個人主義

音楽 オーディオ CD/DVD 他

2007-03

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k1xv1xさん宅でちょっとだけ試聴

 「Nordost Valhalla 電源ケーブル&XLRインターコネクトケーブル試聴」の最後でちょっと書いた、霞のようになってしまった仙人k1xv1xさん宅の音を、聴かせていただきにおじゃました。
 霞のような音は私の妄想で、実際はk1xv1xさんでさえ、今まで聴いたこともないような高解像度、微細な音さえもありありと分かるような音がしているらしい。仙人さえ聴いたことのない音ねぇ。そりゃ聴きに行かなきゃ。
 音が変化した主な要因は、Stealthのケーブル、DreamやIndraなどへの変更によるものらしい。

 行きました、そして聴きました。CDは、私がいつもチェックしている「LaShell Griffin / Free」。でも、曲はいつものチェックでは使っていない2曲目「Free」と3曲目「Learn To Breathe」だ。

 おっそろしー音がしていた。この世のものとは思えない音だ。今まで聴こえなかったものが聴こえ、見えなかったものが見える。あの世とこの世の境にある音に違いない。仙人だけに。
 レコーディングエンジニアがどんなふうに音を重ねたのか、すべてわかってしまう。重なった音が、くっついて一体になってしまうなんてことは、一切ない。巧妙に重ね合わせた音でさえ、混じり合うことなく、それぞれ独立した音として、別々に減衰していくのがわかるのだ。
 なに?そんなのは当たり前だって。イヤ、当たり前ではないのだ、そう思ったとしたら、たぶん私の説明が悪いのだ。え~と、ドラムスがシンバルを叩くのだが、タイミングによって、叩く場所が違うのだ。その叩く場所の違いが分かるのだ。さすがに1mm単位とは言わないよ。でも20cmくらい違う場所を叩いたのが分かるのだ。

 むかし、新人アイドル歌手のレコーディングに立ち会ったことがある。ボーカルを何度も何度も録音し、トラックダウンの段階では、気が遠くなるほど音を継ぎはぎしていた。「あいうえ、おー♪」という歌詞の部分に、「あ」「い」「う」「え、」「おー」、一音一音、全部違うトラックから音を持ってきたりしていた。そんなことをしたら、このシステムでは全部分かってしまう、そう思った。
 究極の高解像度なのだが、刺激の強い音ではない。以前のk1xv1xさんのシステムの音は、硬質な高音がヒョウのようにビシバシと痛いほど当たってきた。しかし、今のシステムの音は、柔らかい上質なブラシで頬を撫でられるような心地よい感触なのだ。そう、聴いていて、とっても気持ちがよいのだ。
 まだまだチューニングの途中ということで、低域はちょっとバランスが悪かった。しかし、バランスを取ることで、この解像度が損なわれてしまうとしたら、バランスなんて必要ない、そう思ってしまうのだ。この音は、きっと忘れられない音になるだろう。


 我が家に帰って、「LaShell Griffin / Free」2曲目「Free」3曲目「Learn To Breathe」を聴いてみた。ダンゴだぁ。かろうじて音を重ねた部分は分かるけど、減衰は一体となり、ダンゴ。まったくダンゴ。うんざりするほどダンゴ。
 いやいや、これはきっと我が家のCDが磁気を帯びてしまって、音がコモってしまったのだ。オカルトグッズのアコリバRD-3を買ってきて、CDを消磁すれば、K1xv1xさん宅の音に近い音がするに違いない。・・・そんなハカナイ希望を持つのはヤメとこーか。

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MESSAさん宅訪問試聴

 ダメ出しOKの承諾を得たので上梓する。

 ブログ『オーディオ目玉親父』のMESSAさん宅におじゃました。もちろん代官山Picassolのクッキーを手土産に。って、繰り返し書いてたら、Picassolはなんかサービスしてくんないかな。
 ご挨拶もソコソコに、音を聴かせていただく。うん、BATの音がするね。私もガード下でよく聴いた音だ。あれ?でもB&Wの音がしない。Esoteric X-01も痕跡がない。おーう、そうだ、MESSAさん宅のシステム構成をバラそう。例によって、黒文字は機器、赤文字は電源ケーブル青文字はインターコネクトケーブルおよびスピーカーケーブルだ。

Esoteric X-01
Stealth Dream for Digital
|
オーグライン パイプシールド
|
BAT VK-51SE
Stealth Dream for PreAMP
|
XLO Limited Edition 2
|
BAT VK250SE
NBS Black Label
|
Kimber 8TC + WBT 0680Ag バイワイヤー
|
B&W N802

立派なハイエンドである、のに。
 部屋を見回すと、我が家よりずいぶん広い。って我が家が狭すぎなんだが。で、驚くことに、リビングの天井は2階ぶち抜きなのである。あれー、ロフトすらない。うらやますぃー環境だ!!
 しかしだ、その音は、低域はお留守、高域は引きこもり、で、BAT色の中域の音しか聴こえてこないのだ。
 こりゃ、足元だよー。私も、つい最近まで、同じヤマイだったのだ。よく分かる、この症状。しかもこりゃ重症のようだ。

 これまで、MESSAさんのブログを読み、お会いして話しを聞いて、真っ先に改善したほうがいいと思っていたポイントが2つあった。それは、スピーカーの足元を、標準のキャスターから、スパイクにすること。そして、スピーカーケーブルをKimber 8TCより、グレードの高いものを使うこと。だって、さすがに切り売りケーブルじゃ、バランス悪すぎるでしょ。Black Labelに8TCって、ナニソレ。

 そんなこと考えているうちに、k1xv1xさんと奥様が登場。
 で、まず、我が家から持参したKimber KS-3035とStealth Indraを使ってみていただく。
 おー、低音が聴こえてきた。8TCじゃ、N802のウーファーを駆動できていなかったらしい。同時に高域もキラキラし出した。やっぱ、B&Wはこうじゃなきゃ。
 でもでも、こんな程度で満足してちゃいけない。N802にスパイクを取り付けるのだ。今日はそのために、k1xv1xさん共々、MESSAさん宅に集結したのだ。

 いやー、3人がかりでも、イヤ、3人がかり + k1xv1xさんの奥様の応援があっても、N802の足をスパイクに換えるのは、大変な作業だった。無事にスパイク足となったN802をKripton AB-3000のオーディオボードに、よっこらせっ、と直刺しした。で、音出し。
 ほーら、みてごらん。私は勝ち誇った表情を浮かべた。たぶんね。鏡を見たわけじゃないから。
 高域から低域まで、解像度が高く、分離がよく、音場の広い、ハイエンドシステムの音がしてる。定位がイマイチだけど、あとはセッティングで詰めてくださいナ。それぞれの機器の足元もお忘れなく。私のブログの「デッド or 嗚呼!ライヴ」シリーズが、多少なりとも参考になればいいのだが。

 N802から外した、標準のキャスターを見た。とても、オーディオの部品とは思えない造作なのだ。安物の家具にでも使うパーツなんじゃないだろうか。おーい、B&W、こりゃないだろー!

 家に帰って、ふと思った。今頃MESSAさんは、ひとり奮闘して、N802を標準キャスターに戻してたりして。私の感性とMESSAさんのそれとが、同じだと思ってはいけない。しかし、マサカ・・・
 戻したくなったら、そう言ってくださいね。責任持って、元に戻しにうかがいます、MESSAさん。重いけど。




デッド or 嗚呼!ライヴ ~ 第四章 ~ チューニングテクニック

 スピーカーケーブルKimber KS-3035が戻ってきた。audioquest Volcanoの硬く締まった音から、音場表現の上手な、やや熟した音に戻るハズである。さっそく交換して音を出す。
 え”~。ドヨ~~~ンとした、締りのない低音が聴こえる。ずいぶん前の我が家の音に戻ってしまったような気がした。ナンダナンダ、何が起きたんだ。と、ケーブルの接続を確かめてみたが、異常はない。ブログ「audioquest Volcano スピーカーケーブル試聴」での、「これ(Volcano)は、KS-3035と瓜二つ。」って、いったいどの口が言ったんだ、どの口が!KS-3035の、この誇張された低域に気がつかなかったとは。

fo.Q TITE J1 はてー、と首をひねっていると、KS-3050を返しにきてくださっていたk1xv1xさんが、やっぱり機器の足元が問題なのだと。トラバーチンは、やっぱりプリアンプの下がよいのだと。盛大に乗る響きは、J1青(写真右下)のインシュやfo.Q制振シート(写真左)で抑えるのであると。
 まずは、パワーアンプの足元からトラバーチンを外し、代わりにスパイクベースtaoc TITE(写真右上)を入れて、音を出す。トラバーチンの方がいい、と言いたかったのだが、そうでもない。TITEもなかなかいいのだ。締りのよい音に変化は感じられなかった。
 k1xv1xさんは、外したトラバーチンを指で弾いた。カンカンと明るい音が響いた。そして、fo.Q制振シートを乗せ再び指で弾く。コンコン。響きが減少して、鈍くなっているのがよく分かる。すごーい、このfo.Q制振シート。効果バツグンなのだ。

トラバーチンチューニング トラバーチンをプリアンプの下に敷き、足の下にJ1青のインシュ、そしてfo.Q制振シートをトラバーチンとプリアンプの隙間に滑り込ませる。写真みたいなかんじー。
 で、音を出す。


 おー、ドヨ~ンとした低音が収まっている。それに、音の粒立ちがよく、引き締まった。スピーカーケーブルVolcanoのときと比べると、粒は細かく、エネルギー感は薄い。しかし、空間表現には巧みさを感じる。KS-3035の音である。そしてそして、あのトラバーチン固有の、明るく軽薄な響きは、まったくと言っていいほど聴こえてこないのだ。

 Volcanoでは、プリアンプの下のトラバーチンは、あまりにも音が硬質になりすぎた。AB-2000のデッドのままでも、十分に高解像度で、芯があり、分離がよいと思っていた。それが、KS-3035では、制振シートとJ1青で抑えたとはいえ、プリアンプの下はトラバーチンで固めないと、ブヨブヨの低音になってしまうのだ。
 どちらのケーブルがよい/悪いの問題ではなく、ケーブルを換えると、これだけ足元のチューニング変更が必要となる、そんなデリケートなシステムになってしまった、という驚き。それと、制振シートやJ1青などの、細かなチューニング技術の重要さの実感。いやはや。
 
 ともあれ、KS-3035での音のチューニングは、とりあえず整った。機器の足元は、
  CDP      :Kripton AB-2000+Symposium Svelte Shelf
  プリアンプ  :Kripton AB-2000+大理石トラバーチン(fo.Q制振シート乗せ)+J1青
  パワーアンプ:Kripton AB-2000+taoc TITE
に変わった。
 この先、機器、ケーブルを変更するたびに、足元とかでちょこちょことチューニングしないとならないのだろうか。それほど、緻密な音になったということで、喜ぶべきなんだろうけど、なんか手放しでは喜べない。私は、基本的に面倒くさがりなのだ。マメじゃないのだ。チューニングが面倒くさくて、システムの改善に手がつかない、なんてことになりはしないか。
 心配であるノダ!


 この『デッド or 嗚呼!ライヴ』シリーズ、第一章では、デッドな足元をライヴに振った場合の音の変化を体験し、第二章では、ちょっと脇道にそれたけど、第三章で、根本対策ともいえる素材、構造の違うオーディオボードを試し、この第四章で、そのチューニングテクニックを学んだ。 なーんて書くとまるで、なんかの教本のようだけど、でもそのとおり、私自身は学んだことは多かったのだ。ポイントは、硬質なボードを使い、いったん機器の解像度をめいっぱい引き出し、その後、インシュレーターで好みの解像度まで丸めることらしい。
 講師のk1xv1x仙人は、インシュレーターの2段重ね、3段重ねなんていう、高等テクニック(高級魔法?)を駆使しまくっているらしい。う~ん、そこまでの道のりは遠そうだ。

 いったん完です。(タ○リの「いったんCMです」のリズムで)

デッド or 嗚呼!ライヴ ~ 第三章 ~ オーディオボード比較試聴

 第一章で、我が家のデッドな足元をライヴに振ることにより、音にエネルギーが充填された。そして、粒立ちよく、音がキレイに分離する音場を作り出すことができた。

 せっかくだから、もう少し突き詰めてみたい。インシュレーターでごまかさず、いっそ根本のオーディオボードの音を比較してみようではないか。
3 audio boards ということで、入手したのが大理石トラバーチンのオーディオボード(写真下)。石なので響きが乗るようなのだが、多孔質のために、他の石に比べるとその響きは少ないらしい。スピーカーベースとしてよく使われるようだ。
 それと、k1xv1xさんからお借りしているSymposium Svelte Shelf(写真上)。振動を熱に変えるという気泡ゴムを、上下のステンレスボードでサンドイッチした構造。ってことで、一応金属素材。
 それと、我が家のスタンダードKripton AB-2000(写真中)。ご存知、鉄球サンド入りの、木の素材である。ひたすらデッドで、音を吸う、らしい。
 この石、金属、木の3つの素材、3種の構造のボードを比較してみよう。本当は、カーボン素材のBlack Diamond Racing THE SHELFも入手しようとしていたのだが、k1xv1xさんから、このB.D.R.やEau Rougeなどのカーボンボードはデッドなのだと教えられ、やめにした。高価だしねー。

 使用場所は、CDP、プリアンプ、パワーアンプの3ヶ所を試したい。
 CDPは、乗せているAVラックの強度の関係でトラバーチンは諦めよう。現行のAB-2000のみと、AB-2000+Svelte Shelf(AB-2000の上にSvelte Shelfを乗せた場合)の比較をしよう。AVラックの強化ガラスの上に直置きというのも考えられるが、薄いガラスで響きが乗るのは目に見えているのでやめておく。
 プリアンプは、3パターン、AB-2000のみ、AB-2000+Svelte Shelf、AB-2000+トラバーチンが試せるだろう。
 パワーアンプは、重量がある上、足がスパイク状なので、借り物のSvelte Shelfにキズが付きそうだ。ここは、AB-2000のみ、AB-2000+トラバーチンの2パターンにしておこう。


<CDP>
 まず下準備として、装着されているインシュレーター等を外そう。せっかくなので、外すときも音をチェックしてみる。
 まず、天板に乗せていたfo.Q制振シートを外す。若干響きが増す。想像したマンマだね。
 次に、足の脇の4点支持、インシュレーターSymposium Precision Couplerを外す。響きがとれて、音が締まった。以前は、締まりすぎて、音が硬くなり、好ましくないと感じたのだが、ちょっと違う。エネルギーが高まり、生気が戻ったように感じるのだ。
 そうだ、制振シートを外したときも、この感じはあった。ひょっとすると、k1xv1xさんじゃないけれど、今まで機器が響きたいように響けていなかったんじゃないだろうか。制振シートや、足の脇で支えるインシュレーターは、機器の製作者が意図した響きに制約を加えていたのではないだろうか。響きたいように響かせるには、これらのアクセサリーは本当はよくないのではないだろうか。
 ほーら、私もだいぶオカルトがかってきたゾ!言ってることの信憑性には、自信はないゾ!!

 さて、ボードの試聴、現行のAB-2000のみで聴いた後、Svelte ShelfをAB-2000とCDPとの間に差し込む。

◆Symposium Svelte Shelf
 おー、結構効果があるのだ!高域にビシッと芯が入った。音が硬質になった。高解像度になったといえるだろう。低域にも芯が入ったなぁ。ベースの弦を弾いた瞬間が分かりやすくなった。そうか、この芯の部分がデッドなAB-2000に吸われてしまっていたのかー。
 帯域のバランスには変化はないようだ。音色にクセが乗るようなことはなさそうだ。
 いやー、いいなぁ、これ。あとの実験なんかやめて、このままこのSvelte Shelfは、CDPの足元に固定してしまおうか、って誘惑にかられたが、何とか勝って、プリへ。


<プリアンプ>
 ここは、この実験の前までAB-2000+Svelte Shelfが足元にあった。なので、Svelte ShelfなしのAB-2000のみの音を一度確認してから、再びAB-2000の上にSvelte Shelfを挿入。

◆Symposium Svelte Shelf
 音の傾向は、CDPの足元と変わらないようだ。ただし、変化の量は、CDPより少ない気がする。やはり、このSvelte Shelfは、CDPだな。

◆大理石トラバーチン
 つづいて、Svelte Shelfに換えて、トラバーチンをAB-2000の上に乗せる。
 おっ、高域にシフトしたようだ、音が若干高い位置から聴こえる。それだけじゃない、高域に響きが乗っているようなのだ。明るい、美しい響きだ、音楽が楽しくなるような。しかし、音が潰れた感じはしない。むしろ、ますます高解像度で、硬質になった感じだ。金属のSvelte Shelfよりは、石素材の方が柔らかいハズなのだが、なぜだ。重量があるせいなのだろうか。いや、制振の構造になっていないからだろう。
 響きが乗ったせいか、音場は少し広くなったように感じる。いや違う、両サイドの音が、音像がニジんで、少し間延びして感じるようだ。
 響きが乗る場合、すこし平面的に感じることも多いのだが、このトラバーチンは、音の芯がよりハッキリするので、そういった感じはしない。
 しかし、曲が変わって、こりゃダメだと判断した。しんみりした曲が、響きのせいで、明るくなって、軽薄になってしまった。


<パワーアンプ>
 前準備として、パワーアンプの足の脇に入っている、スパイク状のインシュレーターtaoc TITE-25PINとスパイクベースaudio-technica AT6294を外す。
 ここでも音をチェックしてみる。あまり大きな変化は感じなかったのだが、やはり音に生気が戻ったような気がする。CDPと同じ現象だ。気のせいかもしれないが。
 AB-2000のみの音を聴いた後で、AB-2000の上にトラバーチンを乗せる。

◆大理石トラバーチン
 石の上に、機器のスパイク状の足を、直に置くというのは、なかなか気持ちのよいものだ。欧州の家屋の石の床に直置きするように、本来はこうあるべきなんだろうなぁ、なんて思ってしまう。よく知りもしないクセに。
 音を出してみる。ふんふん、CDPやプリアンプのように大きな変化ではないね。確実に解像度は上がる方向なんだけどね。機器の重量があるせいで、足元の条件にはあまり大きく左右されないんだろうか。おかげで、プリアンプで感じた響きはほとんど感じない。
 よっし!このトラバーチンは、ここ、パワーアンプの下に決定だ。


 ということで、機器の足元は、次のような構成となった。
  CDP      :Kripton AB-2000+Symposium Svelte Shelf
  プリアンプ  :Kripton AB-2000のみ
  パワーアンプ:Kripton AB-2000+大理石トラバーチン
とりあえず、インシュレーターはなしだ。
 プリアンプの足元にも何か硬質なボードが欲しいところだが、今手元にないので仕方がない。そのうち何かよいものを探して、入手することにしよう。

 最後に音を出す。おー、k1xv1xさん宅の音に近くなった。解像度が高く、硬質な音だ。ちょっと耳に痛い音かもしれないが、これを和らげるには、やっぱインシュレーターを用いるんだろうな。微調整は、ケーブルがフィックスしてからにしよう。スピーカーケーブルが、今のaudioquest Volcanoから、Kimber KS-3035に戻るだけでも、もう少し柔らかい音になるに違いない。

 我が家の音は、また解像度も熱気も少しレベルアップした。機器の足元は重要だとは分かっていたが、ひたすら吸振すればいいと思っていたよー。大きな間違いだったことにやっと気づいた。以前のままだったら、いくら高価なケーブルを持ってきても、十分な評価ができなかっただろう。私にとっては、大きな盲点だった。ルームチューニングと同じだね。吸音だけじゃダメなんだ、拡散も必要なのだ。
 って、そういや、我が家のルームチューニングは、吸音ばっかりなのである。これも、手を打たないとダメなのかなー。


追記
 でもでも、やっぱりプリアンプの足元が物足りない、と、スパイク状のインシュレーターtaoc TITE-25PINとスパイクベースaudio-technica AT6294を、プリアンプの足の下に入れてみた。
 ・・・変わらないや。ちょっと音が痩せたかも。デッドなAB-2000の上では、インシュは効果が薄いかも。

 つづく

audioquest Volcano スピーカーケーブル試聴

audioquest Volcano 前回「Nordost Valhalla 電源ケーブル&XLRインターコネクトケーブル試聴」で、Valhallaを引き上げたK1xv1xさん、代わりにとスピーカーケーブルaudioquest Volcanoを置いていった。スピーカーケーブルの試聴は貴重だ。ありがたい。じっくりと聴いてみよう。


◆audioquest Volcano
 まず、いつもの「LaShell Griffin / Free」。
 高域の粒立ちが硬く小さくなった。KS-3035がニジんでたのが分かる。
それに高域の分解能と抜けはKS-3035に引けを取らない。スゴイんじゃない?これ。低域のエネルギー感はKS-3035よりある。私の好みからすると、ちょっと出しゃばりすぎか。それと比較すると、中低域が物足りない気がする。
 CDを変えて聴いてみる、「綾戸智絵 / LIVE!」。あー、ピアノの音が痩せてしまって、貧弱に聴こえる。音の裸の芯のみが聴こえる感じだ。魅力が失せてしまった。
 ん?もしや、とあることを思い出した。Valhallaの試聴のときに、CDPのインシュレーターSymposium Precision Couplerを抜いたままだったのだ。もしやもしや、とこのインシュを装着。
 おー、やっぱそうだったか。魅力的な響きが戻った。しかしこれは、KS-3035と瓜二つ。こんなに似ているなんてことあるんだろうか。私のシステムがやっぱりダメなのか、それとも私が駄耳なのか。
 再び、「LaShell Griffin / Free」。ふーん。やっぱり、最低域のボリュームは大きいにもかかわらず、中低域は物足りない気がするのだ。素材は、このVolcanoは銅、KS-3035は銀と銅の混合。この辺の差だろうか。

 翌日「Misia / Love & Ballads」1曲目「Everything」。Misiaとの距離は変わらず安心。Misiaの存在を、手を伸ばせば届きそうな位置に感じる。ん、実体感は増したのかな?しかし、ステージの広さの感覚が分からなくなっている。ひょっとしたら、KS-3035が演出していた空間表現がなくなったせいなのか。その代わりにVolcanoの特徴である、音のコア、実体感が増したようだ。確かに、Misiaも楽器もスリムになった気がする。
 いやー、どっちがいいんだろう。VolcanoとKS-3050を比較したら、Volcanoは若い音、成熟していない音のイメージである。なので、KS-3035の方が大人の魅力がある気がするノダ。私はロリコンではないノダ。
 しかし、Volcanoの上位のKilimanjaroやEverestではどうなのだろうなー。どっちも素材は銀になってしまうのだが。
 んー、気になる。どっかの総理大臣のように、オーディオにも鈍感力が大事なのだろーなー。

Nordost Valhalla 電源ケーブル&XLRインターコネクトケーブル試聴

Nordost Valhalla NBS Omega 0のインコネと電源ケーブルの次は、これだ!とばかりに、k1xv1xさんはNordost Valhallaのインコネと電源ケーブルを持って現れた。どうやら我が家のケーブルをジャックするつもりらしい。すっかり抵抗力の落ちた私は、素直にケーブルジャッカーの言うことに従う。
 前回「NBS Omega 0 電源ケーブル&XLRインターコネクトケーブル試聴」でお借りしたOmega 0は、まだそのままパワーアンプにつながっているので、ValhallaのインコネXLRは、CDPとプリアンプ間に、Valhalla電源ケーブルは、プリアンプに使用してみる。それぞれ現行の、Stealth Indra XLR、Synergistic Absolute Reference電源ケーブルとの比較となる。
 しかし、写真で見るValhallaとOmega 0は好対照だなー。これで、音は結構似た傾向なのだ。これを見ると、みんなValhallaみたいに、取り回しのしやすい形状にしてくれー、なんて思ってしまう。
 さてさて、現行のまま、一度音をチェックしてから、交換だ。

◆Nordost Valhalla XLRインターコネクトケーブル
 インコネをIndraからValhallaに換える。
 一聴して、中域が分厚く、ボーカルが前方に出てきた。中域にかなり厚く響きが乗っているのだ。しかし、高域の解像度は失われてはいないようだ。低域はまたこれが厚く、エネルギー感がある。いくら中域が好きな私とは言え、この厚い響きはさすがに・・・。ノイズフロアがぐーんと上がってしまった感じだ。
 このとき、CDPには、インシュレーターSymposium Precision Couplerが入っていた。k1xv1xさんがそれに気づき、そのインシュを抜いた。おー、結構締まった。まともな音になってきた。でもやっぱり、中域はちょっと厚ぼったい印象だ。

◆Nordost Valhalla電源ケーブル
 インコネのValhallaはそのままで、プリアンプの電源ケーブルをAbsolute ReferenceからValhallaに交換。
 え?すごくクリアな音だ。さっきのインコネValhallaの音はどこにいったのか?余計な響きがキレイさっぱり消えてなくなり、音の本体だけが残った感じだ。中域から高域は、解像度が高く、非常に美しい音だ。美音系だね。しかし、中低域と低域は、ちょっとなー、私の好みと違うかも。中低域が痩せてしまって、熱気が少なくなってしまった。で、中低域とは逆に低域はファットな感じだ。
 ちょっと待てよ。これは困りはしないか。ケーブルの組み合わせによって特徴が消えてしまうという現象が起こったのだ。Valhallaインコネの中域の厚い響きが消えたのだ。この現象、ケーブル接続の順番を逆にしたら、どう受けとめただろう。Valhallaのインコネと電源ケーブルを組み合わせた後に、電源ケーブルをAbsolute Referenceに換えて聴いたとしたら、中域の響きの犯人はAbsolute Referenceだと判断してしまうだろう。危険だ!!
 やはり、ケーブルは組み合わせの音として判断しないといけないのだ。いやー、むつかしー。そういえば、「我が家で盛りだくさんケーブル試聴 (前編)」でも、ケーブルの組み合わせによるおかしな現象が起こった。あのときは、電源ケーブルValhallaとDreamの組み合わせだった。やっぱValhallaは、クセモノだ。

 しばらくお貸ししときますよ、そう言って、ケーブルジャッカーk1xv1xさんは、去っていった。代わりに我が家のStealth Indra XLRを人質にとって。
 というわけで、我が家のケーブル構成は、次のとおりとなった。緑文字はk1xv1xさんからお借りしたケーブル黄文字は我が家のケーブル

 CDP
 Stealth Dream for Digital電源ケーブル
  |
 Nordost Valhallaインコネ XLR
  |
 プリアンプ
 Nordost Valhalla電源ケーブル
  |
 NBS Omega 0インコネ XLR
  |
 パワーアンプ
 NBS Omega 0電源ケーブル
  |
 Kimber KS-3035
  |
 スピーカー

 あと、CDPの電源ケーブルとスピーカーケーブルが乗っ取られれば、ケーブルジャックの完了なのだ。
 しかし、これまでにジャックされたケーブルは、とてつもなく豪華である。先日胴体着陸したようなプロペラ式旅客機を、空軍パイロットに乗っ取られたみたいな感じかな。どこへ連れて行かれるか分からないのだが、腕は確かなのだ。そう、墜落の心配はないのだが、とんでもないところに連れて行かれそうな怖さはあるのだ。ひゃあー、わたしをサラってぇー!


 翌日、ケーブルジャッカーからの電話。急遽、Valhallaを返して欲しいとのこと。
 我が家のケーブルをジャックする一方で、k1xv1xさん宅では、Stealth一色計画を進行させていたらしい。我が家の人質も合わせて、電源ケーブルはDreamとCloude 99に、インコネはIndra一色に染めていったようなのだ。で、最後、昨夜我が家の人質Indraをつないだ瞬間、k1xv1xさん宅のシステムは、みごと霞のごとく雲散霧消する音を吐き出しはじめたようなのだ。以前私が聴かせていただいた、ガツンとくるほどパワフルな音は、跡形もなく消え去ったらしい。
 しかし、Esoteric X-01D2に、Ayreのプリ・パワーに、System 7だよ。ケーブルをStealthで揃えようとするかなー。どこまで、細かい音を拾うつもりだったのだろう。超高性能の顕微鏡で、CDを覗くようなものだと思うのだが。
 今朝、奥様が目覚めて、日課の音楽を聴いて、ビックリして腰を抜かしたらしいのだ。で、これではあまりにもヒド過ぎると、Valhallaが入るだけで、かなり元のガッツのある音に戻るので、我が家に置いてきたValhallaを返して欲しいと。
 私も、我が家にValhallaはちょっと合わないかなー、と思っていたので、ソク了承した。
 いやー、k1xv1xさん宅のシステムの、霞のような音、聴いてみたかったなー。さぞかし愉快な音だったに違いない、ぷぷっ。失礼!


NBS Omega 0 電源ケーブル&XLRインターコネクトケーブル試聴

NBS Omega 0 k1xv1xさんに、これらのNBS Omega 0をお借りしているうちに、ひとつひとつ、ちゃんと評価しておきたい。「デッド or 嗚呼!ライヴ ~ 第二章 ~」では、一連の流れの中で聴いたので、個別の評価がちゃんとできていないのだ。
 で、何と比較する?Omega 0のXLRインターコネクトケーブルは、Stealth Indra RCAとの比較だろう。双方の実力をしっかり見極めておきたい。で、Omega 0電源ケーブルは、っと。Stealth Dreamもいいけど、ここはElectra Glide Epiphany Xにしよう。Dreamは、特徴が強すぎる。ニュートラルなEpiphany Xとの比較が、まともな評価になるだろう。

 今現在は、パワーアンプにOmega 0電源ケーブル、プリアンプ-パワーアンプ間にOmega 0 XLRインターコネクトケーブルが刺さっている。この音を確認してから、比較対象につなぎ換えて聴く。いつもとは逆の順番だ。
 まずインターコネクトケーブル。

◆NBS Omega 0 XLRインターコネクトケーブル
 Stealth Indra RCAにつなぎ換える。やはり、RCAアンバランス接続の特徴、引き締まった音がする。しかし、ごくわずかだ。同じIndraのXLRとの比較の方が、違いが顕著であった。つまり、Omega 0 XLRが相当タイトな音をさせていたということになる。
 それでもこのIndra RCAの方がやや引き締まったせいなのか、高音の伸びは少なくなる。いや、明らかに高域が減じた。Omega 0では存在した弦の音の芯がなくなり、前方に出ていた音像が後退し、全体に平面的になってしまった。イカンなー。
 逆に中低域のボリュームは増した。驚いたなー、IndraはOmega 0に比べると低域バランスなのかな、イヤ中域付近に厚い、いわゆるカマボコ型かも。しかし、中低域の解像度は高くなく、バックボーカルの熱気は迫り出してくるのだが、実体がボヤけてしまっている。
 Omega 0に戻してもう一度聴く。やはり、高域にエネルギーがあり、伸びる。高域のエネルギーが、音に芯をつくり、音像を立体的に配置する。解像度が高いと言ってよいだろう。中低域のボリュームは減じるのだが、解像度があるので、バックボーカルの実体はこちらのOmega 0のほうがよく分かる。こっちの方が好ましいなぁ。こりゃマズイなぁ・・・

◆NBS Omega 0電源ケーブル
 次に電源ケーブルをOmega 0からElectra Glide Epiphany Xに変更。
 やや!Epiphany Xの方が、高域は伸びるぞ。解像度も高いかもしれない。しかし、微妙だー。ほとんど変わらないと言ってもいいだろう。エネルギー感は、Epiphany Xの方が低いね。音が薄く感じる。低域が弱いせいかもしれない。
 バックボーカルは、低域が足りないので、物足りなくなっている。しかし、これも微妙な差なのだ。
 一応Omega 0の方が好みだと言っておくが、この程度の差なら、他の部分のチューニング次第で、いかようにもなってしまうだろう。いやー、Omega 0とEpiphany Xが、これほど似ているとは思わなかったよ。
 と、すれば、だ。やっぱりCurrent Cableの新Peacemakerには期待してしまうなぁ。もうそろそろ来る頃なのだが。

 インコネはIndraでアガリと宣言していたのであるが、これでアガれなくなってしまった。ケーブルレスと言われたIndraにも、クセがあったということか。それとも、Omega 0のクセが、音をより自然に演出するクセなのか。
 90年代のJ-POPの音作りが高域と低域を強調して「ドンシャリ」と言われたように、もしかしたら、Omega 0はドンシャリで、中域に厚いIndraの音の方が自然なのかもしれない。しかし、気持ちよく聴けるのは、Omega 0の方なのだ。
 それと、気持ちよく聴ける組み合わせを言えば、電源ケーブルもOmega 0なんだなぁー。ナンだかなぁー。


デッド or 嗚呼!ライヴ ~ 第二章 ~

 第一章で、k1xv1xさんは、我が家の機器の足元に対策を施すことによって、驚くほど音を改善させた。

 k1xv1xさんは、更にたたみかける。
 インコネのStealth Indraは、実はクセがあるのではないか。それに、パワーアンプのGoldmund MM28MEには、XLRケーブルがいいんじゃないか。で、へい。さんの好みとしてはNBS Omega 0のXLRのインコネが合うんじゃないか。
 そこまで言ったら、ゴーインだ。私だって少ないながら色々聴いて、試行錯誤を繰り返した中で選んでいるのだ。と思いつつ、プリアンプとパワーアンプ間のインコネをIndra RCAからOmega 0 XLRへ交換してみた。
 で、音出し。

 ほーら、イヤな低音がしてる。私は嫌いなのだ、このNBSのブリブリと下品な低音は。まったく調和しようとせずに、自分勝手に鳴っている。ブリブリ。
 k1xv1xさんにそう告げると、この低音はOmega 0のせいではないと言う。Omega 0は、癖のないナチュラルな音なのだと。なんと、パワーアンプにつないだ電源ケーブル、Stealth Dream for PowerAMPが悪いのだと。
 言いがかりにも程がある!とは思わなかったのだよ。実は、私にも心当たりがあったのだ。確かに、Dream for PowerAMPは、最高域と最低域をデフォルメして強調するのだ。
 この電源ケーブルを使ってみよ!と、k1xv1xさんが差し出したのが、同じくNBSの電源ケーブルOmega 0。でも、NBS × NBSで、清らかな音になるのか?!んなバカな・・・
 思いっきり疑いつつ、音出し。

 南アルプス山渓にこんこんと湧き出る冷水のように、清らかな音が聴こえてきた。低音は分をわきまえて控えめに鳴り響き、高音もより澄んで高らかに。え”ー!私の中のオーディオの常識が崩れた、ガラガラ、あ、もっと軽いか、ヘロヘロ。
 k1xv1xさんは、こう解説した。Indraは、クセがあり中域が厚い、Dream for PowerAMPは、最高域と最低域が厚い。Stealthのケーブルは、オールStealthにすることにより、最適なバランスを実現しているのではないか。特定部分のみに、Stealthを導入するのは、バランスを欠き、危険なのではないかと。
 Stealth製品全体をそう評価するのは、いささか言いすぎかもしれない。しかし、Dreamシリーズを言うのであれば、確かにそうなのだろう。で、多分Dream for PowerAMPが、一番クセが強いのだ。
 そのことを証明するかのように、美しく鳴り響く音楽がそこにあった。どーだー!と言わんばかりに。


 でもでも、これがトドメではなかった。パワーアンプに刺した電源ケーブルNBS Omega 0、これへの電源供給を、電源装置AudioPrism Power Foundation I経由にしてみた。
 音そのものの純粋な響きを濃くしつつ、粒立ちがハッキリして、分離がよくなる。音の重なりがなくなり、楽器と楽器の間に空間が空く。・・・我が家の狭い部屋では、手に入らないものと諦めていた、その音があった。
 次々とチェックCDを聴く。一番気になったのがこれ、「Misia / Love & Ballads」1曲目「Everything」。以前は狭いカラオケボックスの中、半分肉声で唄うMisiaがいた。それが、Dream for PowerAMPなどの導入後は、離れたステージの上、マイクを通した声になってしまった。で、今、どうなっているのか。
 再びMisiaは目の前に現れた。しかし、そこは狭いカラオケボックスではない。ステージの上なのだ。そう、ステージの上のMisiaに、私が近寄っていたのだ。分かる?これ。カラオケボックスのときと同じ距離感でも、周りの空間の広さが違っているのだよ。すっばらすぃ~!

 解像度も熱気も、ともにちょっぴりランク上の音を手に入れることができたじゃないか。私の目指すところは、やっぱり間違っていなかったのだ。
 k1xv1xさん、またしてもありがとうございました。

 つづく

デッド or 嗚呼!ライヴ ~ 第一章 ~

 我が家はデッドであると。それが、音が鳴らない原因なのではないかと。k1xv1xさんはそう言って、再び我が家にやってきた。またしても、バッグに一杯の小道具と、ダンボール箱をひとつ抱えて。
 前回試聴会での、k1xv1xさんとMESSAさんの我が家の音のダメ出し。高域も低域も飽和してるという。実は私も、音の分離が悪いとは思っていた。オーディオショップの試聴ルームで聴く音は、楽器の音はひとつひとつフォーカスが絞られていて、楽器と楽器の間には空間があるのが分かったりする。同じCDでも我が家で聴くと、楽器の像が大きく、重なり合っていたりするのだ。
 しかしそれは、部屋の狭さのせいだと思っていた。見てくれの悪い吸音カーテンをいくら張りめぐらしたって、どうしようもないことなのだ。広い部屋に引っ越さない限りダメな話しなのだ。いいさ、リタイアしたら、田舎にプレハブでいいから、でっかいオーディオルームをオッ建てて、そこで思いっきり鳴らしてやるのだ。そう考えてあきらめていた。

 いやいや、その前に、まず機器の足元がデッドなのが悪いのだと、k1xv1kさんはそう言うのだ。確かに我が家の機器の足元は、すべてKriptonのABシリーズのボード。鉄球サンド入りの、思いっきり吸音、制振のボードなのだ。でも、そんなことは金輪際気にしたことはなかった。吸音、制振のボードが、音が出ない原因になるなんて、そんなことは聞いたことがなかった。

 k1xv1xさんは、バッグからガサガサとあれやこれや取り出した。様々なインシュレーター、SymposiumのボードSvelte Shelf、制振シート、NBS Omega 0の電源ケーブルと同じくOmega 0のインコネ、それとダンボール箱は電源装置のAudioPrism Power Foundation Iである。
 その後、k1xv1xさんは、我が家の機器を、タタいたりツネったり、あ、ツネりはしなかったか。とにかく、機器に触ってなにやら確かめた。そして、私に向き直ってこうノタモウた。
 それぞれの機器が、どんな風に鳴りたがっているのかを考えるのじゃ。鳴りたがっているように、鳴らせてやるのが一番なのじゃ。それが森羅万象の摂理なのじゃ~!
 仙人かよ。

 そう言って、いやいや「森羅万象云々」と「仙人かよ。」は、私の頭の中で出た言葉。あ、分かってるか。
 とにかく、そう言って、k1xv1xさんは、Cadenza本体の天板を、右中指の第二関節を曲げてタタいてみせた。カンカンと、やや甲高い音が響いた。次に、Cadenzaの電源装置の天板を。コンコン。今度は鈍い音だ。
 Cadenza本体は、響きたがっているのじゃ。だから、Cadenzaはこのようなキャシャな作りで、薄い天板を使っているのじゃ。従って、Cadenza本体の足元は、デッドではいけない。ライヴにしないと、Cadenzaは響かない、うまく鳴れないのじゃ!
 まだ仙人かよ。これも頭の中の独り言。
 そうして、k1xv1xさんは、Cadenza本体の足元に、Symposium Svelte Shelfを敷いた。いやいや、フザけて書いているが、ものすごく説得力があるのだ。真剣に聞かないといけないノダ。ここ重要、試験に出るノダ。

 ゴソゴソ。ゴソゴソゴソ。ゴソゴソガサゴソ。k1xv1xさんは、その他の機器にも細工を施した。No390SLの足元に、自作のドライカーボン2枚貼り合せのインシュと、天板には制震シート、MM28MEの足元には、スパイクtaoc TITE-25PINとスパイクベースaudio-technica AT6294の組み合わせ、そしてCadenzaの電源装置の足元には、やはりドライカーボン2枚貼り合せのインシュ。
 音を出した。ややっ!音の粒立ちがよい。キレイに分離しているのだ。え”ー、我が家にはインシュレーターは効果がないんじゃなかったのか・・・

 つづく

電源装置比較試聴

 電源装置の比較を行うことのできる機会に恵まれた。って書くと偶然のように見えるが、偶然ではなくって、Current Cableの大先輩にBPT BP-3.5 Signatureを、k1xv1xさんにAudioPrism Power Foundation Iを、無理を言ってお借りしたのである。いつもいつも、ありがとうございます。で、我が家にはDENKEN DA-7050Tがある、と。

 さてさて、どうやって比較しようか。しばらく考えたが、まず現行のDA-7050Tから供給しているCDPの電源を、それぞれの装置から供給してみよう。その後、折角の大容量電源装置だし、CDP、プリアンプ、パワーアンプのすべてを同一の装置から供給した場合も聴いてみたい。チェックCDはいつものCD。
 まずは、現行DA-7050Tの音を確認する。「DENKEN DA-7050T」に書いたとおり、ノイズフロアが低くクリアな音である。高域の繊細な表現が素晴らしい反面、やや低域のエネルギー感が損なわれるというデメリットがある。

BPT BP-3.5 Signature
BPT BP-3.5 Signature ボリュームが下がった。DA-7050Tもボリュームが下がったように感じたのだが、このBP-3.5で更に下がったようだ。
 高域の音は落ち着いた感じに。そして、濃い音になった。音と無音のコントラストが一段とハッキリしたように感じる。この辺はDA-7050Tより上手のようだ。
 静寂性は変わらないような気がするのだが、でも何か違う。なんだろう、これは以前聴いたことがあるゾ、としばらく考えた。そうだ!これは、Transparentのデジタルケーブルを聴いたときと同じ静寂性だ。シーンという音が聴こえてきそうな静寂なのである。そう、ちょっと閉塞感のある静寂なのだ。そういえば、高域の伸びは少なくなっている。高域側のレンジを減じることにより、静寂性を高めているように感じる。逆に低域の力強さは増している。よく締まったベースが聴こえる。DA-7050Tで失われた低域のエネルギー感が戻ってきた。
 どうもこのBP-3.5は、DA-7050Tと比較すると低域バランス。DA-7050Tを使いはじめたときには、高域にシフトしたように感じたので、このBP-3.5の方がナチュラルなバランスなのかもしれない。Transparentに似た、高域にやや閉塞感のある静寂性が好みに合うかどうかが、ポイントになるだろう。ここさえ気にならなければ、素晴らしい電源装置だと思う。
 もしかしたら、閉塞感は、電源投入したばかりで、暖まっていないせいなのかもしれない。そうだとしたら御容赦。

AudioPrism Power Foundation I
AudioPrism Power Foundation I こちらも非常にクリアな音である。で、クリアなだけ、である、いい意味で。DA-7050Tや、BP-3.5のように、帯域バランスを変えたり、どこかに特性を帯びることはないようだ。とっても自然な音なのである。それもそのハズ、このPower Foundation Iは、電源コンデショナー。ただ単に、ノイズをフィルタリングしているだけ。だから、とってもナチュラルなのだ。高域に少しキラキラしたものが残るので、静寂性が高いとは言い切れないのがちょっと残念。
 で、ノイズフィルターの良いところがもうひとつ。出力段が、Digital、Source、Amplifireの3つに分かれている。つまり、デジタル機器が発する電源ノイズを気にする必要がないのである。精神的に大変よいネ。
 BP-3.5との比較で、大きな違いがある。それは、このPower Foundation I、大変高域のヌケがよいのである。また、DA-7050Tのように、繊細な高域になることもなく、力強さを保ったまま、スコーーーンと抜けていくのだ。
 価格差を考えると、このPower Foundation I、とっても魅力的なのだ。

 CDP、プリアンプ、パワーアンプのすべてを同一の装置から供給した場合では、上記の感想をより強く認識することとなった。電源装置も、単一のものからすべて供給するのではなく、複数のものを組み合わせたほうがよいのだろうね。
 って、まったく金のかかる趣味だワイ。


 たびたび試聴用のアクセサリーをお貸しいただいているCurrent Cableの大先輩や、k1xv1xさん、その他の方々。私にできるお返しは、この試聴レポートくらいしかないのだ。と言っても、悪口大好物な私には、決して心地のよい褒め言葉などは書けない。にもかかわらず、呆れもせずに(呆れているのかもしれないが)お付き合いいただいている方々。大空のように心の広い方々に、海よりも深い感謝を捧げる。って、うまいこと言った。
 あー、またそうやってゴマカして、GiveばっかりでTakeしないつもりだろー!って、よく見抜いたな明智くん。オーディオ初級者の私は、このままずーっと初級者を卒業せずに、諸先輩方のご好意に甘え続けて生きていくのだ!!

インシュレーター パートおまけ

 勢いに乗っているところで、ついでにユニバーサルプレーヤーPioneer DV-S969AViの足元も実験してみよう。チェックするのは音だけではないね。映像も観てみよう。
 このDV-S969AVi、足はゴムではなく、プラスティック状。

◆taoc PTS-4(足の下4点支持)
 音が立体的になった。前後感がよくわかる。音の粒立ちが小さくなった気がする。よーく聴いてみる。それぞれの音の若干高域よりに芯ができたようだ。そして低域方向の響きが薄くなった。そのせいで、音が小粒になり、前後感が分かりやすくなったのであろう。ベースの音は、すこし寂しい。

◆アルミ・カーボンサンド(3点支持)
 PTS-4の変化を更にすすめた感じかな。粒立ちがもっと小さくなった。しかし、芯ができた、密度が濃くなった感じではない。ややカスレた感じだ。DA-7050Tのときと同じ、水分がなくなって乾いたような感じに近い。

 低域が減ってしまうのは寂しいが、前後感は欲しいところなので、PTS-4の採用かな。
 そうそう、映像の違いだけど、変化が分からなかったよ。面白いことに、映像の変化を見ようと、視覚に集中すると、音の変化が分からなくなるのだ。上記の音の感想も、実は映像を観ていると変化が分からなくて、何度もインシュを入れたり外したりを繰り返した結果なのだ。音の違いを感じ取ろうと、思わず何度も目を閉じてしまった。
 1年ほど前、「音楽鑑賞と照明」に書いたように、集中力には限りがあるので、映像を観るときには、聴覚はややおろそかになるのではないだろうか。
 これは大きな意味を持つ。つまり、ミュージックビデオを見るときは、そこそこの音でも楽しめるということになる。必ずしも最高級のユニバーサルプレーヤーを導入をする必要はないのだ。そこそこのユニバーサルプレーヤーにして、その分CDPに注力できるということだ。
 あー、なんだ、もうそうなってるよ、ウチ。

インシュレーター パート3

 パート1パート2に続いて、パート3は、歯切れの悪い結果となった「Cadenza電源装置のインシュレーター」の再戦である。前回の比較にアルミ・カーボンサンドも加えることとする。それと、やっぱりチェックCDは聴きなれた「LaShell Griffin / Free」7曲目「Rise」と11曲目「Better Days」を使おう。

 まず、Cadenza電源装置の足元に、現行taoc PTS-4(ゴム足の下4点支持)で聴いてから、

◆ゴム足
 やっぱりわずかな変化だ。音像が大きくなったか、センターボーカルが前に出た。全体的にやや前方に出て、奥行きがなくなった。平面的に聴こえる。低域はゆるいね。左右のバックボーカルは前にニジミ出てきて、なかなかよい。でもやっぱり、この熱気が、音のゆるんだ結果だと思うと、ちょっと、ちょっとちょっと。(ザ・○っち風)
 やっぱりゴムの音という印象だが、前回パート2のDA-7050Tほどではない。こっちの方が硬質なゴムを使ってるのかな?いや、DA-7050Tはフローリングの床の上、こちらはAVラックの強化ガラスの上だった。

◆Acoustic Revive RIQ-5010(ゴム足の下4点支持)
 うーん、やっぱりDA-7050Tのようないい変化ではないな。ゴム足に近い、いやゴム足以上にゆるい音かも。低音はゆるゆるだ。この電源装置は足元を固めた方がいいんだろうね。この天然水晶のRIQ-5010を入れることにより、余計に柔らかくなる方向に変化してしまったのかもしれない。ゴム足→強化ガラス、が、ゴム足→天然水晶→強化ガラス、になったんだもんね。

◆アルミ・カーボンサンド(3点支持)
 あれ~、ビミョーーー。音像が大きいからゴム足に近いかも。でも締まっている感じはする。あー、でもでも音は平面的だ。
 分からないから、再びゴム足で聴いてみる。お、ゴム足よりは締まった音なのだ。
 ではでは、PTS-4だ。おー、PTS-4の方が断然締まっている。PTS-4がよく締まる原因がひとつ思い当たった。ゴム足よりも、面積が小さいのだ。ひょっとすると、スパイク的なインシュの方が、より効果的かも。

 ということで、締まり具合は、
  PTS-4 >> アルミ・カーボンサンド > ゴム足 > RIQ-5010
ということだね。2ちゃんねる風な書き方だ。今回のRIQ-5010は、好ましい響きを乗せられなかった。ということで、RIQ-5010はDA-7050T行きに決定!
 この電源装置、やっぱり変化はごくわずかであった。上に書いた順番も、実はちょっと自信がなかったりするのだ。でもいいのだ、オーディオは気のせいの趣味なのだ。あー、開き直っちゃった。

 つづく

インシュレーター パート2

 前回パート1のシメ、「面倒臭がらずに、ひとつひとつ確かめていかねばなるまいて。ん、なんか時代劇風。」を受けて、今回は時代劇にチャレンジ、じゃーなかった、電源装置のインシュレーターの効果を確かめよう、だ。しかし、口に出すのもハバカレルようなくだらないギャグも、こうして文章にすると立派に見える、わけないか。

 で、DENKEN DA-7050Tにアルミ・カーボンサンドのインシュレーターを試してみよう。ここには「Cadenza電源装置のインシュレーター 」でも触れたが、何も考えずにtaoc PTS-4を敷いている。これとの比較となる。

◆アルミ・カーボンサンド(3点支持)
 うーん、この変化は始めてかもしれない。チェックCDがいつもと違うせいかもしれない。このCDは「Yolanda Adams / day by day」2曲目「tonight」。なんか乾いた音になったのだ。乾燥して、水気がなくなって、カサカサした音だ。水分がなくなった分、軽くなって、はがれ落ちそうな音だ。低域成分がなくなったのは間違いない。でも、今までの変化、解像度が上がったと感じるような変化とどう違っているのだろう。
 解像度が上がる変化は、低域成分が引き締まる。低域の密度が濃くなるので、量的に極端に減るようには感じない。ところが、今回は、低域成分が消えてなくなっているのだ。高域にシフトしたわけでもない。中域、高域は変わらずに、低域だけが量的に減っているのだ。こんな変化は今まで聴いたことがない。
 ここでひとつ悟った。やっぱり、低域成分の響きは水気、湿り気に感じるんだなぁ。私だけかもしれないけど。


 日を改めてもう一度。せっかく色々なインシュがあるんだから、もっとまじめに比較してみよう。今度は、現行のtaoc PTS-4、DA-7050T自身のゴム足、Acoustic Revive RIQ-5010、アルミ・カーボンサンドの4種の比較。また前回は初めてのチェックCDで、ポイントがよく分からなかったという反省もあり、今回はいつもの「LaShell Griffin / Free」7曲目「Rise」と11曲目「Better Days」を使う。

 まず、DA-7050Tに、現行taoc PTS-4(ゴム足の下4点支持)で聴いてから、

◆ゴム足
 ん、ニジミとは違うなぁ、この感じ。ニジミは、ある種の響きが加わったときに使ってきた表現だ。この感じは、響きはなく、音像がやや大きくなり、密度が落ちた。そう、ボケたという表現がふさわしい。鈍い音、まさにゴムの音と言えるのかも。低音は芯がなくなり、ボリュームさえ下がったようだ。

◆Acoustic Revive RIQ-5010(ゴム足の下4点支持) 
 おっ!甘い音になった。フォーカスが甘いとかの「甘い」ではない、「甘美な」音なのだ。深みがあり、艶やかな音になった。ゴム足との比較だけでなく、PTS-4との比較においても、である。これはいい。低域の締りはPTS-4に及ばないか。しかし、ゴム足よりはかなりよい。
 このRIQ-5010、もう使い道はないと思って、先日オークションに出品したのだ。でも出品価格が高すぎて入札がなかったのだ。落札されなくてよかった。ホントによかったーっ。強がりじゃないって。

◆再びアルミ・カーボンサンド(3点支持)
 やっぱり、低域、中低域が出ない。乾燥した音、とはうまい表現だった。上で書いたことはやはり間違いではなかったようだ。

 ここは、RIQ-5010の採用だろう。

 つづく

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へい。

Author:へい。
 オーディオ歴ははや10年。いくら年数を重ねても、やってることは初級者の域を出ないようだ。このブログはオーディオ関連のインプレ集なのだ。
※ご注意:私は、オーディオで音楽を聴くたびに、毎回感動したり驚いたりする。だからといって、我が家のオーディオが飛び抜けていい音をさせているワケではないし、なにか特別な機器・アクセサリーを使っているワケでもない。ブログをよく読んでいただければ、短所も明記されているのが分かるハズだ。どうか、美しい誤解をされませんように。

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