCXからのクロックを176.4kHzに変える。おっと、言っておくがDAコンバーターとして使っているNo390SLは、44.1kHzと48kHzの入力しかないので、音楽データはアップサンプリングなしの44.1kHzのままである。OCXからの外部クロック入力のみを変えているのだ。
うーん、音の輪郭の内側の陰影をはっきり描き出すようになったか。しかし、その分音の輪郭はぼやけてしまったような。OCXなしの音に近くなってしまったかも。
確認するために「綾戸智絵 / LIVE!」1曲目「Only You」を聴く。OCX 44.1kHzでは、拍手の音が細かい。針先のような小さな粒子の音も聴き取れる気がする。ピアノの響きは、拡散せずにセンター周辺に硬く締まって聴こえる。
このピアノの聴こえ方は、特徴的かな。PCオーディオにする前、CDPを使っていた頃は、ピアノの響きが天井いっぱいに広がっていた。PCオーディオに変えたら、ピアノの音はセンター付近に集まり、響きは減少した。そしてOCXのクロックを注入した今は、よりセンター上方に集まり、やや硬質な音をさせている。
OCXを176.4kHzにすると、やっぱり音の輪郭の内側の表現力が増し、代わりに輪郭がぼやける印象だ。あまり好ましいとは感じない。
うーん、変化が微妙すぎる。PCオーディオとしての各機器を導入していったなかでは、もっともコストパフォーマンスは悪いと言わざるを得まい。やはりバーンインにもう一晩足りないのだろうか。明日再度比較してみよう。
ここで構成について、ちょっと頭を整理してみよう。知識が少ないので、整理も容易だろう。
Dell Inspiron 1526
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RME Fireface 400 − Antelope OCX
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Mark Levinson No390SL
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プリアンプ以降
という機器構成である。クロックが必要なのは上3段、Dell PC、FF400、No390SL(DAC)だ。各段のクロックがどうなっているのか想像すると、
<Dell PC>
PCとFF400の設定をあれこれ試していたとき、PC側の音楽データの送り出し速度が遅くなったことがあった。そのとき、DAC側では44.1kHzの音楽データ入力の表示になっており、音楽はスローで再生された。
こうした挙動から推察すると、PC側のクロックは、FF400からIEEE1394により送られてくるクロック信号に同期されているのではないだろうか。
<FF400>
ここでのクロックは、FF400内蔵のクロックと、OCXの外部クロックとを切り替えて使用する。
<No390SL(DAC)>
このDACは、S/PDIFにて入力した44.1kHz 16bitの音楽データを352.8kHz 24bitにアップコンバートするのが特徴である。外部クロック入力は備えていない。今回TOS-Linkで接続しているのであるが、S/PDIF入力側のクロックとは同期せず、DACは自らのクロックを信用すると考えるのが自然であろう。精度が保証されない入力側クロックを使って、アップコンバートするのは危険と考えられるからだ。
(追記:ネットを見ていたら、TOS-Linkはジッタの影響を受けやすいとの記述を見つけてしまった。)
ということで、現在OCXの影響下にあるのはDell PCとFF400だけであり、OCXの力を十分に発揮させるためには、外部クロック入力のあるDACを導入するしかないと考えた方がよいだろう。
って、これらの想像が正しいという自信はまったくない。ないのかやっぱり。
で、一夜明けた翌日である。
チェックCDは、先日レコメンドした「Trina Broussard / Inside My Love」1曲目「Losing My Mind」とする。FF400の内部クロックで聴いた後、OCXから44.1kHzを入力。
印象は昨夜よりややはっきりとした。音の分離がよく、輪郭が際立つ。空間の透明度が増し、前後の定位がよい。低域は締りがよく、ボリュームも増した気がする。まぁビミョーだけど合格点をあげてもよいかな。
176.4kHzにする。油絵が水彩画になった感じか。グラデーションがきれいになったが、輪郭はぼやけてしまう。44.1kHzのほうが私の好みに近い。
さて、どうしようか。外部クロックの入力を持つDACを導入してから、OCXの導入を検討するほうがよいのだろうが、このOCXを返送してしまうのも何だか精神的によくない気がするなぁ・・・
Antelope Isochrone OCX4日間も設置していると、なんだか馴染んでしまった。FF400の隣にあると、違和感はまったくない。
買っちゃえ!と悪魔がささやく。天使はどこ行ったよ。
オレの天使はあてにならない。
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