個人主義

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2007-06

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フルCurrent Cable

 前々回の「慎重に考えよー!」の第2弾だ。試聴用にお借りしているCurrent Cable Enchantressを返却する前に、是が非でも確かめておかないとならない音がある。フルCurrent Cableの音。正確には「フル」ではないけれど。
 試聴するケーブルの構成を記そう。

(1) - 現行システム
  電源ケーブル
   CDP       :Stealth Dream for Digital
   プリアンプ   :Current Cable Peacemaker
   パワーアンプ  :NBS Omega 0
  インターコネクトケーブル
   CDP-プリ間  :Stealth Indra
   プリ-パワー間:NBS Omega 0

(2) - CDPの電源ケーブルをCurrent Cable Peacemakerに
  電源ケーブル
   CDP       :Current Cable Peacemaker
   プリアンプ   :Current Cable Peacemaker
   パワーアンプ  :NBS Omega 0
  インターコネクトケーブル
   CDP-プリ間  :Stealth Indra
   プリ-パワー間:NBS Omega 0

(3) - 更にパワーアンプの電源ケーブルをCurrent Cable Conqerorに
  電源ケーブル
   CDP       :Current Cable Peacemaker
   プリアンプ   :Current Cable Peacemaker
   パワーアンプ  :Current Cable Conqeror
  インターコネクトケーブル
   CDP-プリ間  :Stealth Indra
   プリ-パワー間:NBS Omega 0

(4) - 更に更にCDP-プリ間のインコネをCurrent Cable Enchantressに
  電源ケーブル
   CDP       :Current Cable Peacemaker
   プリアンプ   :Current Cable Peacemaker
   パワーアンプ  :Current Cable Conqeror
  インターコネクトケーブル
   CDP-プリ間  :Current Cable Enchantress
   プリ-パワー間:NBS Omega 0

の4パターンである。最終(4)の構成でも、インコネにNBS Omega 0、それとスピーカーケーブルにはKimber KS-3035が残る。ま、ほぼ「フル」Current Cableということで。

(1) 現行システム
 最初に現行(1)で音を確認してから、(2)へ。現行(1)でも既にプリアンプの電源ケーブルが、以前のSynergistic Absolute ReferenceからPeacemakerに換わっているのだ。
 チェックCDは、これしかない。「LaShell Griffin / Free」。

(2) CDPの電源ケーブルStealth Dream for DigitalをCurrent Cable Peacemakerに
 思ったより、高域の解像度は損なわれない印象だ。ウィンドチャイムもハイハットもしっかり鳴っている。
 ところが、中域の音が出たとたん、音圧の高さに驚いた。ボリュームが1目盛りほど上がったようだ。ボーカルとピアノの音が厚く聴こえて感動する。この音圧の変化は、以前は気がつかなかったことだ。Current Cableは出荷前に、ケーブルクッカーによりエージングを進めているとはいえ、まだピカピカの新品であるが故なのか。
 低域はやや量感が増しているが、締りがなくなったわけではなさそうだ。これは、以前の印象と同じ。
 この(2)のケーブル構成は、今後の有力候補としている組み合わせである。思った以上に中域が厚く、これはウレシイ変化である。

(3) パワーアンプの電源ケーブルNBS Omega 0をCurrent Cable Conqerorに
 これは、ないだろうと考えている組み合わせ。Omega 0は、いい仕事をしていると思っている。特に、低域を引き締める効果にだ。私は今以上の低域の緩みを望まない。
 高域は、(2)とあまり変わらないようだ。もうちょっと弱くなったかな。でも許容範囲だ。安心。
 中域、音圧は(2)と変らないが、今度はバイオリンの音まで厚く、濃く、豊かになった。これは素晴らしい。思わず聴き入ってしまう。
 低域は、予想に反して、あまり変化はない。いや、ますます量感が増して、解像度が落ちたのは分かった。しかし、『低域の解像度』って、いったい何なんだっけ。低域に解像度を感じた時点で、その音は低域じゃなくて、中低域、いやもはや中域成分の音なんじゃないか?前から疑問を感じてはいるのだ。
 弱った。中域の魅力の増加具合に比べると、高域、低域の解像度の減少は、私にとっては大したことはないようなのだ。ここもCurrent Cableなのか??

(4) CDP-プリ間のインコネStealth IndraをCurrent Cable Enchantressに
 さてここが重要。お借りしているEnchantressは、Indraと交換するほど価値のあるものなのか、冷静に判断しなければ。
 高域は、また弱くなった。ここまでくると、我が家のシステムの音は、もはや高解像度とは言えないのかもしれない。しかし、今まで聴こえていた微弱音の片鱗は、まだ聴こえるゾ。
 中域も低域も、あまり変化はないような気がするなぁ。同一メーカーのケーブルを多用すると、そのクセが強調されてしまう、という意見は正しくないのかな。Current Cableは、2本使用までの変化は大きかったのだが、3本目、4本目使用の変化はそれほど大きくはないのだ。そういえば、別の意見も聞いたことがある。ケーブルの効果は、1本、2本の使用で十分で、それ以上使ってもその効果は薄いと。Current Cableに関していえば、そういうことなのだろうか。それとも、その変化の方向に耳が慣れてしまったということなのだろうか。
 ここで、Indraのクセのチェックをしていないことに気がついて、もう一度聴いてみた。いやー、よく分かってしまった。電源ケーブルへのCurrent Cable多用により、たっぷりと厚みを増した中域は、Indraの中域をルーズに表現するクセにより、ただの厚ぼったい音になっていたのである。Enchantressに換えることによって、スッキリと見通しの良い、解像度の高い中域に変ったのだ。『中域の解像度』、これは価値があるだろう。少なくとも私の好みではね。
 Enchantressは、Current Cableの電源ケーブルと組み合わせることにより、一層その効果が引き立つ、と言えるのではないだろうか。


 と、いうことで比較試聴を終えた。いつもだったら試聴を終えた後は、印象が薄れないうちに嵐のようにパソコンにメモを打ち込むのであるが、今回は、むさぼるように(4)の音を聴いてしまった。
 LaShell Griffinのボーカルが潤いを得て、厚く響くのである。つい最近までの、解像度を精一杯高めた我が家のシステムで聴くLaShellの声は、トレーシングペーパーのように薄くカサカサにカスレていた。レコーディングエンジニアがボーカルを多重させる様まで、透けて見えるように聴き取れたのだが、そんなものまで聴こえたからといって、いったい何が嬉しかったのだろうか。
 気がつくと、ボーカルの厚さが増しただけではなかった。ピアノも弦も、その濃厚さを増し音の美しさを再確認させるのである。そう、私の好きな音は、これらの音なのだ。
 一方、低域のベースやバスドラの音は、私にとっては音楽の重心を引き下げ、リズムを刻むためのものであり、普段音楽を聴いているなかでは、私はその低域の解像度を意識してはいない。ましてやシンセベースに解像度は無用だろう。
 高域のウィンドチャイムやハイハットには何を求めているのか。確かに金属っぽい音をさせて欲しいと思う。しかし音楽の中では、私はその音をあまり聴いていない。ウィンドチャイムやハイハットは、オーディオシステムの性能評価の指標としてしか聴かないのであった。


 さてさて、どうするのがよいだろう。(4)の音が、私が求めていた『私の好みの音』なのかもしれない。このまま(4)の音を安住の地として、これからのオーディオ余生をユルユルと送るのが、幸せなのかもしれない。
 しかーし!一気に(1)から(4)に飛んでしまってよいのか。今まで、慎重に比較試聴して選択してきたはずの、電源ケーブルStealth Dream for Digitalも、NBS Omega 0も、それに最強のインコネStealth Indraも、もう聴かないのかぁ?!ウッソダローッ。
 うそである。まだ未練があるのである。
 もしかしたら、(1)の音が、我が家のシステムの標準原器といってもいいのかもしれないナ。ウンウン、ソーダソーダ。(1)の音から、あまりに乖離したら、自分の好みに走りすぎた個人主義、刹那主義の危険信号になるのかもしれない。ソーシヨ、ソーシヨ。(1)も(4)も手元に置いておくのだ。(1)あっての、(4)なのだ。ヨシヨシ。
 「日和見主義」、ブログのタイトル、変えようかなっ。

 あ、Enchantressは返さなきゃ、だった。

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Current Cable Enchantress vs. 東急ハンズ黒檀ブロック

 前回の独り言「慎重に考えよー!」の第1弾である。中域を厚くするのに、インコネを交換するか、インシュレーターでチューニングするのか、の試行である。異種対決となるのだ。私もなかなかのマニアになったなぁ。それとも、単に混乱して自分を見失っているだけなのか。

 基準となる音は、
  CDP-プリアンプのインコネ :Stealth Indra
  プリアンプのインシュレータ  :天然水晶 Acoustic Revive RIQ-5010
である。
 この音と、インコネをCurrent Cable Enchantressに換えた音と、それからインシュレーターを東急ハンズ黒檀ブロックに換えた音の試聴を行って、どちらが魅力的な中域を表現するのか比較してみよう、という試みなのだ。どう、興味ある?ないか。

東急ハンズ黒檀ブロック 東急ハンズで購入した黒檀ブロック(写真)は、1辺約4cmなのだが、縦方向、年輪に沿った方向でないと、長さが揃わないのだ。写真でいうと、前2個のように置かないと、高さが微妙に合わない。
 しかし、これで1個200円ほど。ちょー安くね?(もはやこの言い方も時代遅れか)

 試聴の順番は、(1)Enchantress+天然水晶 → (2)基準:Indra+天然水晶 → (3)Indra+黒檀ブロック、とする。

 まず、(1)Enchantress+天然水晶を聴いてから、EnchantressをIndraに換え、(2)の比較を行う。
 うーん、前回のEnchantressとIndraの比較と、聴く順番が逆になったのだが、Indraの高域の解像度と、ヌケの気持ちよさ、それと中高域の美しさは格別だね。比較試聴は、後から聴くほうが比較的よく聴こえる。よく言われることだ、大きな落とし穴だ。
 Indraの弱点である、中域のルーズな表現はどうだろうか。なんか、中域が薄いというよりも、中域のフォーカスが甘いために、音像の密度が薄くなってしまっているという感じか。ニジみに密度が足りなくて、熱気に感じるほどではないんだなぁ。
 低域も少しニジんでいるかな。締りがなくなった気がする。
 これらの中域、低域の総合的な影響によって、ボーカルに重み、実体感が損なわれてしまっているような、そんな感じだ。

 つぎに、プリアンプのインシュレーターを(2)天然水晶から、(3)黒檀ブロックに換えてみる。
 ありゃ、予想とは違ってしまった。ごくわずかな変化なのだが、バランスが損なわれてしまった。全体的に、音が薄くなってしまったようだ。各楽器の低域の成分が減って、高域も中域も低域も、なんだか軽薄だ。どうやら、黒檀ブロックは、天然水晶よりも硬質な印象なのだ。こりゃ、勝負にならない。素材の硬さだけでなく、素材の物理的な厚さも要因か。黒檀ブロックは4cm、天然水晶は1cmなのだ。
 話にならないな。この比較、無駄骨だったか。

 なんだか、意味のない比較試聴になってしまった。こりゃ、ボツネタだな、って書いちゃったよブログ。
 ま、Indraの良さも捨てがたい、ってことで。あたり前田のクラッカーなのだ。(以前の「問い」の正解はこれだ。)

Current Cable 新Enchantress XLR 試聴 ~どうなる我が家のStealth Indra!?

 私のCurrent Cable Peacemaker 2本と、Conqueror 1本のバージョンアップ版が、やっとこ届いたのだ。この3本の導入場所を決めれば、我が家のケーブルも、スピーカーケーブルを除いて『アガリ』となるのだろうか。

Current Cable Enchantress 3本の電源ケーブルと一緒に届いたのが、同じくCurrent Cableのインターコネクトケーブルの新バージョン、Enchantress XLR(写真)である。今回試聴用にお借りできたのである。見た目は細く、曲げてみると非常にシナヤカ。取り回しは楽である。
 我が家のインコネは、Stealth IndraとNBS Omega 0である。おそらく多くの人が最強と認めるケーブルである。値段も最凶なのだ。不動の組み合わせなのではあるが、Current Cableの新バージョン、やはり気になるのだ。ちょっと比較してみよう。

 まずは、下段のプリアンプとパワーアンプの間、NBS Omega 0との比較だ。チェックCDは、やっぱり「LaShell Griffin / Free」なのだ。私が好んで聴く音が、バランスよく含まれているCDなのだ。
 最初に、現状のOmega 0で聴いて、Enchantressに換える。

 高域の伸びが弱くなり、ややヌケが悪くなる印象だ。ハイハットの響きも、ウィンドチャイムも弱い。ピアノの高域の伸びも足りないか。したがって、解像度はやや落ちる。
 しかし、ボーカルが入ってきたとたん、私は目を見張った。「Current Cableが戻ってきた!!」 頭の中でそう叫んだ。すっかりハイエンドな音になってしまった電源ケーブルのPeacemakerとは違い、このインコネEnchantressには、旧バージョンのCurrent Cableの遺伝子がしっかり残っていた。やったぁー、この音は失われてはいなかったのだ。ボーカルが腹の底から、中低域成分をたっぷり含んだ声を出している。その息が私の顔にかかってきそうである。バックボーカルは、約半年ぶりにスピーカーの陰から顔を出した。「よっ!久しぶり。」
 低音は少し残念なことに、膨れ気味だ。いや、締まってはいるのだが、量感はたっぷりとしてしまった。少し締まり過ぎくらいが、私の好みなのだが。

 次に、上段のCDPとプリアンプの間、Stealth Indraとの比較だ。ここでも最初に、現状のIndraで聴いて、Enchantressに換える。
 私は、この上段も、さっきの下段と同じ変化だろうとタカをくくっていた。Omega 0もIndraも、このレベルのケーブルは、そんなに大きな違いはないと思ったからだ。しかし、ニュアンスはかなり違ったのである。

 高域は、やはり下段のときとほぼ同じだ。ヌケがやや悪くなり、解像度は少し落ちる。
 しかし、中域がちょっと違った。ボーカルの熱い息遣いは、下段ほどではないが、かわりにずいぶんスッキリして聴きやすいのだ。フォーカスがピタッと合った感じだ。バックボーカルの顔が見えるようなのだ。あっ!そうか。Indraの中域をルーズに表現するクセが消えたのだ。と、いうことはだ、このEnchantressの中域は、Indraよりも素直で高解像度ということになる。ほほーっ、大したもんだ。
 低域も下段とずいぶん違う。しっかりと引き締まった低域のままなのだ。この引き締まり具合は、Omega 0の特徴なのだということが、よーく分かったのだ。NBSは、Black Labelとの方向性の違いを出すために、Omega 0の低域を思い切り引き締めたんじゃないだろうか。そう考えると、納得だなぁ。

 Current Cable旧バージョンの音の残る新Enchantressを聴いて、私はちょっと興奮気味で、頭の整理ができない。
 こーゆーことだよな、っと表にしてみた。

 高域中域低域
上段
Indra→Enchantress

(ヌケがやや悪い)

(厚くてスッキリ)

(引き締まったまま)
下段
Omega 0→Enchantress

(ヌケがやや悪い)

(熱いがニジむ)

(量感たっぷり)


 ここから下はケーブルのインプレではなく、自問自答なのである。いや、自悶自倒か。読んでもタメにならないかも。


 中域を厚くすることが、ここ最近の我が家のオーディオの最優先の改善テーマである。しかし、あるレベルまで解像度を高めると、中域の厚さは解像度とのトレードオフとなるようなのだ。我が家の恵まれない環境とこの駄システムでは、既にその限界のレベルまで来てしまったような気がしている。そうすると、中域の厚さを出すためには、高域のヌケを犠牲にするのは、必然ということになるのだ。
 それから、息のかかるような熱気というのは、どうやら中域、低域のフォーカスの甘さに起因しているのではないだろうか。中域、低域の音像が大きくなり音がニジむ分、その分間近に迫って聴こえるような気がするのだ。少なくとも、音場が左右に広がらず、前後に配置される我が家のシステムにとっては。
 私の求める方向性は、多少ヌケを犠牲にして中域に厚さをだし、熱気と音のニジみのバランスをとる、ということでいいのかな。
 そうすると、こりゃ、IndraとEnchantressとの選手交代の可能性を真剣に検討しないとイカンだろう。いやー、しかし、2本もあった最強のハズのIndraが、まさか駆逐される日が来ようとは。あ、まだ決めたわけではないけど。

 早まってはイカンな。中域を厚くするのは、機器の足元のチューニングで行おうとしていたのではなかったのか。ホントに、IndraをやめてこのEnchantressを採用するのか。よーく考えないと。そもそもCurent Cableは、既に3本も所有しているのだ。その上、スピーカーケーブルもCurrent Cableが候補に上がっているじゃないか。
 「Current Cableばかりにしていのか!個性が強調されるだけではないのか。」
という冷静で客観的な気持ちと、
 「Current Cable多用で、どこが悪いのだ!自分の好みの音を追求するのだ。」
という刹那主義的な思いのせめぎ合いなのだ。
 どうやら、我が家のケーブルは、まだ『アガリ』とはさせてもらえないようだ。こんどは慎重に考えよー!思慮深く振舞うのは、ニガテなんだけど。

taoさん宅訪問試聴 【後半戦】

 前半戦に引き続き、ブログ「AcousticTao」のtaoさん宅である。

 ハーフタイム。私達がリビングでのんびりお茶を飲み、ペットの犬とお嬢さんと戯れている間に、taoさんは一人、オーディオルームでスピーカーの入れ替えに汗していた。いや分かってましたが、手伝おうという発想がありませんでした。すんません。
 「すんません。」で前半戦を終え、「すんません。」で後半戦が始まった。

 後半戦に聴かせていただくのは、taoさん宅のメインシステム。

 CDT   :EMM Labs CDSD
 DAC   :EMM Labs DCC2
 PreAMP :Viola Cadenza
 PWAMP :Viola Symphony
 SP    :German Physiks HRS120 Carbon

という構成である。
 バイオリンとピアノの曲を聴かせていただいた。実際に音を聴かせていただく前は、このEMM LabsにViolaの組み合わせ、中域に温かみのある私好みの音を想像していた。しかし、出てきた音は、オーディオショーやオーディオショップのデモルームでよく聴くGerman Physiksの音であった。
 後半戦は、いきなり悪く感じた点から始まる。あくまで私の好み、感性で、である。
 私は金属製スピーカーの音が苦手である。非常にハイスピードなところは好ましく思うのだが、あの硬質で冷たい高音は、私の気持ちまで硬く冷たくしてしまう気がするのだ。なので、金属製スピーカーの金属的な高域は、ちょっと敬遠してしまうのだ。
 このHRS120 Carbonもやはり金属製スピーカーなのであった。バイオリンの高音は、私の気持ちに吹雪のように冷たく突き刺さった。

 と、思っていたところで、パワーアンプSymphonyの電源ケーブルStealth M-21を、同じくStealthのCloude 99 Fullに換えてみた。驚きの結果となった。安易に使いたくない言葉であるが、『激変』であったのだ。
 金属的な硬い響きが、まったく、跡形もなく消え去ったのである。高音は、実に柔らかく伸び伸びと響く。バイオリンの高音は、今度は音楽の楽しさを携えて、私の耳にやってきたのだ。
 いやー、ケーブルのこれほどの変化を、私は経験したことがないかもしれない。それもだ、KimberとNBSとかだったらまだ分かるが、M-21とCloude 99 Fullとは、同じStealthの、それも同じような価格帯のケーブルである。いやー、タマゲタ。

 その後、もう一度驚かされることになった。今度は、インコネをStealth Indraに換えてみたのである。解像度が飛躍的に上がったのである。Indraは確かに優秀なケーブルである。しかし、その評価の高さは、色づけがされないことに対してであって、高解像度への評価ではない。
 しかし、この比較では、音数がまったく違ったのである。同じバイオリンの響きが、先ほどとは打って変わって、幾筋もの尾を引いて聴こえるのだ。バイオリン奏者のすぐ脇で聴いているような、そんな錯覚に陥るのだ。
 それに、驚きはその解像度に対してだけではなかった。Indraのクセである、中域のごくわずかなフォーカスの甘さ、ちょっとルーズに表現する様を明らかにしてしまったのだ。え”~!バレとるやん。(なぜか関西風)
 Indraのクセは、よほど敏感なシステムでないと分からないハズなのだ。ひぇ~、恐るべし!!

 私は、驚愕の原因は、このスピーカーGerman Physiks HRS120 Carbonなのだとニラんでいる。もちろん、EMM LabsもViolaも優秀なのだが、ここまで敏感ではない気がする。HRS120こそが、システムに起こった些細な変化も、漏らさずアラワにしてしまう、驚愕するほど敏感なスピーカーなのではないだろうか。
 妖刀村正のようなスピーカーである。って、ホントか?!ちょっと違うだろ。ドイツ製だし。

 この後は、各々が持ち寄ったCDを聴いて楽しんだ。私が気に入ったのは、MESSAさんの持ち込んだ古内東子のCDであった。音場、音像、定位なんてどうでもよくって、とにかくあたり一面に楽しげに音楽が満ちるのである。オーディオルームでこうしてカシコマッテ聴いているのが、実にもったいない。このスピーカーは、広いリビングで、みんなで思い思いの格好をして、ぐて~っとリラックスして聴くのがいいのに違いない。とにかく、古内東子が、こんなにカラッと楽しい音楽を聴かせるアーティストだとは気がつかなかった。
 私がそう言うと、MESSAさんは、すごく残念そうな顔をした。アレ?ナンカハズシタカナ??
 聞けば古内東子は、失恋などの暗いテーマを唄う、どちらかと言うとジメッとしたアーティストなんだと。アリャアリャ、ソーナンダ。
 続いて、私の持参した「Lisa McClendon / My Diary, Your Life」5曲目「never wanna」を聴く。皆は、実に楽しげに聴いている。今度は私が不満である。この曲は、眉間にシワを寄せて、深刻な気分で聴く曲なのだ。決してヘラヘラして聴いてはいけないのだ。タイトルだって「never wanna」だよ。
 どうやらこのスピーカーは、いや今この瞬間、Indraにより解像度を高められたこのスピーカーは、音楽をどれも等しく楽しげに聴かせてしまうようなのだ。おー、やっぱ魔法のスピーカーなのだ。

 ひとしきり楽しんだ後、taoさんは無言でStealth Indraを外した。そしてStealth Cloude 99 Fullは、決して外そうとしなかった!!
 私も、その判断は正しいと感じた。taoさんは、このスピーカーを選んだ理由を、オーディオの音をさせたくなかったから、とおっしゃった。コンサートホールの音を聴きたかったから、このスピーカーを選んだのだと。
 この試聴を通じて、私もその音とその気持ちが、よく分かったのだ。Indraを入れる前の音は、まさにホールの音であった。k1xv1xさんの持ち込んだSarah McLachlanのCDは、実にJazz Barのカウンターで、フレッシュライムを搾ったタンカレーのグラスを傾けながら、ジャズの生演奏を聴いているような、そんな気分になったのだった。Indraの入った音は、写実的過ぎて、ホールの感じを台無しにしていたのだ。
 自分の求める音をしっかりと自覚しているtaoさんを、私はうらやましいと思った。このオーディオルームも相当うらやましいのだけど、taoさんのその自覚はもっとうらやましいのだった。

 と、このくらいフォローしておけば、前半のダメ出しは、チャラにしてもらえるだろーか。
 しかし、「Cloude 99 Fullは、決して外そうとしなかった」って。いやいや、taoさんのそのたくましさもウラヤマシイです。と、最後はやっぱりちょっと落としてしまう。

 実は、あといくつかケーブルをとっ換えひっ換えしたのだが、残念ながら忘れてしまったのだ。面目ない!
 taoさん、貴重で楽しい体験、ありがとうございました。

taoさん宅訪問試聴 【前半戦】

 ブログ「AcousticTao」のtaoさん宅にお招きいただいた。ご一緒したのは、k1xv1xさんとブログ「オーディオ目玉親父」のMESSAさんである。そんで、手土産はお決まりの代官山Picassolのクッキー。ワンパターンだなぁ。でも個人的にこのPicassolで、また新たな感動があったのだ。それは、ここのシュークリーム。ギザウマス!これは大発見だお。(しょこたん風)

 そんな話しは、どーでもよくて、taoさん宅だ。玄関入って「おじゃましまーす」と言って、すぐ脇の部屋である。出たっ!オーディオルーム。床は一段下がって、その分天井が高い。壁は部分的に吸音材が施されているのだろうか。床のフローリングの木材もぶ厚そうだ。これなら、オーディオボードは必要ないかも。でも、指で弾くと、コンコンとちと響くかナ。それから左側の壁に、これでもか!ってほどいくつも並んだ壁コンセント。
 いーなー、マンション住まいには、なかなかできない技なのだ。私もリタイアしたら、田舎にプレハブでいいから、こんなオーディオルームを作りたいと思うのだ。でも、その頃は、耳の感度は鈍っているかもな。ちぇっ。

 最初に聴かせていただいたのは、taoさん宅のセカンドシステム(なのかな?)。

  CDP :Sony CDP-MS1
  AMP :Sound Design FoB SD05
  SP  :PSD T3

という、フルデジタルでこそのコンパクトな構成である。
 ボーカルものを聴かせていただいた。とても反応の良い、中域の魅力的な音がしたのだ。この聴き惚れてしまうようなハイスピードな中域、どっかで聴いたことがあるぞ。そうそうハイエンドショウで聴いた小型スピーカーに似ているのだ。去年の南部鉄スピーカーCASTRON Mk2 SE-Bや、今年のマイクロピュアのスピーカーの音のように、やたらとハキハキしていて気持ちが良いのだ。
 で、このT3は、小型スピーカーの弱点を補うようにウーファーがある。なんだか分かりやすいコンセプトじゃないだろうか。小型スピーカー+サブウーファーを、一体化したってことか。って、違ってたらゴメンナサイ。

 私の好み、感性で、悪く感じた点も書かせていただく。私は悪口フェチだし、歯の浮くような褒め言葉ばかりの文章は、なんだかキモチワルイ。私をお招きいただいたということは、ダメ出しOKなのだと、勝手に解釈してしまうのだ。
 あ、ちなみに我が家はダメ出しNGである。私は了見の狭い、性根の曲がったおっさんなのだ。

 まず、最初に好ましくないと思ったところは、聴くCDによって、低域と中域高域のつながりが悪く感じた、という点だ。
 低域のスピードが遅く感じるCDがあるのだ。部屋の定在波のせいかもしれないし、そのCDの録音のせいかもしれない。スピーカーのせいだとは、未熟な私に断定はできない。
 定在波については、吸音材や拡散材などのルームアコースティックを試してみてはいかがか、と思った。ちなみに我が家は、コーナーRCが効果があったのだ。見てくれは悪いが、コストパフォーマンスはバツグンによかったのだ。でもtaoさんは、見てくれも重視しているようなので、お気には召さないだろうか。

 それから次に、音がやや無機質に感じてしまう点。
 これは、フルデジタルなシステムのせいかなぁ、と思ったのだが、続いて行なった、デジタルケーブルの比較試聴により、ケーブルでずいぶん印象を変えられることが分かった。
 比較したのは、Synergistic Designers' Reference Digital、Esoteric 7N-A2500 Mexcel Digital、Stealth Varidig(かな?)の3本である。場所は、CDPとアンプの間、ってインコネはここしかない。ケーブルが極端に少ないシステムなのだ。
 Synergistic Designers' Reference Digitalに換えると、音場が一回り広くなるのが分かった。さすが空間表現に定評のあるシナジーだ。音場は広くなるのにもかかわらず、音には力強さが増す。Kimberなどが、音を細かくして、拡散するような効果を出すのとは、対照的だ。しかし、その力強さは、ややワザとらしく感じられるかもしれない。「ドーピングしている」とも評される音である。
 次にEsoteric 7N-A2500 Mexcel Digital。音場は元に戻って、音がツヤツヤとしだした。Esotericのケーブルの音だ。非常に美しく感じられることもあるのだが、このシステムでは、少しケバケバしく思ってしまった。
 最後にStealth Varidig。さっきのツヤが消えた。音はややカサついた感じなのだが、これが素の音なのだろうと思われる。私の場合は、Stealthのプラシーボかもしれないのだが。私の好みだと、このVaridigだろうか。
 ここはtaoさんのお好みのケーブルを、納得いくまで探していただければよいだろう。って、今のケーブルに満足されているとしたら、ずいぶん失礼な話しだ。すんません。

 さて、ハーフタイムを挟んで、次回、後半戦である。

今後の改善テーマ(メモ) 07. 6. 6版

 前回の「今後の改善テーマ(メモ) 07. 1. 3版」から、半年弱が経過した。前回は、『2007年に大きなイベントはあまりなさそうな気がするなぁ』などとノンビリしたことを書いたのだが、どっこい、中くらいのイベントは山ほどあったのだ。で、一息ついた今、今後の展開を考えようとしている。
 でも、出てこないんだよなー、どこをどうしたいのかが。

 
 なんだか、今の我が家のオーディオの音が、あまりカワイく思えないのだ。
 「試聴モロモロ(Current Cable他流試合) 後編」の頃の我が家の音は、本当にカワイかった。何のCDを聴いても感動しまくっていた。それが故に、大きく方向転換する決意を固めたのは、相当思いつめてのことであった。それだけに、並々ならぬ熱意を持って、改善の方向を探ったのだ。ちと大げさかもしれないが、今の無気力さと比べたら、言い過ぎではないだろう。
 どうやら、今年前半に、あまりに駆け足で、あまりに受身なままに、いろいろな経験をしすぎたからであろう。未消化なのだ。自分の音になっていないのだ。だから、これからどうしたらいいのか、自分がどうしたいのかが出てこないのだろう。

 
 なので、ちょっと小休止。我が家の音を、見つめなおす時間が必要なのだろうと思うのだ。
 でもでも、多少は思うところはあるので、そこをひねり出して、「今後の改善テーマ(メモ) 07. 6. 6版」としてみよう。

 

No.1 中域の豊かさ
 音に対する不満は、今はとにかくこの一点なのだ。解像度を追求して、行き過ぎてしまったのだ。とにかく、ボーカルが硬く冷たい音なのだ。リアルなんだけど、まるで、石造りのホールで聴いているような気がするのだ。
 たぶん、今までの解像度を上げるためにした対策を、後戻りさせればよいのだろう。とりあえず、プリアンプの足元のインシュレーターを木製のものにでもしてみようか。東急ハンズで買った黒檀ブロックなら、手元にあることだし。
 それとも、再びオールCurrent Cableにしてしまおうか。でも、Current Cableは、バージョンアップして、フラットで素直でハイエンドな音に生まれ変わってしまったのだった。

 

No.2 スピーカーケーブル
   機器やアクセサリーに対する不満、いや不満ではないなぁ、疑念というべきか、あるとしたらそれはスピーカーケーブルKimber KS-3035だろう。ここ最近選定してきた機器・アクセサリーとは明らかに方向性が違うのだ。あ、いや、Stealth Dreamとは似た傾向か。
 しかし、Dreamは半ば確信犯的に使用しているのに対し、KS-3035は、単に見直しの機会を逸しているのに過ぎない。今の我が家のシステムには、もっと、ストレートに音を伝えるケーブルが合うのだと、そう思っている。候補としては、試聴したことはないのだが、Audioquest Everestか。いやーでも100万円超のケーブルは、やっぱ敷居が高いねー。あたりまえだの鬼子母神だ。(問い:このフレーズの間違いを探せ!)
 今の我が家の音は、このKS-3035に合わせてチューニングされているのだと考えると、換える必要はないのかもしれない。いや、それとも、高域が特徴的なKS-3035を交換すれば、上記No.1の問題が、多少緩和されるのだろうか。ん、そんな気もしてきたゾ。
 忘れてはならない。Current CableのスピーカーケーブルLiberatorも候補のひとつだ。ただし、製品が完成しないことには何とも。

 

No.3 スピーカーセッティング
   このJM Lab Alto Utopia Beは、音の出かたの緩いスピーカーだと思っていた。多少いい加減なセッティングでも、大して音に影響はない。そう思っていたし、事実そう感じていた。
 しかし、システム全体を高解像度に振って、スピーカーの足元をセメントセラミックの前田製管 MMW-1で固めたら、かなり反応の良いスピーカーに変身してしまったようなのだ。そうすると、セッティングにも気を使ったほうがいいのだろう。
 でも、部屋が狭いだけに、セッティングの自由度は低いのだ。それを考えると萎えてしまうんだなぁ。

 

番外 機器のグレードアップ
   具体的には、よく分からないのだ。ただただ妄想があるだけなのだ。 パワーアンプにViola Bravo、上流はEsoteric P-03, D-03を持ってくると、いい感じにまとまるんじゃないだろーか、とか。プリ・パワーにdarTZeelなんかどうだろう、とか。金額のカベと、置き場所のカベが高すぎて、なかなか現実世界に降りてこない妄想なのだ。
 ま、妄想しているうちは、機器の買い替えはないだろうナ。今のうちにオーディオ貯金にハゲむのだ。

 

 

 前回の「今後の改善テーマ(メモ) 07. 1. 3版」で挙げていた、「HDDトランスポート」や「200V電源」は、お預けなのだ。
 HDDトラポは、やけに面倒くさそうだし、これからやるならHDDよりフラッシュ・メモリのSSD(solid-state drive)だろう。それに、DAコンバーターへはPCM渡しでなく、WAV-DSD変換しての受け渡しの可能性もあるだろう。現に次期Sony VAIOには、それを実現するチップが搭載される予定のようだしね。技術の進展を待っていたらキリがないのは分かっているが、もう少しだけ待てば、かなりよい、より現実的なものが現れる気がするんだが。
 200V電源は、どうなのだろう。電源周りを変えれば、音が変わるのは当たり前のようだ。でも、今までは、単に音が変わることだけを面白がっていたような気がする。『今までと違う音が、よい音』、そんなふうに思っていたんじゃないだろうか。これからは、あらかじめどんな音にしたいのか、自分の好み、感性を、はっきり自覚していないと、虚しいだけの作業になりそうだ。やはり、時間が必要そうだナ。
 いくら比較試聴を積み重ねても、どれだけチューニングテクニックを覚えても、経験年数の少なさは、こういうところに現れるのだろう。やっぱり、オレは初級者なんだなぁ、甘い甘い。

 
 音の好みは十人十色、人それぞれ。最近痛感している。一般的なよい音、平均的なよい音、他人が認めるよい音は、今の私には必要ないのだ。私にとってのよい音ってなんなのだろうか。ひとりヨガリでいいのである。
 そう、このブログのタイトルは『個人主義』であったのだ。

 

◆過去に上げた改善テーマ
 今後の改善テーマ(メモ) 07. 1. 3版
 今後の改善テーマ(メモ) 06.10. 4版
 今後の改善テーマ(メモ) 06. 7.18版

CD Opener

 Noise Harvesterを買いに行ったとき、カウンターの上に、どーだーっ!と言わんばかりにディスプレイされていたのがこれ。なんすかこれ?っと店員さんに聞いたら、実演さながらに説明してくれた。CDの外装のビニールを切る、専用カッターなのだ。
CD Opener

 いやよーくわかる、これの存在価値。私も輸入US盤CDのビニールをむくときは、イラッとなるもん。その上、CDケースを封印してるシールがうまくはがれなくて、粘着物がケースに汚ならしくへばり付いてしまった日にゃ、アメリカ人の無神経さにたっぷり1分間は毒づく。くぅぉのっ、#■%★◇$がぁ~!!

 衝動的に買ってしまった。しかし、よくよく見るとチープな作り。使い心地もイマイチ。ま、半分ウケ狙いな商品だろうからしょうがないか。そのうち誰かが二番煎じで、もちょっと気の利いたやつを作るだろう。そしたらまた買おう。

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へい。

Author:へい。
 オーディオ歴ははや10年。いくら年数を重ねても、やってることは初級者の域を出ないようだ。このブログはオーディオ関連のインプレ集なのだ。
※ご注意:私は、オーディオで音楽を聴くたびに、毎回感動したり驚いたりする。だからといって、我が家のオーディオが飛び抜けていい音をさせているワケではないし、なにか特別な機器・アクセサリーを使っているワケでもない。ブログをよく読んでいただければ、短所も明記されているのが分かるハズだ。どうか、美しい誤解をされませんように。

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