TV番組レコメンド:ベストヒットUSA 2007
CDPとプリアンプと、おまけにユニバーサルプレーヤーを修理に出してしまって、いつもオーディオを聴いている時間帯、就寝前の2時間ほどの時間を、とっても持て余している私である。このブログも更新はお休みと思っていたが、しかしまたネタを見つけてしまったのだ。
毎晩々々することがなくって、しかたがないので、TV番組のザッピングをしていたところ、BS朝日で見つけた小林克也さんの「ベストヒットUSA 2007」(TUE 23:00〜23:55、FRI 24:00〜24:55)。以前よりテレ朝の深夜(THU 3:10〜)で、復活したのは知っていた。しかし、もう米国のヒットチャートを追いかけるほどミーハー(死語か?)ではないだろうと思い込んで、見ようとはしなかった。いや、何回かちょろっとは見てみた。でもやっぱり、興味のあるアーティストはいなかったようで、以降チェックしようとはしなかった。
でもでも、今回見てみたら面白かったのだ。「Radio & Records」のトップ20には、私の好きな P!nkが2曲と、Rihannaが2曲、チャートインしていたのだ。Rihannaのビデオは初めて観たのだ。
この「ベストヒットUSA」については、「My Favorite ミュージックビデオ (前編)」でもちょっと触れたが、小林克也さんが自分のライフワークだと公言して、儲けなしで、ひょっとしたら身銭を切ってまで続けられていたらしい。私は2000年頃に、少しだけお力になろうとしたのだが、残念ながらあまり貢献できずに、申し訳なく思っていた。あ、都合のいい言い方をしてしまった。私の方も、克也さんのお力を借りようとしたんだっけ。で、こっちが勝手に途中で身を引いてしまったのだ。スンマセン。いずれにしてもこれからは、一視聴者として、応援していきたいのだ。
番組を見て思ったのだが、米国でビデオを製作している曲は、ベスト20曲中、半分ちょっとのようだったのだ。MTVの国、米国の音楽シーンは、今はこんな状況なのだろーか。ちょっと寂しいゾ。
インディーでもビデオクリップを作ろうとする、日本の音楽シーンが異常なのかな?いやいや、ミュージックビデオ好きな私にとっては、それが好ましい状況なのだ。
修理に出した3台の機器、ユニバーサルプレーヤーのPioneer DV-S969AViは、修理に出した翌日に、修理完了の連絡と、5,000円ほどの修理代+送料の連絡がPioneerのサービスからあったのだ。やっぱ、日本のメーカーは、すっばらすぃー!
CDPとプリアンプは、今頃海を渡っているのか、ニャー?!(猫ひろし風)
毎晩々々することがなくって、しかたがないので、TV番組のザッピングをしていたところ、BS朝日で見つけた小林克也さんの「ベストヒットUSA 2007」(TUE 23:00〜23:55、FRI 24:00〜24:55)。以前よりテレ朝の深夜(THU 3:10〜)で、復活したのは知っていた。しかし、もう米国のヒットチャートを追いかけるほどミーハー(死語か?)ではないだろうと思い込んで、見ようとはしなかった。いや、何回かちょろっとは見てみた。でもやっぱり、興味のあるアーティストはいなかったようで、以降チェックしようとはしなかった。
でもでも、今回見てみたら面白かったのだ。「Radio & Records」のトップ20には、私の好きな P!nkが2曲と、Rihannaが2曲、チャートインしていたのだ。Rihannaのビデオは初めて観たのだ。
この「ベストヒットUSA」については、「My Favorite ミュージックビデオ (前編)」でもちょっと触れたが、小林克也さんが自分のライフワークだと公言して、儲けなしで、ひょっとしたら身銭を切ってまで続けられていたらしい。私は2000年頃に、少しだけお力になろうとしたのだが、残念ながらあまり貢献できずに、申し訳なく思っていた。あ、都合のいい言い方をしてしまった。私の方も、克也さんのお力を借りようとしたんだっけ。で、こっちが勝手に途中で身を引いてしまったのだ。スンマセン。いずれにしてもこれからは、一視聴者として、応援していきたいのだ。
番組を見て思ったのだが、米国でビデオを製作している曲は、ベスト20曲中、半分ちょっとのようだったのだ。MTVの国、米国の音楽シーンは、今はこんな状況なのだろーか。ちょっと寂しいゾ。
インディーでもビデオクリップを作ろうとする、日本の音楽シーンが異常なのかな?いやいや、ミュージックビデオ好きな私にとっては、それが好ましい状況なのだ。
修理に出した3台の機器、ユニバーサルプレーヤーのPioneer DV-S969AViは、修理に出した翌日に、修理完了の連絡と、5,000円ほどの修理代+送料の連絡がPioneerのサービスからあったのだ。やっぱ、日本のメーカーは、すっばらすぃー!
CDPとプリアンプは、今頃海を渡っているのか、ニャー?!(猫ひろし風)
オーディオ機器を宅配便で送るときのTip
前回、「我が家の回転系が相次いで逝ってしまう怪 」で書いたとおり、我が家のCDPが逝ってしまい修理に出すことになった。ついでに、プリアンプのガリ、ギャングエラーがひどすぎるため、これも修理に送り出した。
戻ってくるまで、このブログの更新はお休み、と思ったのだが、覚書として、機器を送るときのTipを記しておくことにする。
実は、これらの機器を輸入代理店のサービスに送り出すために、ヤマト運輸に集荷を依頼した折に、ちょっとした連絡の行き違いにより、スムーズな発送ができなかった。原因は、集荷依頼に、インターネットの申し込みを利用したからに他ならない。大事なものの集荷依頼には、ちゃんと電話で詳細を相談しながら依頼したほうがよかったのだ。なんとか、ヤマト運輸のおにーさんに梱包と発送をお願いできたのだが、翌日、郵便受けにおにーさんからのメッセージが入っていた。
それによると、今回のようなオーディオ機器は精密機械なので、次のような手段をお勧めします、とのこと。それは、『パソコン宅急便』である。重量のあるパワーアンプや、大きなスピーカーには利用できないかもしれないが、前段機器の輸送には適しているかも。
ん。覚えておいて、損はないだろー。
戻ってくるまで、このブログの更新はお休み、と思ったのだが、覚書として、機器を送るときのTipを記しておくことにする。
実は、これらの機器を輸入代理店のサービスに送り出すために、ヤマト運輸に集荷を依頼した折に、ちょっとした連絡の行き違いにより、スムーズな発送ができなかった。原因は、集荷依頼に、インターネットの申し込みを利用したからに他ならない。大事なものの集荷依頼には、ちゃんと電話で詳細を相談しながら依頼したほうがよかったのだ。なんとか、ヤマト運輸のおにーさんに梱包と発送をお願いできたのだが、翌日、郵便受けにおにーさんからのメッセージが入っていた。
それによると、今回のようなオーディオ機器は精密機械なので、次のような手段をお勧めします、とのこと。それは、『パソコン宅急便』である。重量のあるパワーアンプや、大きなスピーカーには利用できないかもしれないが、前段機器の輸送には適しているかも。
ん。覚えておいて、損はないだろー。
我が家の回転系が相次いで逝ってしまう怪
先日のAyre MX-R 自宅試聴で起きたアクシデントの顛末である。
自宅試聴用のAyre MX-Rが届いた日。ダンボールを開け、2つのMX-Rの筐体を床に置く。これから、現行の我が家のムンドMM28MEと、このMX-Rの比較試聴を、厳かに行うのだ。
それではいつものとおり、まず現状の音の確認からと、CDPのMark Levinson No390SLにCDを挿入。ローディングしてNo390SLの表示が切り替わる。
"NO DISC"
ん?CDを認識していない。・・・おちゃめなNo390SLだ。一度トレイを出して、CDを置き直して、再度ローディング、
"NO DISC"
ちょっとぉ!しつこいゾ。もう一度繰り返してみる。・・・やっぱり、
"NO DISC"
これかー!!とばかりにCDを取り出して、背面の電源スイッチを一度OFF。ちょっと間をおいてON。何事もなくシステムが立ち上がるのを確認して、CD挿入、ローデング、
"NO DISC" え”ーーーっ!!
あちこち触ってみた。早送り、モード切替、トラック番号、どれも効果がなく、
"NO DISC"
しかし、触っているうちにあることに気がついた。筐体が熱いのだ。いつもはこんなに熱くなかったハズだ。なんと、足元のボードまで熱くなっているのだ。これが原因なのだろーか?!
こんなんじゃ、試聴できずにMX-Rを返却しなければならない。そんな事態はなんとしても回避しなければ。そうだ、ユニバーサルプレーヤーのPioneer DV-S969AViをトラポにして、No390SLをDACとして聴くしかない。
No390SLの入力を外部デジタルに切り替える。なんとかDACとしては機能した。現状のこのシステムの音を聴く。しかし、音像は大きく、音場は平面的で、中域にはなにやら響きが乗って、なんともツマラナイ音なのだ。聴くに堪えないが、しかたがないなぁ・・・
さて、MX-Rを登場させよう。現状のムンドMM28MEと交換する。音を出す。音像は、音場は、定位は・・・。
えーーい、こんな音じゃ自宅試聴の意味がなーーーい!!
やっぱ、No390SLをなんとかして稼動させられないか。そうだ、熱が原因ならば、冷ましたらどうか。背面の電源スイッチをOFFにして、時間をおこう。と、しばらく放置プレイ。
さー、どーか。電源ON、システムが立ち上がり、ローディング、
CDの収録時間の表示!
やったー!!復帰した。
よーし、聴くぞー、とプレイボタン。この音だ、この音で聴かなければ自宅試聴の意味がないのだ!と思って聴いていると、時間表示が10数秒ほどカウントしたところでストップ。沈黙した。
えっ、えっ?!止まんなよ。一度トレイを出して、再度ローディング。収録時間の表示。まだ生きてるか。恐る恐るプレイ。・・・今度は6秒ほどで、沈黙した。沈黙した。沈黙した。
沈黙してしむぁったぬぉどぅゎあーっ!
最悪だー。やっぱし、DV-S969AViで聴くしかないのか。
重い気持ちでシブシブとDV-S969AViにCDをセットした。ローディングして、"CD"の表示。プレイのボタンを押す。表示は消えて・・・沈黙。んっ?ん〜っ??沈黙って、おーーーい。
なぜだかDV-S969AViも逝ってしまった。電源入れなおしてもダメ、DVDを入れてもダメ。音声信号も、映像信号も発しない。お手上げだ。悪い冗談としか思えない。
一度に2台もダメになるかぁっ!?
もー、どーしよーもないので、最後の望みを託して、No390SLの電源をOFF。このまま放置して、冷え切らせるしかない。それでダメなら諦めるのだ。
待っている間、約1時間、いろいろと原因を推測してみた。今日は暑い一日だった。いつものように、夜になって気温が下がるのを待たずに聴いたのが悪かったのか、まさか。No390SLとDV-S969AViに共通しているものとゆーと、・・・電源だ!DENKEN DA-7050T。もしや、電圧異常? テスターで計測してみると、注文したときに私が指定した電圧。ちょっと高めが悪かったのか。
小1時間ほどが経った。そろそろどーだ。電源ON、システムが立ち上がり、CDを挿入し、ローディング、
CDの収録時間の表示!よっし!
なんとか、「LaShell Griffin / Free」の「Rise」、「Better Days」、「Free」の半分くらいを聴いた。まだまだ行けるか。「綾戸智絵 / Live」の「Only You」、食器の音をチェックして、なんとか綾戸の唄声を聴くことができた。しかし、そこまでだった。そこで、沈黙・・・
なんとか、聴きたいポイントはチェックできた。よくやったNo390SL!よくぞ頑張った。これで、心置きなく試聴用のAyre MX-Rを返却できる。
そう考えるしかなかったのだ。
悲しき、
"NO DISC"
自宅試聴用のAyre MX-Rが届いた日。ダンボールを開け、2つのMX-Rの筐体を床に置く。これから、現行の我が家のムンドMM28MEと、このMX-Rの比較試聴を、厳かに行うのだ。
それではいつものとおり、まず現状の音の確認からと、CDPのMark Levinson No390SLにCDを挿入。ローディングしてNo390SLの表示が切り替わる。
"NO DISC"
ん?CDを認識していない。・・・おちゃめなNo390SLだ。一度トレイを出して、CDを置き直して、再度ローディング、
"NO DISC"
ちょっとぉ!しつこいゾ。もう一度繰り返してみる。・・・やっぱり、
"NO DISC"
これかー!!とばかりにCDを取り出して、背面の電源スイッチを一度OFF。ちょっと間をおいてON。何事もなくシステムが立ち上がるのを確認して、CD挿入、ローデング、
"NO DISC" え”ーーーっ!!
あちこち触ってみた。早送り、モード切替、トラック番号、どれも効果がなく、
"NO DISC"
しかし、触っているうちにあることに気がついた。筐体が熱いのだ。いつもはこんなに熱くなかったハズだ。なんと、足元のボードまで熱くなっているのだ。これが原因なのだろーか?!
こんなんじゃ、試聴できずにMX-Rを返却しなければならない。そんな事態はなんとしても回避しなければ。そうだ、ユニバーサルプレーヤーのPioneer DV-S969AViをトラポにして、No390SLをDACとして聴くしかない。
No390SLの入力を外部デジタルに切り替える。なんとかDACとしては機能した。現状のこのシステムの音を聴く。しかし、音像は大きく、音場は平面的で、中域にはなにやら響きが乗って、なんともツマラナイ音なのだ。聴くに堪えないが、しかたがないなぁ・・・
さて、MX-Rを登場させよう。現状のムンドMM28MEと交換する。音を出す。音像は、音場は、定位は・・・。
えーーい、こんな音じゃ自宅試聴の意味がなーーーい!!
やっぱ、No390SLをなんとかして稼動させられないか。そうだ、熱が原因ならば、冷ましたらどうか。背面の電源スイッチをOFFにして、時間をおこう。と、しばらく放置プレイ。
さー、どーか。電源ON、システムが立ち上がり、ローディング、
CDの収録時間の表示!
やったー!!復帰した。
よーし、聴くぞー、とプレイボタン。この音だ、この音で聴かなければ自宅試聴の意味がないのだ!と思って聴いていると、時間表示が10数秒ほどカウントしたところでストップ。沈黙した。
えっ、えっ?!止まんなよ。一度トレイを出して、再度ローディング。収録時間の表示。まだ生きてるか。恐る恐るプレイ。・・・今度は6秒ほどで、沈黙した。沈黙した。沈黙した。
沈黙してしむぁったぬぉどぅゎあーっ!
最悪だー。やっぱし、DV-S969AViで聴くしかないのか。
重い気持ちでシブシブとDV-S969AViにCDをセットした。ローディングして、"CD"の表示。プレイのボタンを押す。表示は消えて・・・沈黙。んっ?ん〜っ??沈黙って、おーーーい。
なぜだかDV-S969AViも逝ってしまった。電源入れなおしてもダメ、DVDを入れてもダメ。音声信号も、映像信号も発しない。お手上げだ。悪い冗談としか思えない。
一度に2台もダメになるかぁっ!?
もー、どーしよーもないので、最後の望みを託して、No390SLの電源をOFF。このまま放置して、冷え切らせるしかない。それでダメなら諦めるのだ。
待っている間、約1時間、いろいろと原因を推測してみた。今日は暑い一日だった。いつものように、夜になって気温が下がるのを待たずに聴いたのが悪かったのか、まさか。No390SLとDV-S969AViに共通しているものとゆーと、・・・電源だ!DENKEN DA-7050T。もしや、電圧異常? テスターで計測してみると、注文したときに私が指定した電圧。ちょっと高めが悪かったのか。
小1時間ほどが経った。そろそろどーだ。電源ON、システムが立ち上がり、CDを挿入し、ローディング、
CDの収録時間の表示!よっし!
なんとか、「LaShell Griffin / Free」の「Rise」、「Better Days」、「Free」の半分くらいを聴いた。まだまだ行けるか。「綾戸智絵 / Live」の「Only You」、食器の音をチェックして、なんとか綾戸の唄声を聴くことができた。しかし、そこまでだった。そこで、沈黙・・・
なんとか、聴きたいポイントはチェックできた。よくやったNo390SL!よくぞ頑張った。これで、心置きなく試聴用のAyre MX-Rを返却できる。
そう考えるしかなかったのだ。
悲しき、"NO DISC"
エアーがやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ! 〜Ayre MX-R 自宅試聴
そりゃビートルズだろっ!と、また同じツッコミをしてみるが、今度はちと語呂がよくないし、それにテンションはどん底である。
先日のdarTZeel NHB-108 model one 自宅試聴に引き続いて、dearaudioの店長が手配してくださったのだ。これで、以前のViola SymphonyとGoldmund TELOS 400の試聴とを合わせて、私が気になっている、この辺りの価格帯のパワーアンプは、一通り試聴させていただくことになる。
それほど大きくない筐体の割りに、大きなダンボールに収まってきた。MX-Rは、確か昨年のインターナショナルオーディオショウで聴いたのだが、その時はまさか自宅試聴することになるとは思わなかったなぁ。
こうしてみるとやっぱり小ぶりなMX-R。感動したのは、スピーカーケーブルの接続端子。+−2つのYラグを、ひとつのネジで締めこむ構造で、ムンドとは雲泥の差の使い勝手のよさ。電源ONも、正面真ん中で薄緑に光るパイロットランプそのものを押すという、極めて洗練された操作性!いいなぁ、これ。
さて試聴と思ったのだが、ここで、いきなりとんでもないアクシデントに見舞われてしまった。我が家の回転系が一気に逝ってしまったのだ。この現象については、また改めて別の記事で書こう。とりあえず、ダマシダマシ音を出して、かろうじて聴けたのが「LaShell Griffin / Free」の2〜3曲と「綾戸智絵 / Live」の出だしのみであった。
とてもとても、フェアに比較できる状況ではない。それでも、せっかくいただいた貴重な機会なのだ。一応気になるポイントは、チェックしておきたいのだ。
まず、定位。これはすばらしい。さすがモノパワーである。定位がいいと、音離れもよく聴こえるのだ。しかし、低域の音離れは、期待していたものとは違った。低域はかなり締まって、タイトなのであった。ダンピングは効いているのだが、量感は少なめ。これじゃ、駆動力があるとは感じられないのだ。
音場はというと、V-1xのような、高域が霞のように広がるだだっぴろい音場ではない。しかし、やはり高域の表現は秀逸なのかな。解像度と立体感はいいゾ。
darTZeelで感じた透明感は、どうか。残念ながら、darTZeelには及ばないようだ。ムンドMM28MEには勝っているようなのだが。darTZeelで聴いた「綾戸智絵 / Only You」の突き抜けるようなヌケのよいピアノの響きは、そこまでは感じられなかった。darTZeelで聴くピアノは天井まで響きが立ち上ったが、このMX-Rでは梁の下あたりまでか。
でも、MX-Rに同情するのは、ちょびっとしか音を出せず、暖機運転の時間が取れなかったということだ。もっと長時間聴けたら、もっともっと素晴らしい音が聴けたかもしれない。大変残念なこととなってしまったが、こればかりは、縁がなかったと思うよりあるまい。
とりあえず、店長、それとアクシス様、ありがとうございました。
電源ONすると、中央のパイロットランプは、美しいブルーに変る。センスはバツグンだなぁ。darTZeelと比べると、いや、darTZeelと比べるのは間違っているか。あちらはセンスのベクトルが違うのだ。
先日のdarTZeel NHB-108 model one 自宅試聴に引き続いて、dearaudioの店長が手配してくださったのだ。これで、以前のViola SymphonyとGoldmund TELOS 400の試聴とを合わせて、私が気になっている、この辺りの価格帯のパワーアンプは、一通り試聴させていただくことになる。
それほど大きくない筐体の割りに、大きなダンボールに収まってきた。MX-Rは、確か昨年のインターナショナルオーディオショウで聴いたのだが、その時はまさか自宅試聴することになるとは思わなかったなぁ。
こうしてみるとやっぱり小ぶりなMX-R。感動したのは、スピーカーケーブルの接続端子。+−2つのYラグを、ひとつのネジで締めこむ構造で、ムンドとは雲泥の差の使い勝手のよさ。電源ONも、正面真ん中で薄緑に光るパイロットランプそのものを押すという、極めて洗練された操作性!いいなぁ、これ。さて試聴と思ったのだが、ここで、いきなりとんでもないアクシデントに見舞われてしまった。我が家の回転系が一気に逝ってしまったのだ。この現象については、また改めて別の記事で書こう。とりあえず、ダマシダマシ音を出して、かろうじて聴けたのが「LaShell Griffin / Free」の2〜3曲と「綾戸智絵 / Live」の出だしのみであった。
とてもとても、フェアに比較できる状況ではない。それでも、せっかくいただいた貴重な機会なのだ。一応気になるポイントは、チェックしておきたいのだ。
まず、定位。これはすばらしい。さすがモノパワーである。定位がいいと、音離れもよく聴こえるのだ。しかし、低域の音離れは、期待していたものとは違った。低域はかなり締まって、タイトなのであった。ダンピングは効いているのだが、量感は少なめ。これじゃ、駆動力があるとは感じられないのだ。
音場はというと、V-1xのような、高域が霞のように広がるだだっぴろい音場ではない。しかし、やはり高域の表現は秀逸なのかな。解像度と立体感はいいゾ。
darTZeelで感じた透明感は、どうか。残念ながら、darTZeelには及ばないようだ。ムンドMM28MEには勝っているようなのだが。darTZeelで聴いた「綾戸智絵 / Only You」の突き抜けるようなヌケのよいピアノの響きは、そこまでは感じられなかった。darTZeelで聴くピアノは天井まで響きが立ち上ったが、このMX-Rでは梁の下あたりまでか。
でも、MX-Rに同情するのは、ちょびっとしか音を出せず、暖機運転の時間が取れなかったということだ。もっと長時間聴けたら、もっともっと素晴らしい音が聴けたかもしれない。大変残念なこととなってしまったが、こればかりは、縁がなかったと思うよりあるまい。
とりあえず、店長、それとアクシス様、ありがとうございました。
電源ONすると、中央のパイロットランプは、美しいブルーに変る。センスはバツグンだなぁ。darTZeelと比べると、いや、darTZeelと比べるのは間違っているか。あちらはセンスのベクトルが違うのだ。ダールジールがやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ! 〜darTZeel NHB-108 model one 自宅試聴
そりゃビートルズだろっ!と、ひとりツッコミのややハイテンションの書き出しである。
約1ヶ月ほど前、私は、我が家のスピーカーの短所克服のためにはパワーアンプのグレードアップが必要なのではないか、そう考えた。もっと駆動力のあるパワーアンプを使用することにより、切れがよく、分離の良い音を手に入れることができるのではないだろうか、そう思い、某オーディオショップでViola SymphonyとGoldmund TELOS 400の試聴をさせていただいた。そして、そのときの結論は「TELOS 400の駆動力ってステキ!」というものであった。
これまで1年以上をかけて追い求めた高解像度と魅力的な中域と低域は、既に見極めた、と思い上がった私は、我が家のオーディオに残されたテーマは、駆動力、ダンピングの効いた音であろうと考えた。
そんな私の、ちょっとあさってな思い込みを察したのか、dearaudioの店長からdarTZeel NHB-108 model oneの自宅試聴のお誘いをいただいたのだ。
うひゃー、うれぴー!でもでも、すぐにdarTZeelを買えるほど、資金に余裕はないのだ。そう言ってご辞退しようとしたのだが、それでも構わないと店長。お言葉に甘えてしまって、本日自宅試聴が実現した。ヤァ!ヤァ!ヤァ!
我が家に現れたNHB-108と店長。あ、順番が違った。我が家にいらっしゃった店長と、店長の押す台車に鎮座したNHB-108。一見、かつて見た金色の悪趣味な外観。しかし、よーく見ると、丁寧な作りで、なかなか高級感があるのだ。我が家の、統一感のない多国籍軍なオーディオ機器の中に入っても、それほど違和感はないかも。大きさは、我が家のムンドMM28MEと同じくらいの大きさ。イヤ、奥行きはNHB-108のほうが短いようだ。
セッティングをする前に、現状の我が家のオーディオの音を確認。最近、行き詰っている私は、店長に聞いてみる。
「ウチの音って、どうですか?」
「どうって言われても、いきなり来て、まだちょっとしか聴いてませんから」
そうだよな。でも店長なら少しは評価できるだろうと思ったんだけど。すると続けてポツリ。
「ヌケが悪いかもしれないですね」
・・・なんだ、そんなことか。私は、意図して高域の解像度を犠牲にして、中域低域の生々しさを引き出しているのだ。ヌケが悪くなったのは承知の上なのだ。
しかし、私の思っていたヌケと、店長の言ったヌケは、まったく違う次元の音であったことに、この後すぐ気が付かされるのであった。
ムンドMM28MEをNHB-108に交換して、音を出した。最初のチェックCDは、お決まりの「LaShell Griffin / Free」。
高域は伸びる。MM28MEよりもしっかりとした高域だ。驚いたのは、低域は膨らんでデロデロ。
「ムンドの音が締まっていたせいでそう聴こえるんです。それに、NHB-108は今、音出ししたばかりですから。今から1時間のうちに相当変ります。」
と店長。
おっしゃるとおり、聴いているうちに、みるみる(?)音が変った。静寂さが増し、透明感が出てきて、ひとつひとつの音が凛と立ってきたのだ。まず違いに気がついたのは弦の音である。高域の弦の金属の音、一本一本の弦の音が、他の音とはきれいに分離して、余韻を響かせる。ん、なんだこの音の表情は。
しばらくするとボーカルが、センターにポッと現れ、たたずむのが分かる。聴いている私と、スピーカーの奥の壁との中間に、スッと立っているのである。いや、こう書くと今までと変らない。今までと違うのは、私とボーカルの間、ボーカルと奥の壁の間、さらにボーカルの左右、つまりボーカルの周囲の空間に、まったく『何もない』のだ。おっそろしく透き通った、透明な空間があるだけなのだ。ひぇ〜っ。
ならば、これはどーだ、とボーカルもののCDを。「Corinne Bailey Rae / Corinne Bailey Rae」、「Lisa McClendon / My Diary, Your Life」、「Misia / Love & Ballads」。ボーカルは今までと同じ生々しさを失わず、しかし一点のニジミもなく、さらに立体的な定位を増して、透明な空間にポッカリと現れるのである。え”〜、いいっ!!
弦とボーカルばかりではない。パーカッションも、ホーンも、バックボーカルも、まったくの静寂の中、他の音とは決して混じりあうことなく、空間の一点より響いてくるのである。
店長が言う。駆動力のあるアンプで、低域をバコバコ鳴らしたいのは分かる。しかし、駆動力は並でも、このNHB-108は、透明な空間にキッチリと音を描き出す。音の分離の良さという観点では、このNHB-108も選択肢に入るのではないだろうか。
ほー、ほー。
それに小音量で聴くのであれば、なおさら駆動力だけに頼らずに、中域高域の音の描き出し方を重視したほうがよいだろう。
なるほど。
駆動力のあるアンプは、当然筐体も大きい。一体型ステレオパワーのこのNHB-108は、見てのとおり小ぶりで、この家にはジャストフィットではないか。
なるほど、なるほど!
それに一体型と言っても、このNHB-108、モノパワーを2つ組み合わせた構成となっている。あえて一体型にすることにより、左右のチャンネルの位相管理までが可能となっているのである。
にゃあるほどぉ〜う!!
洗脳されそうである。しかし、この音を聴くと実に説得力があるんだなぁ・・・
「ライヴか、録音の悪いCDを聴いてみてください」
と店長。録音が悪いと言ったら、「Ella Fitzgerald / Mack the Knife」かな。ご存知ベルリンでのライヴ盤だ。しかし、残念ながら見つからなかった。まさかブックオフ行きにしてしまったのか???
しかたがないので「綾戸智絵 / Live」。一時は、必須のチェックCDであった。ディナー客の食器の触れ合う音を聴いて、解像度をチェックしていたのだ。しかし、こればっかりでチェックしていたら、我が家のオーディオは解像度だけが高くなって、中域、低域は台無しになってしまったのだ。それ以来、チェックCDとしての役割からは、下ろしてしまった。今回、久しぶりの出番である。
食器の音は、ちょっと多めかな、久しぶりに聴くのでよく分からない。ところが、綾戸がピアノを弾き始めたとたんに、明らかな違いに気がついた。ピアノの響きが天井まで伸びるのである。
今まで、音像が上にあがる現象はよく経験した。音が高域にシフトした場合だ。音像全体が上がって、逆に足元には空間が空く。シフトした分低域が弱くなるためだ。しかし、今回は違うのである。シフトしたのではない。今まで出ていなかった高域の音が出ているのである。やはり今までは、ムンドMM28MEが、タイトに音を締めていたせいであろう。
もうひとつの違いにも気がついた。演奏が始まって、綾戸が唄っている最中にも、食器の触れ合う音がハッキリ聴こえるのだ。ピアノの響きに埋もれてしまうことなく鮮明に、ゆびで指し示すことができるくらいにピンポイントでその場所が分かる。まるで空気の澄んだ夜に、星がひときわ明るく光っているようなのだ。
そうか、店長の言う「ヌケ」とはこのことなのだ。私の思っていたヌケは、高域の音の細かさのことであった。中域重視のため、ヌケを犠牲にすることは、私にとっては、ごくごく当たり前のことであった。しかし、いまここにあるヌケは、どこの音域も犠牲にすることなく、高く伸びる高域なのだ。そう、今まで聴くことのなかった高域レンジの広さが、ここに存在するのである。そればかりではない。そのレンジの広がりをいささかもさえぎることのない、どこまでも澄み切った透明な空間もまたここにある。
この広いレンジと透明な空間が、店長のいうヌケであったのだ。ワタクシガマチガッテオリマシタ。
こうなると何を聴いても楽しい。つづく「Akiko / Mood Indigo」は、店長が横にいるのも忘れて、聴き惚れてしまった。パワーアンプを交換しただけなのに、まるでシステム全体が一皮剥けてしまったようだ。突然霧が晴れたかのような、ブラウン管TVがハイビジョンになったかのような、濁った沼が透明度の高いバイカル湖に変ったかのような、ひとつひとつの音が姿を現し、その形を明らかにし、表面の色や肌触りをはっきりと感じさせる。ここまで変るとは・・・
やっぱり、ボードやケーブルの交換では限界があるのだ。機器の交換は、まったく違った音の造形が現れるのだ。アタリマエだ。なんと初級者の私だろう。今更のことのように思い知ったのだ。
試聴を終え、NHB-108を外す。店長は、元のムンドを入れて音を聴いてみてくれと言う。ん、そうなの?NHB-108の良さは、もう十分に分かったよ?
ムンドをセットして、音を出した。
ダァ〜〜〜・・・脱力感。まるで上からフタをされてしまったかのように、高音が伸びない。前後左右の空間の広がりもなくなり、音がスピーカーの間の狭い空間に押し込められてしまったかのようだ。もうオモチャは片付けなさいっ!母親にそう言われて、しぶしぶ片付けたオモチャ箱を見下ろしている子供のような、そんな心境である。夢のように楽しかった空間が、しゅるしゅると縮まって、日常に戻ってしまったのだ。
店長もショップのデモシステムで、やはり同じ思いをするのだそうだ。NHB-108から、他のパワーアンプに交換すると、しばらく聴く気になれないのだと。
darTZeelは、是非自宅で聴いてみてほしかった、と店長。そうだろーなー、ショップまで行ってデモシステムで聴いたとしても、私にはそのショップの音としか認知できないであろう。そこから、NHB-108を組み込んだ我が家のシステムの音は、私にはトーテー想像ができないだろう。
店長、こんな良い体験をさせていただきまして、ありがとうございました。
って、遠くない将来、今度は私が店長からお礼を言われる側に回ってしまうことになるのだろーか。それは誰にも分からない・・・ってことにしておく。おーコワッ。
上から見ると透明な天板の奥には、左右対称に部品が収められている。わざわざスケルトンにしているだけのことはある。とても緻密で美しい。
やばっ、グッときた! (篠原涼子風 by オリックス VIP ローンカード TVCF)
約1ヶ月ほど前、私は、我が家のスピーカーの短所克服のためにはパワーアンプのグレードアップが必要なのではないか、そう考えた。もっと駆動力のあるパワーアンプを使用することにより、切れがよく、分離の良い音を手に入れることができるのではないだろうか、そう思い、某オーディオショップでViola SymphonyとGoldmund TELOS 400の試聴をさせていただいた。そして、そのときの結論は「TELOS 400の駆動力ってステキ!」というものであった。
これまで1年以上をかけて追い求めた高解像度と魅力的な中域と低域は、既に見極めた、と思い上がった私は、我が家のオーディオに残されたテーマは、駆動力、ダンピングの効いた音であろうと考えた。
そんな私の、ちょっとあさってな思い込みを察したのか、dearaudioの店長からdarTZeel NHB-108 model oneの自宅試聴のお誘いをいただいたのだ。
うひゃー、うれぴー!でもでも、すぐにdarTZeelを買えるほど、資金に余裕はないのだ。そう言ってご辞退しようとしたのだが、それでも構わないと店長。お言葉に甘えてしまって、本日自宅試聴が実現した。ヤァ!ヤァ!ヤァ!
我が家に現れたNHB-108と店長。あ、順番が違った。我が家にいらっしゃった店長と、店長の押す台車に鎮座したNHB-108。一見、かつて見た金色の悪趣味な外観。しかし、よーく見ると、丁寧な作りで、なかなか高級感があるのだ。我が家の、統一感のない多国籍軍なオーディオ機器の中に入っても、それほど違和感はないかも。大きさは、我が家のムンドMM28MEと同じくらいの大きさ。イヤ、奥行きはNHB-108のほうが短いようだ。セッティングをする前に、現状の我が家のオーディオの音を確認。最近、行き詰っている私は、店長に聞いてみる。
「ウチの音って、どうですか?」
「どうって言われても、いきなり来て、まだちょっとしか聴いてませんから」
そうだよな。でも店長なら少しは評価できるだろうと思ったんだけど。すると続けてポツリ。
「ヌケが悪いかもしれないですね」
・・・なんだ、そんなことか。私は、意図して高域の解像度を犠牲にして、中域低域の生々しさを引き出しているのだ。ヌケが悪くなったのは承知の上なのだ。
しかし、私の思っていたヌケと、店長の言ったヌケは、まったく違う次元の音であったことに、この後すぐ気が付かされるのであった。
ムンドMM28MEをNHB-108に交換して、音を出した。最初のチェックCDは、お決まりの「LaShell Griffin / Free」。
高域は伸びる。MM28MEよりもしっかりとした高域だ。驚いたのは、低域は膨らんでデロデロ。
「ムンドの音が締まっていたせいでそう聴こえるんです。それに、NHB-108は今、音出ししたばかりですから。今から1時間のうちに相当変ります。」
と店長。
おっしゃるとおり、聴いているうちに、みるみる(?)音が変った。静寂さが増し、透明感が出てきて、ひとつひとつの音が凛と立ってきたのだ。まず違いに気がついたのは弦の音である。高域の弦の金属の音、一本一本の弦の音が、他の音とはきれいに分離して、余韻を響かせる。ん、なんだこの音の表情は。
しばらくするとボーカルが、センターにポッと現れ、たたずむのが分かる。聴いている私と、スピーカーの奥の壁との中間に、スッと立っているのである。いや、こう書くと今までと変らない。今までと違うのは、私とボーカルの間、ボーカルと奥の壁の間、さらにボーカルの左右、つまりボーカルの周囲の空間に、まったく『何もない』のだ。おっそろしく透き通った、透明な空間があるだけなのだ。ひぇ〜っ。
ならば、これはどーだ、とボーカルもののCDを。「Corinne Bailey Rae / Corinne Bailey Rae」、「Lisa McClendon / My Diary, Your Life」、「Misia / Love & Ballads」。ボーカルは今までと同じ生々しさを失わず、しかし一点のニジミもなく、さらに立体的な定位を増して、透明な空間にポッカリと現れるのである。え”〜、いいっ!!
弦とボーカルばかりではない。パーカッションも、ホーンも、バックボーカルも、まったくの静寂の中、他の音とは決して混じりあうことなく、空間の一点より響いてくるのである。
店長が言う。駆動力のあるアンプで、低域をバコバコ鳴らしたいのは分かる。しかし、駆動力は並でも、このNHB-108は、透明な空間にキッチリと音を描き出す。音の分離の良さという観点では、このNHB-108も選択肢に入るのではないだろうか。
ほー、ほー。
それに小音量で聴くのであれば、なおさら駆動力だけに頼らずに、中域高域の音の描き出し方を重視したほうがよいだろう。
なるほど。
駆動力のあるアンプは、当然筐体も大きい。一体型ステレオパワーのこのNHB-108は、見てのとおり小ぶりで、この家にはジャストフィットではないか。
なるほど、なるほど!
それに一体型と言っても、このNHB-108、モノパワーを2つ組み合わせた構成となっている。あえて一体型にすることにより、左右のチャンネルの位相管理までが可能となっているのである。
にゃあるほどぉ〜う!!
洗脳されそうである。しかし、この音を聴くと実に説得力があるんだなぁ・・・
「ライヴか、録音の悪いCDを聴いてみてください」
と店長。録音が悪いと言ったら、「Ella Fitzgerald / Mack the Knife」かな。ご存知ベルリンでのライヴ盤だ。しかし、残念ながら見つからなかった。まさかブックオフ行きにしてしまったのか???
しかたがないので「綾戸智絵 / Live」。一時は、必須のチェックCDであった。ディナー客の食器の触れ合う音を聴いて、解像度をチェックしていたのだ。しかし、こればっかりでチェックしていたら、我が家のオーディオは解像度だけが高くなって、中域、低域は台無しになってしまったのだ。それ以来、チェックCDとしての役割からは、下ろしてしまった。今回、久しぶりの出番である。
食器の音は、ちょっと多めかな、久しぶりに聴くのでよく分からない。ところが、綾戸がピアノを弾き始めたとたんに、明らかな違いに気がついた。ピアノの響きが天井まで伸びるのである。
今まで、音像が上にあがる現象はよく経験した。音が高域にシフトした場合だ。音像全体が上がって、逆に足元には空間が空く。シフトした分低域が弱くなるためだ。しかし、今回は違うのである。シフトしたのではない。今まで出ていなかった高域の音が出ているのである。やはり今までは、ムンドMM28MEが、タイトに音を締めていたせいであろう。
もうひとつの違いにも気がついた。演奏が始まって、綾戸が唄っている最中にも、食器の触れ合う音がハッキリ聴こえるのだ。ピアノの響きに埋もれてしまうことなく鮮明に、ゆびで指し示すことができるくらいにピンポイントでその場所が分かる。まるで空気の澄んだ夜に、星がひときわ明るく光っているようなのだ。
そうか、店長の言う「ヌケ」とはこのことなのだ。私の思っていたヌケは、高域の音の細かさのことであった。中域重視のため、ヌケを犠牲にすることは、私にとっては、ごくごく当たり前のことであった。しかし、いまここにあるヌケは、どこの音域も犠牲にすることなく、高く伸びる高域なのだ。そう、今まで聴くことのなかった高域レンジの広さが、ここに存在するのである。そればかりではない。そのレンジの広がりをいささかもさえぎることのない、どこまでも澄み切った透明な空間もまたここにある。
この広いレンジと透明な空間が、店長のいうヌケであったのだ。ワタクシガマチガッテオリマシタ。
こうなると何を聴いても楽しい。つづく「Akiko / Mood Indigo」は、店長が横にいるのも忘れて、聴き惚れてしまった。パワーアンプを交換しただけなのに、まるでシステム全体が一皮剥けてしまったようだ。突然霧が晴れたかのような、ブラウン管TVがハイビジョンになったかのような、濁った沼が透明度の高いバイカル湖に変ったかのような、ひとつひとつの音が姿を現し、その形を明らかにし、表面の色や肌触りをはっきりと感じさせる。ここまで変るとは・・・
やっぱり、ボードやケーブルの交換では限界があるのだ。機器の交換は、まったく違った音の造形が現れるのだ。アタリマエだ。なんと初級者の私だろう。今更のことのように思い知ったのだ。
試聴を終え、NHB-108を外す。店長は、元のムンドを入れて音を聴いてみてくれと言う。ん、そうなの?NHB-108の良さは、もう十分に分かったよ?
ムンドをセットして、音を出した。
ダァ〜〜〜・・・脱力感。まるで上からフタをされてしまったかのように、高音が伸びない。前後左右の空間の広がりもなくなり、音がスピーカーの間の狭い空間に押し込められてしまったかのようだ。もうオモチャは片付けなさいっ!母親にそう言われて、しぶしぶ片付けたオモチャ箱を見下ろしている子供のような、そんな心境である。夢のように楽しかった空間が、しゅるしゅると縮まって、日常に戻ってしまったのだ。
店長もショップのデモシステムで、やはり同じ思いをするのだそうだ。NHB-108から、他のパワーアンプに交換すると、しばらく聴く気になれないのだと。
darTZeelは、是非自宅で聴いてみてほしかった、と店長。そうだろーなー、ショップまで行ってデモシステムで聴いたとしても、私にはそのショップの音としか認知できないであろう。そこから、NHB-108を組み込んだ我が家のシステムの音は、私にはトーテー想像ができないだろう。
店長、こんな良い体験をさせていただきまして、ありがとうございました。
って、遠くない将来、今度は私が店長からお礼を言われる側に回ってしまうことになるのだろーか。それは誰にも分からない・・・ってことにしておく。おーコワッ。
上から見ると透明な天板の奥には、左右対称に部品が収められている。わざわざスケルトンにしているだけのことはある。とても緻密で美しい。やばっ、グッときた! (篠原涼子風 by オリックス VIP ローンカード TVCF)
CDレコメンド:Bianca Ryan / Bianca Ryan
米国のオーディション番組「America's Got Talent」で優勝した12歳だそうだ。私は、子供の声は好きではないのだが、このBiancaは、実に堂々と、伸びやかに唄う。たいした実力派である。映画「Sister Act 2」に出演していたLauryn Hillを思い出してしまう、と言ったらちょっと言い過ぎか。米国のオーディション番組の優勝者は、実力派ばかりである。私の大好きな、いつものチェックCDのLaShell Griffinは「Pop Ster」の優勝者、Kelly ClarksonやMandisaは「American Idol」の優勝者。
日本でオーディション番組といえば「アサヤン」だが(古い!)、その出身者とは比較にならない。米国の懐の深さを思い知るばかりである。
アサヤンといえば、当時97年頃、ちょうど「モーニング娘。」のオーディションを行っていた頃。私はCDショップ店頭の[M]clubというプロモーションビデオ視聴&アンケート投票マシンの普及に奔走していた。アサヤンのディレクター、吉本興業の某氏に、このマシンを利用した一般投票についての話しを持ち込んだのだが、番組制作スケジュールと、こちらのマシンの運営スケジュールが合わずに、残念ながら実現はしなかった。
あの話しがもし実現していたなら、きっとCDショップ常連の耳の肥えた音楽ファンの票が反映されて、「モー娘。」も違ったメンバーになっていたかもしれない。なんて、そりゃないか。多分、結果はたいして変らなかっただろーなー。だいたい「モー娘。」は、あれでこそ大成功なんだろうし。
「○○は、オレがいたから売れたんだ!」みたいなことを言う業界人は多いが、私は「モー娘。」にはカスリもしていないので、ご心配なく。って誰も心配してねーよっ!とお決まりのひとりツッコミ。
個人的には、その後の「太陽&シスコムーン」を、大いに応援していたのだ。あ、美翔芽里と吉永千夏の「CLIMAX」も応援していたことは、以前にもちょっと書いた。私もミーハー(また古っ!)だったのだ。今でもか。
話を戻してこのBianca、ジャンルはというと、amazon.comで見るとTeen POP、Dance POPだそうだ。しかし、黒人ハダシな歌唱力や、私好みのアコギとピアノが生々しく特徴的な曲調は、十分Soulである。
どうやら日系人らしいという話しもある。とても美人とはいえない、かと言って不細工でもない、モンゴロイドがちょっと入ったその外見は、親近感を覚える。
今後が大いに期待されるのだ。ガンバレ〜!!
オーディオの機器やアクセサリーによる音の向上に行き詰ったときには、やっぱり音楽そのものの感動に立ち戻らなければ。
って、やっぱ行き詰っているのだ。ガンバレ〜、オレ。


