個人主義

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2007-12

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吸音カーテン再び

 『明日できることは、今日やらない!』がモットーで、メンドーなことは先送りする主義の私ではあるが、これだけは今年のうちにやっておこう。見た目はブサイクになるけど、しかたがない。
 一度は正面の壁から取り外して、代わりに拡散板スカイラインを試してみたのだが、残念ながら我が家の環境には合わなかった。結局、復活させたのがこの吸音カーテン、川島織物セルコン・コーズである。

 一番顕著に違いを感じるのは、センターボーカルの表現であろう。この吸音カーテンを初めて取り付けた2006年5月の記事「吸音カーテン」をもう一度読んでみると、我ながら結構冷静に分析している。今回も同様な変化を感じる。アタリマエか。
 定位は、はっきりしなくなるが、これは壁に貼り付いていたボーカルが、そこにいなくなるせいだ。音像が不明瞭になったように感じ、ともすれば悪化したように感じるかもしれない。でも、早まってはいけないのだ。これは、一時的に感じるだけの錯覚なのだ。それに全体のバランスや、音の微妙なニュアンスは、確実に向上しているのだ。
 今回改めて感じたのは、音の消え際の美しさである。実に繊細に、余韻が空間に溶け込んで消えていく様は、いつまでも耳を澄ませて聴いてしまう。壁からの一時反射の音を聴いていては、ここまで繊細なニュアンスは、聴き取れないだろーなー。
 子供の頃、羽田空港から飛び立ったジェット機が、空の彼方に消えていっても、いつまでもその方向を目を凝らして見続けていた、そんな記憶がふとよみがえった。

 とりあえず、これで今の我が家のベストな音で、新年を迎えることができそうだ。メデタシ、メデタシ。
 と、今年はこんなシメ。

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QRD Skyline

 やっぱ買ってるし、オレ。
 いいのだ。Skylineは、ずっと試したいと思っていたし、前回の「吸音カーテンを外す」で購入のフンギリがついたのだし、それにそんなに高価ではないし。と、また自分にイイワケ。しかもダールジール購入直後で、金銭感覚イッちゃってるし。

 買ってしまったものはしょーがない。試してみるのだ。
 まずは、当初の目論見に沿って、正面の壁だ。2枚を横に並べようかと思っていたが、このSkyline、意外に大きいので縦に並べて、1枚はプラズマTVの画面に立てかけてみる。壁の1枚は、dearaudioの「Review」に倣って"つっぱり棒"で支える。

QRD Skyline - center おぉーっ!見た目はなんだかオーディオルームっぽい。なかなかいーんではないだろーか。見た目のよさは、聴き心地に大いによい影響を及ぼすであろう!

 音出し。正面の音がデカイ。なんだか、センターだけボリュームを上げたようだ。へー、拡散板ってこんな変化なんだ。想像してた音と、かなり違ったのだ。ボーカルの声量が明らかに上がった。
 どう評価したらいいんだろーなー、と思いながら聴いていたら、バックボーカルが入ってきた。ぶっ!つながってない・・・。メインボーカルと、左右のバックボーカルが、同一のステージにいないのである。
 左右のバックボーカルは、私のすぐ脇にいて、生の声を聴かせてくれている。それに対してセンターのメインボーカルは、遠く離れた場所にいて、PAを大音量にしてガナッている。メインボーカルとバックボーカルは、別の歌を唄っている。そんな風に感じてしまった。

 「拡散板」、その文字から受ける印象は、音が空気に溶け込むように、キレイに消えてゆく様を想像してしまう。しかし、今聴いた印象はまるで違っている。音を捕獲して、こちらに投げ返すような感じだ。「捕音板」、もしくは「拡音板」とでも言った方がいいんじゃないだろーか。

 まいったなー、当てが外れた。正面の壁には、再び吸音カーテンを吊ったほうがよさそうだ。
 で、Skylineの使い道は、っと。とりあえずリアを試してみよう。

QRD Skyline - rear ありゃー、無残な画だ。取り付けられるスペースがなかったのだ。ま、実験ってことで。

 音出し。おー、出だしのピアノは、後ろから反響音が聴こえるぞ。すごいなコレ。
 でも、やっぱりこれもNGなのだ。すぐ後ろから響きが聴こえるので、後ろの壁の存在を意識してしまうのだ。なにやら後頭部に圧迫感があるのだ。

 このSkylineは、我が家においては、マルチチャンネルのスピーカーのような効果があると思った。我が家のAV環境は4chスピーカーなのであるが、サラウンドの左右2つのスピーカーの音量をやや大きめにしてマルチチャンネルのソースを再生したときのような感じなのだ。ホールエコーがちょっと大きめで、ワザトラシク聴こえてくる感じなのだ。
 Skylineを正面に設置した場合は、センタースピーカーを置いて、そこの音量だけをやや大きくした感じ、Skylineをリアに設置した場合は、サラウンドバックスピーカーを置いて、そこの音量だけをやや大きくした感じだ。

 この狭い部屋には、この拡散板は効きすぎるんじゃないだろーか。私は気がつき始めていた。もっと大きな部屋であれば、好ましい結果になるような気がするのだ。
 最後に、もっともオーソドックスな位置を試そう。リスニングポイントとスピーカーを結んだ線の中点の上の天井である。

QRD Skyline - ceiling 見た目では、それほど圧迫感を感じない。あってもジャマにならない。

 音出し。ほー、響きに包み込まれるようだ。音が上から降ってくるようにも感じる。正面やリアに設置したときのようなバランスの悪い違和感は感じない。よく言われるような、天井が高くなったような感じとはちょっと違うよーな。これも部屋が狭すぎるせいか。
 さて、どーしたもんだろー。一度外して、音を確認。あー、なるほどね。今までの私の音作りの方向性と違ってる。

 私は今まで、リアルな音像、生々しい音を目指して、チューニングしてきた。私の目の前で演奏し、唄って欲しいのである。ところが、Skylineを設置すると、その空間が作為的に、作られたもののように感じてしまうのである。どこか不自然なのである。
 正面の壁についていうと、私は今まで、素の壁、吸音カーテン(川島織物セルコン コーズ)、拡散板(Skyline)の3種を試してきたことになる。音の響きの多さを言うと、
  拡散板 > 壁 > 吸音カーテン
である。これはアタリマエか。ところが自然な音の実体感ではこの逆、
  吸音カーテン > 壁 > 拡散板
ということになってしまう。残念ながら私は、吸音カーテンを選択することにする。

 とりあえず、ここまでの結論を述べておこう。我が家のような狭い空間には、効果の高い拡散板は、オーバースペックとなってしまうようだ。この空間には、どちらかというとデッドな方向でのルームチューニングが好ましい印象となるだろー。ただし、私の好みでは、だけど。
 今回の試みでは、音場の広がりと音の実体感は、どうやらトレードオフの関係のようだ。

 Skyline、せっかく買ったのに不要になってしまったのだ。でも、これで長い間の迷いがひとつ消えたのだ。金額以上の価値があったのだ・・・。たぶん。そーしとく。・・・クヂけない。

吸音カーテンを外す

 「やっぱ音場に広がりが足りないなぁ」。先日、darTZeel NHB-108 model oneが納品された日、dearaudioで聴いた音と比較して、私が自ら漏らしたダメ出しである。我が家の「ダメ出し禁止」ルールを自分で破ってしまったのだ。
 一番の違いは、部屋の広さであろう。それが唯一の原因であれば、あきらめざるを得まい。しかし、それを聞いた店長が帰り際に残した改善案、「正面のカーテン、外してみたらどうですか?」
 実行してみたのである。

 見た目は、当然スッキリした。でも、長い間、カーテンを見慣れた目には、いくぶん物足りなくも見える。ま、慣れだね。窓もないのにカーテンなんか吊ってるのは、不自然なのは間違いない。
 音の違いは、明らかであった。正面の壁から音が聴こえてくるのだ。あちゃっ!、音については、カーテンがあったほうが自然な気がする。まいったなー。再度カーテンを取り付けようかと思ったが、それは後戻りするみたいで、ちょっとイヤだな。気分的には、前進あるのみ!といきたいところだ。
 もちょっと冷静に聴いてみる。

 チェックCDは、「Mutya Buena / Real Girl」である。
 真正面から左右寄りの音は、いい方向に変化したかもしれない。音場がよりはっきり展開する。よくいう「ニギヤカになった」感じに聴こえる。問題は、真正面だろう。センターボーカルが、完全に壁に張り付いているのだ。
 う~む。これは、正面の壁にQRD Skylineとかを取り付けてみたらどーだろーか。早速注文してみるのだっ!!と、預金通帳の残高をチェックしてみる。
 どーする、オレ?!

 金額的には、今年は特に多い忘年会の、その二次会を1~2回回避すれば捻出できそうなのだが。でも、それでいいのか?

darTZeel NHB-108 model one

 なんだよ、買ってんじゃねーか、オレ。
 さんざん「感動がなくなった」だとか、「安住の地に落ち着くべきか」とかホザイてたくせに、いい気なもんである。あイヤ、そんなに軽い気持ちで買ったわけではなくって、ずいぶん考え悩んだ末に、計画的に購入したのだ。
 と自分にイイワケする私。
 一部の方々にはモロバレな私の行動。どーせウソのつけない性格なのだ。ちょっとナサケナイ。

 darTZeelとの最初の出会いは、たしか2005年の東京インターナショナルオーディオショウだったかな。その後も「2006東京インターナショナルオーディオショウ(TIAS)」、「2007東京インターナショナルオーディオショウ(TIAS)」と感動させられてきたのだ。でもまさか、自分が手に入れようとは思わなかったのだ。

 納品には1週間もかからなかった。受注生産と聞いていて、1ヶ月くらいはかかるだろうと覚悟していたのだが。パワーアンプはかなり頻繁に売れるので、国内に多少の在庫を持っていたらしい。
 納品日、仕事を早めに切り上げて帰宅した。待つこと少々、dearaudioの店長が台車にNHB-108の箱を乗せて現れた。
 かなり大きめなダンボールの箱である。空けてみると中にはさらにダンボールの箱、それを空けるとやっとNHB-108なのだが、緩衝材には発泡スチロールは一切使われておらず、すべてダンボールなのである。NHB-108と箱の間、さらに外側の箱との間、すべてダンボールが何層にもなって詰まっている。おそらく環境にうるさいEUの製品だからであろう。重くてしょうがない、と店長はこぼす。
 箱から取り出すとNHB-108の天板には木のボードがハマッている。ガラス天板は、破損を避けるために、別梱包であった。同梱の吸盤を使って、ガラス天板を持ち上げて、NHB-108に載せ、ネジで固定。へー、おもしろー。開梱~セッティングは店長にオマカセなのだ。
 システムに接続して、いよいよ音出しである。期待はしない。だって、新品の一発目の音である。

構成は、
  CDP   :Mark Levinson No390SL
  PreAMP:Viola Cadenza
  Pw AMP:darTZeel NHB-108 model one
  Speaker:JM Lab Alto Utopia Be
となった。

システム全景200712 おや!、意外に聴けない音ではないなぁ。自宅試聴のときの電源入れたての音に近い。ひょっとして温まれば、すぐにあのdarTZeelの音になるのだろうか。エージングは不要なのか。と期待はふくらむ。
 1曲ごとに音はみるみる(?)透明度を上げていく。数曲後には、なんとみごとにあのdarTZeelの音である。すっばらすぃーっ!「ダールジールがやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ! ~darTZeel NHB-108 model one 自宅試聴」や「dearaudio訪問試聴」で聴いた音なのである。透明な空間に、不純物のない音が現れる。まったく「何も足さない、何も引かない」(by サントリー山崎)なのである。
 驚くことに、我が家でもdearaudioのシステムほどではないが、ピンポイントの定位と引き締まった音像が現れているのである。店長が言うには、darTZeelには、ピンポイントとか、引き締まったという表現は相応しくなく、余計な音のニジミ、ボケがなく、音の本体をありのままに表現している故に、そう感じるのだと。なるほど、そんな感じである。しかし、そんな素晴らしい音を、そのまま発することができている我が家のスピーカーも、大したものだなぁ、と感心。darTZeelは、周辺の機器の性能をも上げてしまったかのように錯覚させる。うれぴー。

 しばらく聴いていて気がついた。こんなに気持ちよく感じるその原因は、低域の音の歪みの少なさにもあるようだ。ダンピングが効いているとか、弾むようなとか、やっぱりそんな表現は当たっていない。これも「ありのまま」の低音なのだと感じる。高域から低域まで、一点のケガレもなく、微塵も不自然さがないことが、聴き手にストレスを与えないのだろう。それが、気持ちのよい音の条件なのだろう。
 この秀逸な空間表現は、低域が少しの遅れもなく発せられていることも大きな要因となっている、と店長。空間表現については、高域は誰にもわかり易く、評価のポイントになりやすいのであるが、実は低域も同じくらい重要なのだと。それに気がつかずに、故意に不自然に歪めた低域に満足してしまっている人は多いかも。私がそーだった!今、気がついたっ!!

 もうひとつ気づいたことがある。今使用している電源ケーブルは、
  CDP   :Stealth Dream for Digital Gear
  PreAMP:Current Cable Peacemaker
  Pw AMP:NBS Omega 0
である。
 NHB-108に替える前は、ちょっと高域が硬く、耳に痛かった。ところが、今は硬さがないのだ。自然に柔らかに伸びるのだ。やはり以前は歪められた音だったのだろうか。
 店長にリクエストされて、NHB-108の電源ケーブルをCurrent Cable Conqerrorに替えてみた。高域が出ていない。その代わり、中低域が厚い。最低域は、意外に平坦で、押しつぶされた感じだ。ナローレンジで、意識的に作られた音と感じた。
 店長の言うには、よいケーブルは、全帯域をストレスなく出すことが最低条件なのだと。その上で、どこに特徴を出しているかが、好みによる選択肢になるのだと。この「全帯域をストレスなく出す」という部分の優劣で、ケーブルの価格のグレードを判断するのだと。つまり、全帯域が出ていて、安価であればコストパフォーマンスが良いと、逆であれば悪いということになる。その上で、色づけ、特徴を聴くのだと。
 いやいや、なんかよく分かる気がするのだが、それを判断できるほど、高性能なシステムがあってこその基準なのである。しかし、今の我が家のシステムは、それが分かるレベルに達した気がするのだが、それは思い上がりだろーか?!過去に評価したケーブルを、もう一度評価し直したいと思うのだ!!

DENON - Audio Check CD ふとクラシックを聴いてみた。写真の「DENON Audio Check CD - Special Reference Edition」に収録されている曲である。実に気持ちよいのである。いやー、クラシックを聴いてこんなに感動を覚えるのは、はじめてなのだ。
 気がつくと、店長をほっぽって聴き込んでしまっていた。「お持ちのCD、とっ替えひっ替えして聴いてみてください」、そう言って店長はお帰りになった。ありゃ、オカマイもしませんで。と、いつものことである。

 GoldmundからdarTZeelへ。我が家のパワーアンプは、同じスイス勢にバトンタッチされることとなったのだ。

dearaudio訪問試聴

 行かねば!行かぬぇばぁっ!!と思っていながら今まで行かなかったdearaudioにやっと行ってきた。お久しぶりの店長は、相変わらず元気そうであった。
 既に行かれた方がレポートされているとおり、ショップはマンションの一室。店長の住まいの、リビングと和室の間の壁をぶち抜いてリフォームし、デモルーム、いやオーディオルーム兼仕事部屋を作られていた。

 機器構成は、
  CDP   :Cary CD-306/SACD
  Pre AMP:darTZeel NHB-18 NS
  PW AMP:darTZeel NHB-108 model one
  SP    :Avalon Diamond
である。
 商売っ気はまったくなく、ご自分の好みの音を突き詰めていられるご様子は、この機器構成からも見てとれるだろう。昔からAvalonの使い手として有名であるし、darTZeelの素晴らしさは早くから見出されていたし。なにより、「あ、まだCaryなんですね!」と、つい口をついてしまったのだ。Caryは、かなりお気に召されているようなのだ。
 そうなると、こちらとしても客と店主、買い手と売り手としてではなく、同好の士として素直な意見の交換ができる、という気にさせられてしまう。うれしいことである。

 持参したチェックCDは、もちろん「LaShell Griffin / Free」だ。
 1曲目。高域は凛として美しい。でも、なんかハイ上がりな音だ。中域のボーカルに熱さがない。私の好みとは違うなぁ。低域は、やけに軽くハイスピードだ。低域が出ていないのか、と思ったがそうでもない。下のほうまで出ていることは出ているのだ。気がつくとおかしなことに、以前自宅試聴させていただいたdarTZeelの静寂さが感じられない。
 2曲目を聴いたあと、こんなハズじゃ!とそう店長に告げると、店長はやおらプリアンプの電源ケーブルを抜いた。そう、このdarTZeel NHB-18 NSは、バッテリー駆動であり、なんとそのバッテリーの電源ケーブルを抜くだけで、かなり静寂性に変化があるとのこと。確かに、静かになった。やっぱりケーブルって、ノイズを拾うアンテナなのね・・・
 でもまだこの程度のハズじゃ、と思いながら数曲聴いていると、みるみる(?)音が変化していったのだ。

 音が立ってきた。背筋を伸ばして、訴えかけてきたのだ。我が家のオーディオは、だらだらと鳴る。ともすれば、楽器同士、バックボーカル同士がお互いに寄りかかって唄っている。ところが、今目の前にある音は、お互いに一分も干渉することなく、各々が濃く固の存在を主張している。音の輪郭がはっきりしたという印象とはちがう。音本体の存在をありありと感じることができるのだ。物理的にそこに存在しているようなのだ。すっばらすぅいーのだ。
 ひとつうれしく思ったのは、この音は我が家のオーディオの音と同じ方向性にあると感じたこと。左右の音場や、帯域のバランスや、音の濃淡が、我が家の音のイメージと似ていると思ったのだ。細部はもちろん違う。左右の音場は似ているが、前後の配置はこちらのほうが描き分けている。帯域はこちらがやや高域寄り。私好みにチューニングした我が家の音は、もう少し中域が厚い。音の濃淡は・・・、こりゃ足元に及ばないか。静寂性が違いすぎる。
 いや、うれしや。我が家のオーディオのどこを調整すれば、この音を手に入れることができそうか、なんとなくわかる気がした。スピーカーによる音の表現の違いは、なんともしがたいんだけどね。ここまでピンポイントの定位と引き締まった音像までは欲張るまい。
 なんだよ、それじゃー全然違う音じゃねーか、ってか。いいのだ、私が勝手にそう思えば、それで十分なのだ。

 この後は店長所有のCDを聴かせていただいた。Diana Krallは、我が家とは別人の声だった。我が家では木綿のような声。ここでは麻の声。声のザラツキまでリアルに聴き取れる。綾戸のピアノは、あたり一面に響き渡った。SACDは、ひたすら滑らか。こちらは絹のようだね。
 私の苦手なクラシックでも驚かされた。バイオリンのパート、ステージ右手での演奏、その反対の左手はまったくの静寂なのである。いや、無音ということではなく、微かに響くホールエコーが、逆にその何もない左手に、ポッカリとあいた空間を感じさせるのである。この音を聴くとクラシックも楽しいかも。

 ショップのオープン当初は、ここまでの音は出ていなかったらしい。ナゼだか8月に音が激変したとのこと。もしかしたら、リフォームの時に、スピーカーの足元の床下に流し込んだコンクリートが、十分に乾燥してきたせいかもしれないと。その後、今の音が出来上がったのは、つい先日、11月のことだったとのこと。「やっと自分の思うとおりの音が出た」と、うれしそうな店長。
 『思うとおりの音』とは、なんともうらやましい表現なのだ。私はいまだに自分の好みの音さえ定まっていない。音場と音像、解像度と実体感、帯域バランスと特定域の厚み、ボーカルと弦とピアノとハイハットにバスドラ、あっちにフラフラ、こっちにフラフラしているのだ。悟りを開くまでの道のりは遠い。ましてや、その音を手に入れるとは。あと十年くらい修行を積めばよいのだろうか。あー気が遠くなる、考えるのはやめとこ。
 11月以前に、ショップに来てくださった方々には、この音をお聴かせできなかった、そう店長は残念がる。是非もう一度来てもらって、この音を聴いていただきたい、そう漏らすのであった。
 私は、腰が重かったために、今日初めて行ってこの音を聴くことができたのだ。世の中、何が幸いするか分からんなぁ。以前に訪問された方は、もう一度行ってみた方がいいかも!なのだ。まだ行ってない方、イチゲンさんも是非に!!

 ふと見回してみると、このオーディオルーム、とってもいい雰囲気なのである。和風で揃えたインテリアとオーディオ。darTZeelの金ピカな筐体も、なんだか南蛮渡来風で、とてもマッチしているように思える。温かみのあるオブジェに感じてしまうのである。音に感動すると、あれほど悪く言っていたデザインさえも気に入ってしまうのだろうか。オーディオマニアってステキ。

 帰りの道すがら、店長が言うには、darTZeelのおかげで、チューニングをするときに、調整の因子がひとつなくなったので、非常に楽になったと。つまり、何をやっても、ヌケは損なわれないので、それ以外の因子だけを気にすればよいのだと。たとえばどれかの因子を引き出すために、泣く泣くヌケをトレードオフにするという悩みから開放されたのだと。こうなると、今まで以上に中域を厚くチューニングできる、そう店長は言った。
 そ、それは魅力だっ!

 大変よい音を聴かせていただいて、ありがとうございました。今回の試聴は、とっても参考になったのだ。あ、毎回参考になっているんだけど。

不感症にとりあえず刺激を与えてみる

 我が家のオーディオ機器を相次いで修理に出してから後、私はオーディオの感動から遠ざかってしまっている。ナゼだかわからない。なんか、催眠術から醒めてしまったかのようだ。不思議なことに、いや当然かな、ノリだけで楽しめるB象限の音楽だけは、変わらずに楽しめるのだが。
 どーしたんだ、オレ!?と思う毎日である。とりあえず、いつもと違う音を聴いてみよう!と思って、電源ケーブルを交換してみた。
  CDP   :Current Cable Peacemaker → Stealth Dream for Digital Gear
  PowerAMP:Current Cable Conqueror → NBS Omega 0
である。チェックCDは、「Elisha La'Verne / Cange Your Way」1曲目「You Are The One」である。左右のアコギとボーカル&バックボーカルのシンプルな曲だ。録音はよいと思うのだが、レンジの広さをチェックするには、いささか楽器が不足であろう。

 以前聴いたのと同じ変化である。高域の解像度は増すが、中域の厚みには欠ける。これはこれで良質な音である。余計な響きや歪のない、素の音といった印象だ。しかし、やや高域の硬い音は、ちょっぴり耳に痛い。
 ハイビジョンTVの映像でいうと、味があり深みのあるシネマモードではなく、電器量販店の店頭デモに適した、あるいは蛍光灯の元で観るにふさわしいダイナミックモード、という感じだろうか。ありゃ、AVマニアの発言のようだなぁ。修理の間1~2ヶ月のブランクのせいで、すっかりオーディオ初心者に戻ってしまったのかな。
 しかし、電源ケーブル交換のおかげで、不感症になってしまった耳に、少しだけ感動が戻ってきたようだ。音の分離がよく、ひとつひとつの楽器が聴いて取れる。Stealth Dream for Digital GearとNBS Omega 0、手放さなくてよかったのだ。ずいぶん贅沢な控え選手だけど。
 もっとも、前に自宅試聴したdarTZeel NHB-108 model oneほどのヌケはない。やっぱ、機器交換ほどの音の変化は得られないか。う~む。

 オーディオマニアがマニアであり続けるためには、常に変化、刺激を得続けなければならないということだろうか。安住の地にはマニアの幸せはないということだろうか。とすると、マニアの幸せと、経済的なユトリは両立しないということか。ことオーディオに関しては。かなり厄介な趣味である。
 さてさて、安住するのとマニアであり続けるのと、私はどちらを選択するべきか。経済的にはそれほど余裕はないのだけれど。今の世の中、老後が心配だしなぁ。

CDレコメンド:クリスマスCDs 2007 part 2

 先日の「CDレコメンド:クリスマスCDs 2007」のパート2なのである。まだまだクリスマスには間に合うだろう。

 クリスマスだからって、いい歳コイて、ガキみたいにハシャぐんじゃねーよ!などとは思わないで欲しい。以前にも書いたが、クリスマスソングはほとんどがGospelなのである。「赤鼻のトナカイ」とかは違うかもだけど・・・。だから、Gospel好きの私にとって、クリスマスソングは大好物なのだ。ましてや実力派Gospelシンガーの出すクリスマスCDは、買わずにはいられない垂涎の逸品なのである。ケッコー録音もよかったりするのだ。

X’mas CDs 2007 part 2 ということで、「Vickie Winans / Happy Holidays」(下)と上で広がってる「akiko / a white album」なのである。あ、知ってると思うが、akikoはGospelじゃなくてJazzシンガーなのだ。しかし、この「a white album」はSwingだ。SwingってSoulと同じニオイがするよね、と私は思ってしまうが、いかがか。
 どちらのCDもパーティにぴったりの、ノリノリのクリスマスソングばかりなのである。思い切りソウルフルでファンキー(死語か?)なクリスマスの夜を過ごそうという方にドーゾ!

 私にはパーティの予定も、ファンキーになる意気込みもないのだけれど・・・。ほっとけ!




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プロフィール

へい。

Author:へい。
 オーディオ歴ははや10年。いくら年数を重ねても、やってることは初級者の域を出ないようだ。このブログはオーディオ関連のインプレ集なのだ。
※ご注意:私は、オーディオで音楽を聴くたびに、毎回感動したり驚いたりする。だからといって、我が家のオーディオが飛び抜けていい音をさせているワケではないし、なにか特別な機器・アクセサリーを使っているワケでもない。ブログをよく読んでいただければ、短所も明記されているのが分かるハズだ。どうか、美しい誤解をされませんように。

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