個人主義

音楽 オーディオ CD/DVD 他

2007-08

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

オーディオマニアとカラオケ

 オーディオマニアな方々で、カラオケが好きな人は、いったいどれくらいいるのだろうか。残念ながら、私の身近では聞いたことがない。
 私自身のことを言うと、オーディオを始める前、つい4年ほど前までは、私は自他共に認めるカラオケ好きであった。20代後半あたりから音楽を聴くことにはあまり興味がなくなり、もっぱらカラオケで唄うことが数少ない息抜きの手段となっていた。

 思い出せば、'80年代後半の金曜の夜。仕事を終えて、まっすぐスゴスゴと家に帰った日。部屋で漫然と過ごし、夜も12時近くになると、「こんなんでオレの人生はいいんだっけ?」と突如アセリに似た思いに駆られる。居ても立ってもいられなくなり、六本木のカラオケバー、今はなきトルバドールへと、ひとり都心にUターンするのであった。
 あの店、トルバドールは不思議な店であったなぁ。私のようなひとり遊びの常連と、あのあたりの飲み屋やクラブの若い従業員連中の集まる店であった。六本木交差点から溜池方面に坂を下りきったとこらへんの薄汚れたビルの中ほどの階にあった。

 私が駆けつける夜中の1時くらいは、まだまだ店はガラスキである。目立たないビルの狭いエレベーターに乗り、降りた階の黒いドアを開け、店に入る。見回すと、カウンターの端に、うつむいた男がひとり。いつもの常連だ。確か、不動産屋のサラリーマン。80年代後半は、バブルの真っ盛り。不動産屋といえば、あぶく銭をたらふく手にしていたはず。なんで、こんな場末のカラオケバーにいるのか、不思議ではあった。
 そこで私は、カラオケの練習に励む。店長やバイトくんに、最近入った曲を聞く。気になる曲を見つけては、ひたすら唄う。そのうち常連たちがぼちぼちと集まりだす。ひとりの常連の女は、中目で粥屋をやっている彼氏と、最近うまくいっていないらしい。ひとしきりグチを聞く。
 夜中の2時3時あたりになると、六本木や銀座の黒服やホステスたちが流れてくる。そこから朝まで、バカ騒ぎが始まるのである。黒服、ホステスたちはテーブル席、常連たちはカウンター。30人も入れば満席の狭い店である。顔見知りも初対面も、夜働いているヤツも昼働くヤツも、年上も年下も、男も女も、店員も客も関係なく、ひたすら騒いだ。ひたすら唄った。
 突然黒服のひとりが立ち上がり、ハイヒールにウィスキーを注ぎ一気に飲む。場は一斉に盛り上がって、ハイヒールの回し飲みが始まる。ハイヒールの持ち主の若いホステスは酩酊状態だ。あのホステスも災難だ。
 バブルだったなぁ。

 何の話しだっけ。そうカラオケだ。
 オーディオを始めた頃から、カラオケには興味がなくなった。それがオーディオのせいなのかは分からない。音楽の楽しみ方が変ったのかもしれない。しかし、音楽は、聴くのも唄うのも楽しいハズだ。
 少し前に、CD「Begin / BEGIN シングル大全集」を買った。アコギとボーカル、ときに三線が印象的な、なかなか好録音のCDである。その中に収録されている「島人ぬ宝」を聴いて、久しぶりに唄いたい欲求にかられた。思えば、私は島唄を好んで唄っていた。「The Boom / 島唄」「田端義夫 / 十九の春」「与論慕情」なんかだね。なぜか北国の唄も好きであった。「新沼謙治 / 津軽恋女」「細川たかし / 望郷じょんがら」とかね。演歌かよっ!
 「Begin / 島人ぬ宝」を聴いたとたんに、島唄や北国の唄を昔唄っていたときの、気持ちのよさを思い出したのである。覚えようかなぁ、この曲。でもこの一曲だけ唄うためにカラオケに行くのも、なんだかなぁ。

 カラオケ好きのオーディオマニアな方も、きっといるのだろう。楽器を演奏される方は、タマに耳にすることだし。
 あ、そうか、私の好きな音楽のジャンルが特別なのかな。ソウルも、島唄も、演歌も、根っこの部分では共通点は多いのだ。


 ったく、オーディオネタがなくなると、つまんねーこと書いちまうなぁ・・・
スポンサーサイト

Symposium Ultra Platform 1918 ~Symposiumラインナップ比較試聴

 つい先日、Symposium Super Plus Platform 1918のインプレを書いたばかりである。その冒頭で「なんだか、タイミングがいいんだか悪いんだか」と書いたのは、このSymposium Ultra Platform 1918を発注したばかりだったからである。Ultraは受注生産のようで、納品まで1ヶ月と1週間ほどかかったのだ。
 そんな訳で我が家には、期せずしてSymposiumのオーディオボードのフルラインナップが揃ってしまったのである。そしたら、やっぱ聴き比べをしないわけにはイカンでしょー、そーでしょー。

Symposium Ultra, Super, Svelte 写真下から、Symposium Ultra Platform、Super Plus、Svelte Shelfである。厚さは、Ultraの方がSuper Plusより2cm厚い。我が家には、これ以外にSuper Plusの1914があり、現在CDPの下に敷かれている。
 Ultraの構造はというと、Super Plusがセンターの発泡ゴムを木とアルミでサンドした5層構造であるのに対し、更に発泡ゴムの間に、なにやら黒い素材を挟みこんだ7層構造になっている。その黒い素材を指先で弾いてみると、カッ、カッ、とプラスティックのような軽い音がする。なんだろーなー。
 意外なのは、木の部分の厚さが、Ultraの方がSuper Plusより5mmほど薄いのだ。発泡ゴムの部分も薄くなっている。代わりにその正体不明の素材が真ん中に分厚く入っているのだ。なんだろーなー2
 後方下のアルミの角がちょっと潰れているのは、多分、出荷前に落としたのだろう。まったくアメリカ人てヤツは。クレームを入れても、取り合ってくれるかは微妙な瑕疵なので、黙っとこー。でもこのブログにはしっかり書いとくのだ!次には安くしとけよ、輸入代理店!!

 で、どの場所で聴き比べるかなー、と考えた末、プリアンプの下にした。始めの構成は、
  CDPの下   :Symposium Super Plus Platform 1914
  PreAMPの下:Kripton AB-2000
  PW AMPの下:Kripton AB-2000
として、プリアンプの下を、AB-2000の上にSvelte Shelfの場合、Super Plusのみの場合、Ultraのみの場合、と聴いていこう。チェックCDは、いつもの「LaShell Griffin / Free」。まずは、最初にAB-2000のみで聴いてから、Svelte Shelfを挿入する。
 AB-2000のみの音は、何の刺激もない音、凹凸のない音、頭にも心にもヒッカカリがなくて、ただただ流れていく音、といった印象なのだ。

◆AB-2000の上にSvelte Shelf
 ここで、Svelte Shelfのみとしなかったのは、インコネが後ろのラックの上から接続されていて、足元が低すぎると、プリアンプ本体がインコネに吊り上げられた格好になってしまうからだ。だからAB-2000で底上げしたのだ。
 音は、高域に芯が入った。ウィンドチャイムにもハイハットにも、切れが出る。ピアノも高域がしっかりとする。
 どうやら中域は変わらないようだ。しかし、低域はボリュームを増した。
 全体としての印象は、高域と低域がハッキリとして、メリハリがついた感じなのだ。Svelte Shelfの構造が、アルミと発泡ゴムなので、素材のマンマ高域と低域に効いたのか。

◆Super Plus
 高域にキレイな余韻が加わった。中域はもっと顕著だ。ボーカルの密度が濃くなった。このLaShellの声は、面白い変化を見せる。中域が薄かったり、極度に高解像度になると、声がかすれて聴こえるのだが、逆に今のように中域が豊かになると、声量のある、ハチミツを舐めたような滑らかな声となる。もちろん、この方が好ましい。ピアノの響きも美しい余韻を残しているのだ。
 水彩画が、油絵になったような印象だね。どの帯域も濃くなって、余韻が長い。これは素晴らしい変化なのだ。中域の魅力は、前回のSuper Plusのインプレに書いたとおり、私は木の素材の層のせいだとフンでいる。
 しかし、ちょっとだけ低域が膨らみすぎのような気がするなぁ。

◆Ultra
 Super Plusからは、きっとあんまり変化はないだろう、そう思って聴いた。
 思ったとおり、高域も中域も変化はないかナ。中域がすこし厚くなった気がするが、気のせいかもしれないという程度だ。
 変化は、低域にあった。膨らみがちだった低域が、ちょうどいい感じに引き締まり、なんともバランスよく収まったのだ。
 Super PlusとUltra、価格差はほんの1~2万円だ。この低域表現にはそのくらい払ってもいいかも。何よりフラッグシップを使うという、精神衛生上のよさは大きいかも。
 しかしオーディオ以外の買い物だと、1万円以上払うのには、かなりな決意が要ったりするのに、オーディオ関係だけ、サイフの感覚がまったく違うのは、考え物だよなぁ。

 さて、Svelte Shelf、Super Plus、Ultraの違いが分かったところで、どこにどれを配置しよう。CDPはSuper Plusのままでいいだろう。問題は、プリとパワーに、どうSuper PlusとUltraを割り振るかだ。
 え~いっ!と見た目で決めてしまったのだ。筐体の大きさと重さを考えると、軽量級のプリアンプには、Super Plusだろう。重量級のパワーアンプには、Ultraなのだ。Svelte Shelfは、そのうちUniv.Pの下を試してみよう。
 で、構成はこうなった。

  CDPの下   :Symposium Super Plus Platform 1914
  PreAMPの下:Symposium Super Plus Platform 1918
  PW AMPの下:Symposium Ultra Platform 1918

これで、同じチェックCDを聴いてみた。

 ウインドチャイムとハイハットに続くピアノの音で息を呑んだ。何とも美しい響きなのだ。引き込まれるような魅力的な響きが加わったのだ。その後のボーカルを聴いて思った。顔の丸さが分かるのだ。声だけなのに、その声は中央が盛り上がって、立体的に聴こえるのだ。音像は引き締まったままなのに。
 バックボーカルでも、その特徴はよくわかった。音がするのではなくて、スピーカーの前に音が盛り上がって、まるで人がそこにいるのである。おーっ!オカルトだ!!こっ、こえー!!!
 落語の「饅頭こわい」のようだワイ。


追記
 このボードはスゴイかも。高解像度で芯のある高域と、厚く魅力的な響きの中域と、ボリュームがあってダンピングの効いた低域を実現している。二律背反と思っていた要素が、共存するのだ。
 ミゴトすぎて、平坦な音に慣れた耳にとっては、いささか不自然に感じてしまうほどだ。

dts, Dolby, LPCM, PCM比較試聴

 比較しようと思っても、なかなかソース側でこれだけの同一音源は揃わない。ってエラそーな書き始めだが、苦労して揃えたわけではなくって、たまたま入手してみたらこれだけの音源が揃ってた、ってだけなのだ。で、せっかくだから、比較しちゃおー!っていう、いつもと同じ無計画、無節操な企画なのだった。

Eagles - Hell Freezes Over で、そのソースとは、「Eagles / Hell Freezes Over」のDVDとCD。DVDの中に、dts, Dolby, LPCMの3つの音源が収録されていたのだ。私が入手したDVDで、この3種の音源を備えたDVDは初めてなのだ。

 比較に使用する機器の組み合わせは、現在の機器構成に書いてあるとおりだが、念のためここでも書いておこう。

【dts, Dolby, LPCMの構成】-構成1
Univ.P  :Pioneer DV-S969AVi
AV AMP  :Pioneer VSA-AX10i (i.LINK接続)
PW AMP  :Goldmund Mimesis 28ME (Front 2ch)
Front SP :JM Lab Alto Utopia Be
Surround SP:JM Lab Chorus 706S

【LPCMの構成】-構成2
Univ.P  :Pioneer DV-S969AVi
DAC   :Mark Levinson No390SL
PreAMP  :Viola Cadenza
PW AMP  :Goldmund Mimesis 28ME
Front SP :JM Lab Alto Utopia Be

【PCMの構成】-構成3
CDP   :Mark Levinson No390SL
PreAMP  :Viola Cadenza
PW AMP  :Goldmund Mimesis 28ME
Front SP :JM Lab Alto Utopia Be

 構成1で、dts, Dolby, LPCMの音源の比較ができるだろう。
 構成1と構成2でLPCMを比較することにより、D/A コンバーターとプリアンプ部の違いの比較となる。AVアンプ VSA-AX10iには、バーブラウン社製PCM1704が使用されている。対するNo390SLには、
「アナログデバイス社の最新デバイスAD-1853マルチビット・デルタ/シグマDACをデュアル・バランスで搭載」
だそーだ。カタログ丸写しなのだ。分かっちゃいないゾ、オレ。
 構成3で、AVシステムの傾向と、ピュアオーディオの違いを聴くことができるだろう。

 さてさて、DVD「Eagles / Hell Freezes Over」を構成1にセットして、まずはLPCMから聴いてみよう。曲は「Hotel California」。

◆LPCM -構成1
 ちょっと厚みのない、密度の薄い音と感じる。機器のグレードを落とした感じ、ってマンマかい。
 しかし、このDVDの音は、相当加工されているような印象なので、ひょっとしたら、フォーマットの違いによる変化が聴き取りにくいかもしれない。ほら、よくあるじゃん、どのオーディオシステムで聴いても、同じくらいキレイに聴こえる音って。ヴィブラフォンとか。

◆Dolby -構成1
 おっと、観客の拍手は後方サラウンドスピーカーからだ。マルチチャンネルだった。
 マルチチャンネルのせいか、右から聴こえるギターはやや前方に出てきて、立体的になった。音の密度も上がったかもしれない。LPCMより、音がよくなった印象だ。ほんとーか。
 なぜか楽器のなかでマラカスだけは、右後方から聴こえる。あと、意味不明の効果音が、時たま前方から後方に突き抜ける。こんな効果音、LPCMに入ってたかな。

◆dts -構成1
 後方の拍手が濃くなったようだ。でも、前方の楽器の音は、あまり違いが分からない。きっと良くなっているに違いない!と思って聴いたのだが、確信が持てない。その程度の違いなのか。

◆LPCM -構成2
 ピュアオーディオにぐんっと近づいた構成になる。期待して聴いてみる。
 2chに変ったので、観客の拍手は前方からなのだが、私をぐるっと包囲しているような聴こえ方だ。これはこれで立体的で、自然な感じだ。構成1のLPCMは、こうは聴こえなかった。さすがは構成2だ。
 あれ?でもギターの音にはあまり変化はないゾ。おかしーなー、私の集中力が足りないのだろうか。と思って聴いていると、違いはボーカルに出ていた。声に厚みが出たのだ。そーかー、構成1は、フルデジタルの音に近いのかもしれない。中域の魅力は、構成2なのだ。

 実は、当初の予定はここまでだった。DVDの中の、dts、Dolby、LPCMの3つの音源の比較ができれば満足だった。で、後はゆっくり鑑賞しましょーと、いつもは聴かないdtsマルチチャンネルで楽しんでいた。
 しかし、聴いているうちに、なんか物足りなさを感じてきた。どうも感動が薄い。それにマルチチャンネルなのに、後方から聴こえてくるのは、ほとんど拍手だけ。これじゃ、dtsもちっとも有難味がないなぁ。
 映画のDVDと同じだ。いくらマルチチャンネルとうたっても、サラウンドスピーカーが活躍するのは、ごくごくわずかなのだ。そんな有様なので、私はマルチチャンネルにちっとも熱が入らないのだ。
 最後の曲「Desperado」を感動も薄く聴き終えて、ふと思った。そうだ!CD「Eagles / Hell Freezes Over」との比較もしてみないと!!

◆PCM -構成3
 ということで、構成3にCD「Eagles / Hell Freezes Over」をセット。聴くのは最後の曲「Desperado」。
 おー、聴いてすぐに納得いった。なにが納得なのかというと、感覚的にとってもフィットする喩えが頭に浮かんだのだ。
 まるで、デジタル写真と銀塩写真の違いのようだと思ったのだ。CDで聴く「Desperado」は、とても深みがあり、味わいがあった。聴いた瞬間、あっ!と息を呑むような感動があり、その感動は心の深いところまでじんわり染み込んでいくのであった。思わずその場に立ちすくみ、いつまでもこうしていたい心地良さを感じた。言葉ではなんとも表現のできない説得力があった。

 そういえば私は、写真の良し悪しはあんまり分かっていないシロートであった。銀塩写真の喩えは、人様には伝わらないかもしれないなぁ。
 って、いいのかこんな終わり方で。

CDレコメンド:Rihanna / good girl gone bad

 私は、唄のうまいヴォーカリストが好きだ。というと、アタリマエ過ぎるか。私はヴォーカリストの声の好みのストライクゾーンが狭い、そう言ったほうがいいかもしれない。レンジが広く、よくコントロールされた声で、ソウルフルに唄う、そんなヴォーカルが好きだ。レンジが狭いのはよくない。当然私がレコメンドするCDは、そんなCDばかりである。
 このRihannaも、私好みのヴォーカリストである。なんと、まだ19歳だと。17歳でデビューして、1年に1枚のアルバムをリリースしている。この「good girl gone bad」は3枚目。ビジュアルもプッシュしているようだが、唄一本で十分イケル。変にビジュアルに自信を持つと、倖田來未のようにオカシな方向に行きはしないかと心配になる。倖田來未は、唄がウマイだけに、もったいないと思うのだ。
 人間、オカシな方向に行ってはいけないのだ。ってオーディオマニアで、それも重度の電線病の私が言っても、まったく説得力がないゾ。

 このCDの3曲目「Don't Stop The Music」は大変面白い曲である。最初はトランスから始まる。オーディオ的にはありえんなぁ、と思って聴いていると結構リアルなボーカルが入ってくる。意外にイケルか、としばらく聴いているうちに、昔のユーロビートのようにシンセサイザーが、しっかりと深いリズムを刻み、身体が勝手に反応しだす。
 そのうちに、どこからともなくMichael Jacksonの「Don't Stop The Music」、そう邦題「今夜はドント・ストップ」のメロディが重なってくる。だんだんハッキリ聴こえてくると、なんとマイケル本人の声である。おー、なんだナンダと昔の六本木ロアビル、ギゼや椿ボールあたりのディスコを思い出しつつ、ノリノリで曲の最後までググッと引き込まれていくのである。
 そういえばMichael Jacksonも、とってもオカシな方向に行ってしまったなぁ。

Rihanna 写真の左上は1st「Music Of The Sun」、右上は2nd「Girl Like Me」である。このまま順調に、良質な音楽を生み出してくれることを期待するばかりである。
 そうそう、私の勝手な分類では、残念ながらこのRihannaは、B象限のアーティストである。

 しかし、音のインプレは書きなれてきたけど、曲のインプレは何だかヘタッピだな、オレ。こんなんだから、どっかのニュースサイトに、
 「オーヲタなんて音楽そっちのけで、機材やケーブルの自慢ばっかじゃん。一般ピープルはドンビキー!」
みたいなことを書かれるのだろう。

  うっせー!ばーか、ばーか。

Symposium Super Plus Platform 1918

 なんだか、タイミングがいいんだか悪いんだか、Symposium Super Plus Platformの特注品1918、19×18×2.8inch、482.6×457.2×70mmの中古を譲っていただくことができた。
 ちょっと前に入手したSuper Plus 1914は標準サイズで19×14×2.8inch、482.6×355.6×70mmであったので、CDPのサイズであった。今度は、アンプの足元に使用できるサイズだ。
 それでも前回1914は、プリアンプの足元を試してみたので、今回1918はパワーアンプの足元を試すのだ。

Symposium Super Plus with PWAMP サイズは、パワーアンプ本体よりやや大きめ。ジャストサイズといえるだろう。奥行きはちょっとあるんだけど、我が家の場合は、ぶっといケーブルが後ろに何本も刺さっているので、いずれにしても背面には余裕が必要なのだ。

 現状のオーディオボードKripton AB-2000とスパイク受けtaoc TITEで、まず聴いてから、Super Plus 1918に換えてみる。チェックCDはいつもの「LaShell Griffin / Free」。

 冒頭のウィンドチャイムは、高域が硬くしっかり出ている。つづくピアノとその後のボーカルを聴いて、不思議な感覚に陥った。すごく深みのある音なのだ。
 今まで聴いてきたオーディオボードの類は、高域に寄って低域が薄くなるか、逆に、低域に寄って高域が薄くなるかのどちらかであった気がする。このSuper Plusは、高域をしっかり描き、かつ中低域に豊かな深みを生み出すのである。つまり、高域寄りボード、低域寄りボードの両者のメリットを兼ね備えているのであろうか。とうとう天から二物を授かったものが現れたのか。
 このピアノとボーカルの豊かさは、とてもよい。音像が大きくなったようには感じないのは、きっと高域の輪郭がはっきりするからであろう。低域はちょっと緩く、膨らみがちであるが、これは許容範囲であるし、今までが締まりすぎとも考えられる。

 CDを換え、更に聴く。「Lisa McClendon / My Diary, Your Life」である。メインは、ボーカルとドラムとベース、遅れて静かに寄り添ってくるピアノと弦。いやいや、これはよい。
 中域、中低域に深み、厚みが出て、高域の描写力も向上するとどうなるのか。なんと、音像が実体を伴って目の前に現れるのである。高解像度だけを追求していては、こうは聴こえまい。トレーシングペーパーのように、実体は透けて見えるほど薄くなるばかりだ。逆に低域重視では、音の輪郭はなかなか見えてこないだろう。
 この実体感は、どうしたことか。まるで、手で触れられるようだ。

 この不思議な音の表現を、Super Plusの構造から想像してみる。最上位層のアルミ層が高域描写を繊細にかつ力強く表現し、第2層の木の層が中域に魅力的な厚みを与え、そして中央の第3層の発泡ゴムが低域を効果的に制動しているのであろうか。
 私が追求しつつ、相反するものとして諦めかけていた、高解像度な高域、生気がこもった厚い中域、豊かでダンピングの効いた低域を、かなりイイセンで実現しているような気がする。そうか、今まで私が試したボードは、一層構造、または全体を制振構造としたタイプのものばかりだった。多層式で、各階層がそれぞれの役割を果たしている、このSymposiumは、すっばらすぃーボードなのかも。
 私にしては珍しく、オーディオマニアの方々にオススメしたい!と思ったアクセサリーなのだ!!

Symposium Super Plus with CDP 文章で表現すると、どうもオーバーになりがちだ。皆さんがこのインプレを信じて購入して、もしも自分の好みに合わなかったとしても、逆恨みはナシね。投資は自己責任で。株式と同じだ。
 ちなみに、前回の1914は、このようにCDPの下に収まっている。

 あとは、プリアンプの下だが。近日中に、きっと続きがあるのだ!

ソファを15cm下げてみる

 白状する。私は、スピーカーのセッティングとリスニングポイントには、驚くほど気を使わない。
 スピーカーのセッティングは、納品されたときにガード下の元店長と当時輸入代理店Noahの担当さんが、設置してくれて、その時のまんまである。
 リスニングポイントは、一応正三角形の頂点を心がけてはいるが、我が家のフローリングの上のソファーは、よく滑るのである。前後に10cmくらいの誤差は、余裕で日常春団治、あ、茶飯事である。
 オーディオマニアの方々からは、呆れられるだろうなぁ。でも、私を知っている私の身近な人間は、別に驚かないだろう。私は元々、いい加減で、無頓着で、薄情な人間なのだ。あ、薄情は余計なカミングアウトだった。

 もっとも、このJM Lab Alto Utopia Beは、あまりセッティングにシビアではないようだ。少なくとも、Wilsonなどのオーナーの方々のように数mm、数度の調整に神経質になる必要はないようだ。その辺は、私向きのスピーカーだといえる。
 だってだって、1枚のCDアルバムを聴く間でも、ソファに浅く座ったり、深く座ったり、また背中を丸めたり伸ばしたり。リスニングポイントは相当変化するでしょー。そーでしょー。スピーカーがそんなにシビアだったら、とてもリラックスして聴いていられないじゃない。違うのかな?

 で、いったい何が言いたいかというと、ふとリスニングポイントを調整してみたら、意外にこれがイケテそうなのだ、というお話し。オーマニの方々にとっては、イロハのイなんだろーなー。でも私にとっては、ちょっとした発見である。

 ご指摘いただいたのはSugarさん。先日我が家にいらっしゃった時のことである。スピーカーをもう数度内振りにするか、リスニングポイントをもう十数cm下げたほうがよい、とのことであった。
 半信半疑でやってみた。別に大した作業ではないのである。冒頭で書いたとおり、我が家のフローリングの上のソファはよく滑るのだ。ちょいと片手でソファの前方を持ち上げて、ズリッと後方に滑らせればすむのである。
 この辺の調整は、実はまるっきり未経験ではないのである。以前、B&W N803を使っていた頃、多少試行錯誤したことがあったのだ。そのときの結論は、スピーカーの角度やリスニングポイントを変えても、センター付近の音の密度が濃くなって音場が狭くなくなるのか、またはその逆なのか、という違いしかない、というものだった。大した違いを感じなかったのである。
 今回も大した違いではないという結論なのだが、ちょっと私の琴線に触れる微妙な違いを感じたのだ。

 ソファを十数cm下げて聴いて感じたのは、最初は、音場がコンパクトになり見通しがよくなったこと。視覚で感じたまんまだ。両スピーカーが視界の中心に寄り、オーディオシステムの全景が一目で見渡せる。音場も、一目で見渡せる範囲になった。でも、その代わり、ボーカルは、数歩遠くに離れてしまったような印象でもある。そう、ソファを下げた以上に遠く感じる。
 次に感じたのは、音のニジミがなくなったこと。センターボーカルもだが、顕著なのは、サイドから聴こえるバックボーカルだ。今までは、私の頭越しに遠くを見て唄っていたのが、私に正対して唄っているように感じる。これも、スピーカーの角度が、正対に近くなったからだろう。
 面白く思ったのは、ソファを下げて、見通しがよくなり、少し遠くから私に正対して唄っている方が、物足りなく、寂しく感じたことだ。ソファを下げる前の、見通しが悪く、近すぎてやや膨らんだ音を聴いていたほうが、臨場感あふれて興奮するのである。以前もちょっと書いたが、ボーカルの熱気や生々しさは、音のニジミと深く関係しているのではないだろうか。フォーカスが合って、音像がピンポイントになりすぎても、なんだかツマラナイのだ。ライヴでちょうどいい中ほどの席がいいのか、カブリツキの席がいいのかの違いと似ているのかも。
 でもこれは、ボーカル、肉声にのみ言えることかもしれないな。楽器の音は、余計なニジミがない方がよさそうだ。ってことは、ボーカルもの中心に聴いている人でないと、理解しにくいことかもしれないなぁ。

 ということで、私はボリュームとゲインのツマミ以外に、新たにもうひとつ、簡単に調整できるパラメーターを手に入れたのだった。

Viola Symphony, Goldmund TELOS 400 試聴

 私は、我が家のスピーカーJM Lab Alto Utopia Beには、大変満足している。気になるところがあるとしたら、それは、やや音離れが悪く感じるところだろうか。
 「音離れが悪い」とは、どういうことなのだろう。切れが悪い、分離が悪い、そういうことか。ひょっとして、スピードが遅いということかな。そういえば、金属コーンのスピーカーや、小型スピーカーには、このAltoにない魅力を強く感じるのだ。そうか、スピード、ダンピングにやや劣っているということなのだろうか。私が気に入っているこの28cmウーファーの弱点が、みごとに現れているということなのか。
 しかし、そうだとすると、それはスピーカーではなく、パワーアンプにより改善できる問題かもしれない。

 と、いうことで、パワーアンプの比較試聴に行ってきた。たまたまアキバ方面に用事があったので、適当なパワーアンプが比較できそうなショップをネットで探して、立ち寄ってみただけなのだが。
 場所は、7F建てオーディオショップの3F、以前SACDPの比較試聴をさせていただいたショップである。最近のこのショップには、結構私好みの機器が展示されているようなのだ。音も、なかなか悪くない。
 で、機器構成は、

  SACDP :Esoteric X-01D2
  PreAMP :Viola Cadenza
  SP    :Avalon Diamond

ここに、パワーアンプのViola SymphonyとGoldmund TELOS 400を入れて比較試聴をさせていただく。
 う~ん、すっばらすぃー。まるで私のためにアツラエてくれたかのような構成なのだ。
 最初は、TELOS 400をつなぎ、音を出していただく。

◆Goldmund TELOS 400
 うん、とってもメリハリのある好ましい音なのだ。しかし、初級者の私には、いきなり聴いたこの音の、どの部分がTELOS 400の特徴なのか、判断はつかない。比較するものがなければ。

◆Viola Symphony
 で、比較対象のSymphony。
 えーと、曲の冒頭は、ウッドベースと女性ボーカルなのだが、どちらも姿勢が低くなった。どうやら低域に寄ったらしい。ボーカルは、温かみと厚みがあって、大変好ましい。
 しかし、この後は短所が目に付いてしまう。やはりSymphonyは、中域の厚い音造りのようなのだ。中域重視の機器の特徴的な短所が分かりやすい。中域が魅力的な分、高域と低域が弱く、レンジが狭い。また、ボーカルの音像がやや大きくでてしまう。このへんは、二律背反なのだなぁ。仕方がないのだろう。
 もうひとつ、短所があった。ダンピングの効きが弱い。これは、Symphonyの短所というより、TELOS 400を褒めるべきなのだろうなぁ。価格だって違うしなぁ。

 この2つのパワーアンプを聴き比べてしまうと、どうしてもGoldmundの素直さ、淡白さが魅力的に思えてしまう。我が家のシステムでは、CDPとプリアンプが濃い目の味付けであるので、パワーアンプには、できれば余計な色づけはしないで欲しい、そう思ってしまうのである。
 だとしたら、MM28MEの後継には、TELOS 400しかないのだ。面白みがない選択とも言えるけど。ちなみに、フロア担当さんに聴くと、同じ価格帯のAyre MX-Rと比べてもTELOS 400は淡白なのだと。意外にAyre MX-Rはしっかりした味付けらしい。びっくり。
 パワーアンプの次期候補選定は、まだまだ試聴を重ねないとならないだろう。特にAyre MX-RとdarTZeel NHB-108 model oneは、要チェックなのだ。どっかでTELOS 400と比較できないもんかなぁ。
 迷って、悩んで、選びあぐねて、んで買ってからもなお悩むのがオーディオだーね。おー、私もなんだか一人前だ!


 私の試聴のために、わざわざ重いスピーカーを入れ替えてくださった、フロア担当さんとアシスタントさん、ありがとうございました。ちなみに外していただいたスピーカーは、Sonus faber Elipsa。私はSonusの濁った音は聴く気になれないのだ。っと、余計な悪口であった。

 | HOME | 

FC2Ad

 

プロフィール

へい。

Author:へい。
 オーディオ歴ははや10年。いくら年数を重ねても、やってることは初級者の域を出ないようだ。このブログはオーディオ関連のインプレ集なのだ。
※ご注意:私は、オーディオで音楽を聴くたびに、毎回感動したり驚いたりする。だからといって、我が家のオーディオが飛び抜けていい音をさせているワケではないし、なにか特別な機器・アクセサリーを使っているワケでもない。ブログをよく読んでいただければ、短所も明記されているのが分かるハズだ。どうか、美しい誤解をされませんように。

オーディオ・メニュー


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

メールを送る

メールを送る 

My Yahoo!に追加

My Yahoo!に追加
Google

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

 

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。