MEI前田製管 MMW-1 オーディオボード 試聴
スピーカーの足元には、コンクリートが一番よいとは、よく言われることである。重量があり、剛性が高く、音を吸収してしまわない。また内部損失も十分高いため、固有振動がない。余計な響きを乗せず、スピーカーが音をストレートに発することができる、そういうことであろう。
それから、もうひとつよく聞く説がある。欧州の家は昔から石造りであり、現在でもその床は、コンクリートの上にカーペットを敷いた構造が多い。なので、欧州のスピーカーは、スパイクでカーペットを貫通し、コンクリートの上に直に置かれることを前提に、音作りがされているのだと。説得力はありそうだ。
私は少し前、「デッド or 嗚呼!ライヴ 〜 第三章 〜 オーディオボード比較試聴」において、CDP、プリアンプ、パワーアンプの足元に、金属、石、木材の3種類のオーディオボードを試した。金属のもの、木材のものは、それぞれ気泡ゴム、鉄球サンドで振動を吸収する構造であった。石のものは、大理石そのままだった。
結果を簡単に言うと、木材の制振構造のものは、音のアタック感を見事に吸収していた。石のボードは、固有振動が酷く乗った。金属の制振構造のものは、アタック感をよく表現し、音のフォーカスが絞られた。
我が家の機器の足元には適さない、そう判断されてしまった制振構造の木製オーディオボードKripton AB-2000。今では、他のボードやインシュを乗せられ、機器と直接接することはない。しかしである。スピーカーの足元にはその上位のAB-3000が、相変わらず、無策のまま使われているのであった。
気にならないワケがない。このAB-3000を換えれば、もう一皮むけるんだ!って、そう思わないワケがないのである。しかし、このサイズで木製以外のオーディオボードってあるんだっけ?と思考停止に陥っていたのであった。
そんなある日、とあるオーディオショップのメルマガで見つけてしまったこのMEI前田製管 MMW-1。なんと素材はセメントと鉄の混合のようなのだ。スピーカーの足元にも使えるサイズなのだ。自宅試聴もやってくれるようなのだ。お値段もわりとリーズナブル(オーディオマニア比)なのだ!
いくしかない、いくしかない、いくしかないのだぁ!
実はちょっと苦手なショップなんだけど、思い切って自宅試聴を申し込んでしまった。で、手元に届いたMMW-1。高解像度になるのかなぁ、定位がビシッと決まるのかなぁ、もしかしたら中低域がげっそり痩せちゃうのかなぁ。期待と不安は半々である。
まず、現行のAB-3000のままで音の確認。慎重に比較してみたいときのチェックCDは、もちろん「LaShell Griffin / Free」だ。
そして、MMW-1に交換。って書くのは簡単だが、1本75.5kgのスピーカーの足元を変更するのは楽じゃなかったのだ。けど、それは本題じゃないから飛ばそう。
お、これだけは言っておかないと。MMW-1の上は、スパイク直である。設置時は、MMW-1に傷がつかないようにと、スパイク受けPTS-4を使ったのだが、ステンレス製のPTS-4はイヤな響きが乗るのだ。PTS-4を外し、MMW-1に傷がつかないように、そっとスパイクを下ろした。MMW-1の表面は硬く、傷は大丈夫そうだ。
曲の冒頭のウィンドチャイムは、一音一音が切れよく、濃く聴こえる。続くピアノは、音像が引き締まって少し小ぶりになり、音の密度が高くなった。ボーカルもフォーカスがぐっと絞られて、センターの一点より聴こえてくる。
それぞれの楽器の音像がコンパクトになったせいで、音像と音像の間の空間が広くなった。その空間の静寂性は高く、音楽は聴こえているのに、辺りはしーんと静かになったように感じるのだ。しかし、よーく聴いてみると、その中に音の余韻がながーく尾を引いているのが分かる。こりゃ不思議だ。この余韻は、今まで聴こえていなかったのだ。SN比が上がり、微弱音が聴き取りやすくなったということなのだろうか。
左サイドから聴こえるギターは、音の粒が小さくなり、陰影がはっきりとし、やや前方に浮かび上がる。ベースやバスドラなどの低音の楽器も同様で、中央に硬く引き締まるが、意外に音が痩せるようには感じられない。むしろハイスピードになり、実体感を増したように思える。
でもまぁ、天地がひっくり返るほどの変化ではないなぁ。AB-3000も、それなりによいボードだったということだろう。もうしばらく様子を見ようと、色々な曲を聴いていたら、一つ残念な点を見つけてしまった。それは、ボーカルの声の肉感的な厚みが、少し薄れてしまったことだ。目の前に立って熱く唄っているのに、クールに聴こえるのだ。その熱気が伝わってこないのだ。
この点については、高解像度と音の温もりと、どちらを優先させるのかで、いつも悩むところだなぁ。今回は、他のアクセサリーや機器のセッティングで調整できる範囲だろうと考え、許容することとしよう。なんて、私はそんなにテクニシャンだったっけか?
そうそうもう一点、よかった点がある。それは、スピーカーの高さが2.5cmほど低くなったことだ。ツィーターの高さが、耳の高さに近くなり、音に瑞々しさが増したに違いない。
今まで、AB-3000のときは、背筋を伸ばして、耳をツィーターの高さに近づけて、瑞々しさを楽しんでいた。今度からは、もっとリラックスして、背もたれに寄りかかって聴いても大丈夫だろう。
って、すっかり買う気になっている私であった。
それから、もうひとつよく聞く説がある。欧州の家は昔から石造りであり、現在でもその床は、コンクリートの上にカーペットを敷いた構造が多い。なので、欧州のスピーカーは、スパイクでカーペットを貫通し、コンクリートの上に直に置かれることを前提に、音作りがされているのだと。説得力はありそうだ。
私は少し前、「デッド or 嗚呼!ライヴ 〜 第三章 〜 オーディオボード比較試聴」において、CDP、プリアンプ、パワーアンプの足元に、金属、石、木材の3種類のオーディオボードを試した。金属のもの、木材のものは、それぞれ気泡ゴム、鉄球サンドで振動を吸収する構造であった。石のものは、大理石そのままだった。
結果を簡単に言うと、木材の制振構造のものは、音のアタック感を見事に吸収していた。石のボードは、固有振動が酷く乗った。金属の制振構造のものは、アタック感をよく表現し、音のフォーカスが絞られた。
我が家の機器の足元には適さない、そう判断されてしまった制振構造の木製オーディオボードKripton AB-2000。今では、他のボードやインシュを乗せられ、機器と直接接することはない。しかしである。スピーカーの足元にはその上位のAB-3000が、相変わらず、無策のまま使われているのであった。
気にならないワケがない。このAB-3000を換えれば、もう一皮むけるんだ!って、そう思わないワケがないのである。しかし、このサイズで木製以外のオーディオボードってあるんだっけ?と思考停止に陥っていたのであった。
そんなある日、とあるオーディオショップのメルマガで見つけてしまったこのMEI前田製管 MMW-1。なんと素材はセメントと鉄の混合のようなのだ。スピーカーの足元にも使えるサイズなのだ。自宅試聴もやってくれるようなのだ。お値段もわりとリーズナブル(オーディオマニア比)なのだ!いくしかない、いくしかない、いくしかないのだぁ!
実はちょっと苦手なショップなんだけど、思い切って自宅試聴を申し込んでしまった。で、手元に届いたMMW-1。高解像度になるのかなぁ、定位がビシッと決まるのかなぁ、もしかしたら中低域がげっそり痩せちゃうのかなぁ。期待と不安は半々である。
まず、現行のAB-3000のままで音の確認。慎重に比較してみたいときのチェックCDは、もちろん「LaShell Griffin / Free」だ。
そして、MMW-1に交換。って書くのは簡単だが、1本75.5kgのスピーカーの足元を変更するのは楽じゃなかったのだ。けど、それは本題じゃないから飛ばそう。
お、これだけは言っておかないと。MMW-1の上は、スパイク直である。設置時は、MMW-1に傷がつかないようにと、スパイク受けPTS-4を使ったのだが、ステンレス製のPTS-4はイヤな響きが乗るのだ。PTS-4を外し、MMW-1に傷がつかないように、そっとスパイクを下ろした。MMW-1の表面は硬く、傷は大丈夫そうだ。
曲の冒頭のウィンドチャイムは、一音一音が切れよく、濃く聴こえる。続くピアノは、音像が引き締まって少し小ぶりになり、音の密度が高くなった。ボーカルもフォーカスがぐっと絞られて、センターの一点より聴こえてくる。
それぞれの楽器の音像がコンパクトになったせいで、音像と音像の間の空間が広くなった。その空間の静寂性は高く、音楽は聴こえているのに、辺りはしーんと静かになったように感じるのだ。しかし、よーく聴いてみると、その中に音の余韻がながーく尾を引いているのが分かる。こりゃ不思議だ。この余韻は、今まで聴こえていなかったのだ。SN比が上がり、微弱音が聴き取りやすくなったということなのだろうか。
左サイドから聴こえるギターは、音の粒が小さくなり、陰影がはっきりとし、やや前方に浮かび上がる。ベースやバスドラなどの低音の楽器も同様で、中央に硬く引き締まるが、意外に音が痩せるようには感じられない。むしろハイスピードになり、実体感を増したように思える。
でもまぁ、天地がひっくり返るほどの変化ではないなぁ。AB-3000も、それなりによいボードだったということだろう。もうしばらく様子を見ようと、色々な曲を聴いていたら、一つ残念な点を見つけてしまった。それは、ボーカルの声の肉感的な厚みが、少し薄れてしまったことだ。目の前に立って熱く唄っているのに、クールに聴こえるのだ。その熱気が伝わってこないのだ。
この点については、高解像度と音の温もりと、どちらを優先させるのかで、いつも悩むところだなぁ。今回は、他のアクセサリーや機器のセッティングで調整できる範囲だろうと考え、許容することとしよう。なんて、私はそんなにテクニシャンだったっけか?
そうそうもう一点、よかった点がある。それは、スピーカーの高さが2.5cmほど低くなったことだ。ツィーターの高さが、耳の高さに近くなり、音に瑞々しさが増したに違いない。
今まで、AB-3000のときは、背筋を伸ばして、耳をツィーターの高さに近づけて、瑞々しさを楽しんでいた。今度からは、もっとリラックスして、背もたれに寄りかかって聴いても大丈夫だろう。
って、すっかり買う気になっている私であった。
コメント
おおっ購入決定ですか!?私の方には案内が来てませんので先になると思いますが、家に来たらレポしますね。あと、家のAB-3000はフローリングとの間に人工大理石のボードを挟んだら、音が吸われる感じはずいぶん無くなりましたよ。あと、ツイーターとの位置合わせは椅子の下にインシュを挟むのも有りかもです(^_^;
なんと、椅子の下にインシュですか!そりゃコロンブス的な発想ですね。気がつきませんでした。
確か、MESSAさんのN802のスパイクは、やや高めに調整した覚えがあります。スパイクの調整の器具(付属の六角レンチのようなもの)で、スパイクの高さをもっと低くできると思います。それで、調整してみてください。
ボードの下に人口大理石を敷くのがいいとは、MESSAさん宅の床は、結構柔らか目なのかもしれませんね。床暖房の種類によって、フローリングが柔らかくなるようですね。そのせいでしょうか。だとしたら、前田製管のボード1枚で、いい効果が現れるかもです。インプレ期待してます。
確か、MESSAさんのN802のスパイクは、やや高めに調整した覚えがあります。スパイクの調整の器具(付属の六角レンチのようなもの)で、スパイクの高さをもっと低くできると思います。それで、調整してみてください。
ボードの下に人口大理石を敷くのがいいとは、MESSAさん宅の床は、結構柔らか目なのかもしれませんね。床暖房の種類によって、フローリングが柔らかくなるようですね。そのせいでしょうか。だとしたら、前田製管のボード1枚で、いい効果が現れるかもです。インプレ期待してます。
私は以前間違ってこれの下位機種を購入してしまいました↓
http://okapon2005.blog27.fc2.com/blog-date-20060429.html
当時から上位機種の方は評判抜群でしたよね。
私もメルマガで読んで気にはなっていたのですが、何せ重くて
手が出せません。
http://okapon2005.blog27.fc2.com/blog-date-20060429.html
当時から上位機種の方は評判抜群でしたよね。
私もメルマガで読んで気にはなっていたのですが、何せ重くて
手が出せません。
おー、さすがかにぬーさん。もう経験済みでしたか。でもこのMMW-1も、難しいボードだと思います。緩めの音を出すAltoだから、いい結果が出たのだと。同じJMでもキッチリ音を出すMicroは、薄い音になってしまうような気がします。やはり、自宅試聴したほうがいいですよ。
へい。さん、かにぬーさん、こんにちわ。
うちにはサイズ的にMMW-2が来てます。設置にはN802を出した時以来の緊張感が必要でした。設置大変じゃなかったですか?
うちにはサイズ的にMMW-2が来てます。設置にはN802を出した時以来の緊張感が必要でした。設置大変じゃなかったですか?
MESSAさん
我が家は、スパイク受けPTS-4を入れて、横滑りさせました。MMW-1の方が薄いので、段差にはちょっと気を使いました。平素から無駄に鍛えている筋肉は、こういう時くらいにしか役に立ちません(爆
MESSAさん宅もスパイク受け横滑りでイケルのでは?
我が家は、スパイク受けPTS-4を入れて、横滑りさせました。MMW-1の方が薄いので、段差にはちょっと気を使いました。平素から無駄に鍛えている筋肉は、こういう時くらいにしか役に立ちません(爆
MESSAさん宅もスパイク受け横滑りでイケルのでは?
へい。さん
こんにちわ。ツイーターの位置は気になっていて、一緒に調整してみたんですが、手前のスパイクはお尻が当たってしまって少ししか短くできませんでした(^_^;) あと、私も隣に普通の木の板を置いてスパイク受けを入れて滑らせるようにしてます。でも、今回はボードの比重がやたらと高いせいか助っ人いても大変でした。本気で危険を感じたのはSPを箱から出したとき以来かも。ちなみに私のドジで床が一部凹んでます(>_<)
こんにちわ。ツイーターの位置は気になっていて、一緒に調整してみたんですが、手前のスパイクはお尻が当たってしまって少ししか短くできませんでした(^_^;) あと、私も隣に普通の木の板を置いてスパイク受けを入れて滑らせるようにしてます。でも、今回はボードの比重がやたらと高いせいか助っ人いても大変でした。本気で危険を感じたのはSPを箱から出したとき以来かも。ちなみに私のドジで床が一部凹んでます(>_<)
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前田製管 MMW-2
ラックをスパイクに変えて一定の向上をみたものの、やはり大きく変わるSP足元を


