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2008-05

電源ケーブル比較試聴:Fusion Enchanter, Impulse, Predator

 お世話になっているJackeywanさんから、米国のFusion Audioというメーカーのオーディオケーブルを日本で販売されている方をご紹介いただいた。Fusionの電源ケーブルとインコネを聴いてみてほしいとのことである。

Fusion 電源ケーブル お送りいただいたFusionのケーブルは、電源ケーブル3本(写真)と、インコネ2本。
 このうち電源ケーブルをまず試そう。

 電源ケーブルの3本とは、
  Fusion Enchanter - $1400 パワーアンプおよび電源用(写真下)
  Fusion Impulse - $1200 プリおよびCDP用(写真中)
  Fusion Predator - $550(写真上)
である。長さは5 foot、価格は米国のネットショップにあった小売価格である。

 これらのケーブルの比較対象としては、私の好みにやや偏重した、中域にぶ厚いフルCurrent Cableではいかんだろう。ここは、ヌケがよく高解像度で万人ウケしそうな、Stealth Dream for DigitalとNBS Omega 0の組み合わせとの比較としよう。
 チェックCDは慎重に、「綾戸智絵 / LIVE!」1曲目「Only You」の観客の喧騒とピアノの響きでレンジの広がりを、「LaShell Griffin / Free」7曲目「Rise」で楽器とボーカルの音を聴こう。
 まずは現行
  CDP   :Stealth Dream for Digital
  PreAMP:Current Cable Peacemaker
  PWAMP :NBS Omega 0
で聴いてから、最初にパワーアンプをFusion Enchanterに換える。

  CDP   :Stealth Dream for Digital
  PreAMP:Current Cable Peacemaker
  PWAMP :Fusion Enchanter
となった。
 「綾戸智絵 / LIVE!」1曲目「Only You」。
 観客は2階席がなくなり、喧騒が低い位置から聴こえる。解像度はやや落ちて食器の音は少なくなったが、拍手の音は目立つ音がハッキリ大きくなった気がする。ヌケがやや悪くなることと、音数が減るのは想定済みであり、許容範囲である。しかし、拍手の音が大きく聴こえるのは意外である。中域が厚くなったのだろうか。
 演奏が始まる。ピアノの響きは天井までは届かないが、なにやら丸く甘い音に変わった。綾戸の声もいくぶん瑞々しさを増したようだ。このFusionは、解像度を多少犠牲にして、中域の魅力をより多く引き出す傾向なのだろうか。そうであれば、私の好みのCurrent Cableと同じ変化の方向であるが、変化量はそれほどは大きくないようだ。Current Cableよりも音像が大きくならなず、引き締まったままである点は、非常に好ましいと感じる。

 次に「LaShell Griffin / Free」7曲目「Rise」。 
 ウィンドチャイムとハイハットは高域がやや落ちる。それと引き換えのように、ボーカルとピアノが濃く甘くなる。「綾戸智絵 / LIVE!」と同じ印象だ。ギターとヴァイオリンの弦の音も美しく魅力的だ。
 やはり中域の音を好む人にはウッテツケのケーブルではないだろうか。左右のスピーカーから聴こえるバックボーカルも存在感がある。うん、なかなかよい。
 低域のベースは量感が出るが、不自然にボンつくことはなく、制動が利いてほどよく締まった感じ。現行ケーブルOmega 0が引き締めすぎている感があるので、このくらいがちょうどよいかも。って、これはパワーアンプとの組み合わせの問題もあるね。
 このFusion Enchanterは、高解像度のNBS Omega 0と中域重視のCurrent Cableの中間に位置づけられるのかもしれない。しかし、金額はたったの$1400である。コストパフォーマンスは抜群といえるのではないだろうか。


 次は、Fusion Impulseの番だ。ここでは、Fusionの特徴を濃くして、製作者の意図する音を存分に引き出してみよう。パワーアンプのEnchanterはそのままで、CDPのStealth Dream for DigitalをImpulseに換える。
  CDP   :Fusion Impulse
  PreAMP:Current Cable Peacemaker
  PWAMP :Fusion Enchanter
となった。
 「LaShell Griffin / Free」7曲目「Rise」。
 ウィンドチャイムとハイハットの高域はさらに犠牲になった。しかし、続くピアノとボーカルを聴いて驚いた。おー、これはいい。ヌケのよさが落ちたせいで、ノイズフロアが下がって聴こえる。ピアノとボーカルの音が、何もない空間にぽっかりと浮かび上がり、濃く甘い響きを聴かせる。遅れて入ってきた弦も、左右のやや手前に浮かび、存在感をしめす。
 なるほどー、Fusionの製作者はこの音を狙ったのかぁ。同傾向のCurrent Cableになくて、このFusionが持っているものは、引き締まった音像である。現行のDreamとOmega 0のように、針の穴のようなピンポイントの音像ではないが、ほどよく小さく締まって、かつ実体を感じさせる音である。

 「綾戸智絵 / LIVE!」1曲目「Only You」を聴く。
 レンジの狭さには、それほど不自然さを感じない。それに全体的にバランスよく解像度を落とした感じ、カメラのピントをすこし甘くした感じ、といえるだろうか。それよりも、拍手の存在感に迫力を覚える。遠くにあった客席とステージが、少し間近になった気がする。
 フルCurrent Cableにするよりも、フルFusionの方が、デフォルメされておらず、自然な感じかもしれないなぁ。Impulseは$1200、ヤバイなー。今風に言うと、「やっばくない?!これっ!」てか。


 最後にFusion Predatorである。これは、CDPに入れて、
  CDP   :Fusion Predator
  PreAMP:Current Cable Peacemaker
  PWAMP :Fusion Enchanter
とする。
 「綾戸智絵 / LIVE!」1曲目「Only You」。
 うーん、さすがにこれはイマイチか。レンジが狭く、観客席が目の高さに押し込められる。音像もニジみ、中域の力強さもイマイチ発揮しきれない。
 これはちとグレードの低さを感じてしまうが、Predatorは半額に満たない$550。価格なりとも言えるかもしれないナァ。


 総評、というとエラそうだ。これらの試聴をとおして感じたことのまとめ、って小学生かい。まぁいい。
 Fusionの電源ケーブルは、レンジの広さや高解像度を第一の目標とせずに、中域の楽器の美しさや存在感を引き出したい人には、よい選択だろう。オススメは、Fusionの1本使いよりは、EnchanterとImpulseの2本使いである。合わせても$2600だ。
 これはよい買い物といえるだろう。って、私を信用すればの話しだが(爆っ!


 Fusionのインコネの試聴記事は、後日。


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へい。

Author:へい。
 オーディオ歴ははや10年。いくら年数を重ねても、やってることは初級者の域を出ないようだ。このブログはオーディオ関連のインプレ集なのだ。
※ご注意:私は、オーディオで音楽を聴くたびに、毎回感動したり驚いたりする。だからといって、我が家のオーディオが飛び抜けていい音をさせているワケではないし、なにか特別な機器・アクセサリーを使っているワケでもない。ブログをよく読んでいただければ、短所も明記されているのが分かるハズだ。どうか、美しい誤解をされませんように。

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