2006年 我が家のオーディオ10大ニュース
| 第1位 | Viola Cadenzaの導入 |
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Viola Cadenza 長らくプリアンプなしで聴いていた我が家にやってきたViola Cadenza。もちろん入念な試聴を重ねた上での選択だ。やっとオーディオマニアとして一人前になれた気がした。 | |
| 第2位 | Stealth Indraの導入 |
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Stealth Indra Amorphous XLR Stealth Indra Amorphous XLR (2本目) 憧れだったIndra、遠い将来の目標だと思っていたIndraを入手した。もちろん中古だが。インコネはこれにてアガリ。それでいいはずだ・・・よね。 | |
| 第3位 | Current Cableとの出会い |
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電源ケーブル比較試聴その1 電源ケーブル比較試聴その2 電源ケーブル比較試聴その3 思いもしなかった刺客にやられてしまった。大先輩からお借りしたインディー系電源ケーブル。ノックダウンされて3本購入。電源ケーブルはこれにてアガリ。それでいいはずだ・・・った。 | |
| 第4位 | 音像偏重からの脱却 |
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試聴モロモロ(Current Cable他流試合) 後編 ガード下店長からCurrent Cableの弱点を指摘され、私自身の音像偏重に気づかされた。正直ショックだった。バランスの取れた感性を取り戻すために苦難の道へ。 | |
| 第5位 | Stealth Dream for Digitalの導入 |
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Stealth Dream Power Cable for Digital Gear 〜食器のために その四 その苦難の末に探し当てたStealth Dream、ってガード下店長に教えを乞うたのだけど。これとCurrent Cableの組み合わせで、電源ケーブルは今度こそアガリ・・・の宣言はやめとく。 | |
| 第6位 | 非ピュアオーディオの魅力 |
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CDレコメンド:カルメン・マキ&OZ / The Best of CARMEN MAKI & OZ 「音を楽しむ」と「ノリを楽しむ」 B象限の音楽 〜CDレコメンド:SOULHEAD / Naked 視覚も重要!非ピュアオーディオのすすめ 〜DVDレコメンド:Sowelu / Video Clips Vol.1 オーディオに試行錯誤を繰り返し、希望の後の失望にヘコんでいたとき、私の原体験である音楽の魅力を思い出した。ピュアオーディオでなくても楽しい音楽がある。 | |
| 第7位 | Eighth Nerve コーナーRCの導入 |
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Eighth Nerve コーナーRC ルームチューニングには苦労する。一番悩むのは、どこまでデザインと居住性を犠牲にするかだね。このコーナーRCは、さりげなくて効果絶大であった。理解しようとしてもムリ。 | |
| 第8位 | バランス接続とアンバランス接続の比較 |
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インターコネクトケーブル比較試聴 Stealth Indra Amorphous RCA 〜バランス接続とアンバランス接続の比較 バランス設計の機器とアンバランス設計の機器を混在させてしまった故の悩みであった。しかし、バランス接続とアンバランス接続の比較をできる機会が与えられたのは、幸せともいえるのではないだろうか。って人は不幸の真っ只中でさえ幸せを見つけるものなのだ。 | |
| 第9位 | インシュレーターの試聴 |
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Acoustic Revive RIQ-5010 (インシュレーター編) Sound Stage Sound Cookie SCI-1R 気になるアクセサリーではあるが、我が家ではあまり効果がないことが分かった。ラックの上にボードを敷いて、その上にインシュレーターでは無理もないか。それとも部屋がタコなのか。タコなのね。 | |
| 第10位 | スピーカーケーブルの試聴 |
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スピーカーケーブル比較試聴 オーディオを始めたばかりで、音場偏重だったころに購入したKimber Select KS-3035。これも変更する必要があるだろうと思っていたのだが、意外に健闘!よーーーし、よしよしよしよし。(ム○ゴロー風に) | |
| 番外 | 出会いと別れ |
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電源ケーブル比較試聴:Current Cable Peacemaker 食器のために その二 〜電源ケーブル組み合わせ比較試聴 オーディオはひとりでも十分に楽しめる趣味である。しかし、特に私のような初級者にとっては、人さまからのご支援は何事にも換えがたいものである。大先輩との出会いとガード下店長の退職。これらの出来事に順番は付けられない。 | |
オーディオを始めた頃からの、大きなトレンドとしては、こんな感じか。
1) まずオーディオショップにて、広大な音場に感動し、音場一辺倒になった
2) しかし、ふと中域の厚みのなさに不満を感じ始めた
3) MLAS No390SL、JM Lab Alto、Viola Cadenzaと厚みのある音に傾倒した
4) Current Cableで極めたと思ったが、今度は音像偏重に気がついた
5) バランスが大事だと、今は高解像度に興味しんしん
このうち3)のCadenzaから、4)、5)が2006年の動きだ。まるで振り子のように揺れているのがよくわかる。どこに向かっているのやら・・・
今年のニュースは、10しか挙げていないのに、下位のほうはかなり小粒になるもんだなぁ、というのが正直な感想。とは言っても、来年、これほど色々な出来事があるのか、心配である。そろそろネタ切れがコワイぞ。
なんとも頼りない2006年のシメである。
Stealth Indra Amorphous RCA 〜バランス接続とアンバランス接続の比較
この比較試聴以来、やはりGoldmundはアンバランス接続で聴くべきであろうとの思いを抱き続けた。「今後の改善テーマ(メモ) 06.10.4版」のNo.3にも挙げているとおりである。
今日ここに、なんとも幸せなことに、Stealth IndraのXLRとRCAとを使用して、再確認することができるのだ。
Stealth Indra Amorphous RCAXLRと比較すると、プラグの部分がなんとも頼りなく見えてしまう。ケーブル部分の印字のインクも薄く、ちょっとチープな印象を受けてしまうかも。持った感じもちょー軽い。
別に意味のない写真なのだが、Indraが3セット刺さっているところを記念に撮っておこうと、そう思ったのだ。うん、こりゃ自慢以外の何モノでもないね。けっこーイヤミな男だな、オレは。・・・ちょっと自己嫌悪。
チェックCDは、いつものCDだ。
まずは、現行のXLRで聴いてみる。つい2〜3日前に、CDPの電源ケーブルにStealth Dreamを採用したばかりなので、その確認の意味も込めて。
あー、やっぱりDreamの特徴の中高域のクセを感じる。音の余韻も長いようだ。でも、イヤな感じではないなぁ。高域の解像度はまた高くなっているようだ。ヌケもよくなっているね。静寂性も高い。ヌケと静寂性は、表裏一体なんだね。
食器の音も、もちろんチェック。おー、マナーの悪い客が増えてるじゃないか。演奏が始まっているのに、あちこちから食器の触れ合う音がしている。これは今まで聴こえてなかったんじゃないだろうか。へぇ〜。
やっぱ、Dreamのエージングが着々と進んでいるんだろうな。うれしいことだ。
次にRCAに。端子の接続が結構硬く手間取る。ま、RCAはこのくらい硬くないと、安心できないね。
音出し。なんだ、ウィンドチャイムもピアノも前と変わらないぞ。と思ったら、弦が違った。妙にリアルに浮き上がった。なんだなんだ、なにが起こったんだ。続くボーカルで、少し分かった。中域が硬くなってリアルになったのだ。引き締まってエッジが効いている。
ほー、センター付近の中域の音にコアができて、硬く浮き上がるんだ。と思ったが、センター付近だけではなかった。左右のバックボーカルも硬く引き締まってコアができたのだ。Current Cableの導入により、息遣いが感じられるほど前方に近づいてきたバックボーカルが、息遣いだけではなく、ポッカリと存在を、姿を現したかのようだ。これは、Dreamの解像度の高さも大いに貢献しているね。実に素晴らしい。
冒頭の「インターコネクトケーブル比較試聴」の中で、EnchantressのXLRからRCAに換えたときのコメントにはこうある。
『解像度は高い。細かな音のニュアンスまで聴き取れる。とくに中域の解像度が素晴らしいのではないだろうか。中域に、ときおりハッとするほどのフォーカスの締まった、エッジの立った音が聴こえる。特定の周波数にピークがあるのではと、疑ってしまうほどだ。』
なんと、今回の比較試聴とみごと一致しているね。って驚いてちゃいけない、違っちゃ困るのだ。
「硬く引き締まる」、この特徴は、「スピーカーケーブル比較試聴の追記」でも触れたとおり、場合によっては「線が細い」とも受け取れるのだろう。どちらの感じかたが現れるかは、機器の組み合わせや聴く人の感性によるのかなぁ。
今回の私の場合は、RCAのアンバランス接続の方が心地よいので、RCAを採用だ。しかし、わざわざ高価なケーブルを買い換えるほどの違いがあったかというと、それほどの違いはなかったと言わざるを得ないんじゃないか。Goldmundは、アンバランス設計にもかかわらず、バランス接続も優秀である、と言ってもいいだろう。しかし!Goldmundのマニュアルには、バランス接続端子は使用しないよう注意書きが掲載されている。使用する人は自己責任で。たぶん発振などの問題があるんじゃないかな、我が家では問題なかったけど。
あとは、Indra XLRを中古市場でサバいて、このRCAへの変更がわずかな投資に収まれば、言うことなし!なのだ。
「今後の改善テーマ(メモ)」から、またひとつ消化した。そろそろ改善テーマも見直しかな。
Stealth Dream Power Cable for Digital Gear 〜食器のために その四
この「食器のために」比較試聴シリーズを通じて、私の中にひとつの電源ケーブルの組み合わせのモデルがイメージされてきた。 それは、CDPには高域がひたすら高解像度で静寂性が高いやや音場型のケーブル、プリアンプにはエネルギー感が高く帯域バランスのよいやや音像型のケーブル、パワーアンプには中域から低域をハイスピードで力強く出す音像型のケーブル、である。
ん?CDPに音場型!?オマエは音像星人ではなかったのか!と、おっしゃる方、うんうん、いいツッコミだ。「スピーカーケーブル比較試聴」で分かったのだが、音場型ケーブルと音像型ケーブルをうまく組み合わせることにより、左右の音場が大きく前方に張り出すのである(我が家比)。バックボーカルフェチの私にはそれがタマランのである。なので、それを狙いたいのである。
今までの比較試聴で見えてきたのは、パワーアンプにはCurrent Cable Conqueror(旧型)、プリアンプにはCurrent Cable Peacemaker(新型)である。最後に残ったCDPに、新たに手配したこの電源ケーブルではどうかと思っているのだ。
Stealth Dream Power Cable for Digital Gearご覧のとおり黒いカーボンプラグにゴールドのおひねりストライプである。長さは2m。硬さは、まぁ柔らかいと言っていいだろう。過去に試聴したチタンプラグの白いDreamとは、別モノと思ったほうがよいかもしれない。Dreamは、様々なモデルチェンジがあったようだが、これは2006年後半、現時点での最新モデルStealth Dream for Digital Gearである。
さてこのStealth Dreamを迎え撃つのは、Current Cable Peacemaker(新型)、それと現行のMIT Shotgun AC1である。チェックCDは、いつものCDだ。
◆MIT Shotgun AC1
ちょっとつなぎ方を変更だ。実は新Peacemakerの長さが足りずに、DENKEN DA-7050Tを経由することができない。そこで、反対側の壁コンセント、パワーアンプをつないでいる壁コンセントに直接つなぐことにする。
チェックCDをひととおり聴いてみる。なんか、安い音だなぁ。こんな音だったっけ。高域はよく出ているのだが、なんだか密度が粗く、ガサガサな音だ。システム全体のグレードが下がってしまったように聴こえる。DA-7050Tを外した結果は、明らかすぎるほど明らかである。いい仕事をしていたんだなぁ、DA-7050Tって。
でも、中域、低域は、そんなに悪くはない気がする。パワーアンプの旧Conquerorは絶大である。そんな感じだ。
食器の音は、なんだかノイズのようである。あ、元々ノイズなんだった。
◆Current Cable Peacemaker(新型)
Shotgunに比べるとさすがに硬いケーブルで、接続に苦労する。
おー、高域の密度が濃く、なめらかだ。水墨画が油絵になったようだ。音が濃くなったので、無音部分とのコントラストもハッキリしたようだ。音のまとまりがよい。なんだか中域もクッキリな気がするぞ。グレードの高い音だね。悪いけどShotgun AC1とは、やっぱり格が違う。
でも、低域はイヤだなぁ。濃くなりすぎだ。まるで、真っ黒いクレヨンで塗りつぶしてしまったような感じだ。気がつくと、CDP、プリアンプ、パワーアンプと、オールCurrent Cableである。おー、そうか、特徴が重なり、強く出すぎているのか。まるで近親交配によって、遺伝的性質が濃く出てしまったような感じだ。
「LaShell Griffin / Free」11曲目「Better Days」のバックコーラスも、なんだか中低域が重くダンゴになっている気がする。以前は、こんなふうに感じなかったのだが。私の意識が変わったのだろうな。
食器の音はどうか。なんか、薄い陶磁器が、肉厚のドンブリに変わってしまったようだなぁ。しかし、ピアノはいいぞ。中低域の成分が多く、しっとりと落ち着いた音色だ。気分がゆったりとするね。
◆Stealth Dream
いよいよ本命である。このケーブル、曲げには柔らかいが、ヒネリにはちょっと硬いので接続に手間取る。
高域のレンジに違いは感じないが、音色が変か?あ、やっぱりわずかにDreamの音だ。中高域にクセがあるのだ。ピークと言っていいのか、艶と言っていいのか。そのせいで、少し音場が広く感じる。そーかー、白のDreamと全然別モノになったわけじゃないんだ。これがいいのか悪いのか、判断に迷うなぁ。新Peacemakerとの違いはそれほど大きくなく、2〜3度聴くうちにクセは分からなくなってしまった。
しかし、低域は軽くなってよい。中低域が薄くなりよくほぐれて、重苦しさからは開放される。驚いたことに、「LaShell Griffin / Free」11曲目「Better Days」のバックコーラスの中低域の分解能が高いのである。ひとつひとつの音が、独立して聴き取りやすい。そうかー、今まで解像度とは、高域を表現する言葉だと思っていたが、低域にも解像度というのはあるんだ。初めて分かった気がした。
ネットでのこのDream for Digitalの評判は、低域も力強いというものであるが、さすがにCurrent Cableとの比較だと、それ以上は力強くはならないやね。
食器の音。いいぞ。鮮明で、高級な陶磁器の音だ。ピアノは落ち着きという点では劣るが、明るく気持ちのよい音だ。
ここまでの結論である。1対1での良し悪しの評価ではない。ケーブルの組み合わせの、総合的な評価ということである。パワーアンプに旧Conqueror、プリアンプに旧Peacemakerを使用している状況では、CDPには、新Peacemakerより、Dreamの方がバランスがよく好ましい。決め手は、低域の解像度ということだね。
さてさて、ここで終わりにはしない。電源ケーブルの組み合わせを、もう少し追求しないといけない。CDPにDreamを使用した状態で、プリアンプの新旧Peacemaker対決だ。今まで、プリには旧Peacemakerを使っていたので、新Peacemakerにつなぎ換えて聴く。
◆プリアンプに新Peacemaker
ほー。旧Peacemakerから新Peacemakerに換えたことにより、高域寄りにエネルギーがシフトし、その結果Dreamの中高域のクセが緩和されたようなのだ。非常に高域が心地よい。開放感がある。ヌケがよいということか。
中低域は、また少し軽くなった。でも、あまり気になるほどではない。
食器の音は、過去最高だね。目指すものに到達したって感じだ。ピアノは益々明るいが、とてもキレイで気持ちのよい高音だ。これはこれで大変よい。
◆DreamをDA-7050Tに
仕上げに、これを試さないといけない。DreamをDA-7050Tにつなぐ。
あれ?高域が薄い。低域が厚い。以前のDA-7050Tの印象とは違うぞ。わずかに低域寄りにシフトしてしまっているようだ。どういうことなんだろう。音は滑らかになっている気がするのだが。
もしかしたら、先ほどまで使用していた壁コンセントが、最近Oyaide SWO-XXX Ultimoに変更したせいかもしれないな。
まぁいいや。集中力が途切れてしまったようだ。あまり悪化した部分は聴こえないし、ここでの試聴はそれほど重要ではないだろう。
ということで、我が家の電源ケーブルの組み合わせの決定だ。
CDP :Stealth Dream for Digital Gear
プリアンプ :Current Cable Peacemaker(新型)
パワーアンプ:Current Cable Conqueror(旧型)
「食器の音」比較試聴シリーズも、これにて終了してよいだろう。もちろん試聴時のチェックポイントとしては継続するだろうが。
あれ?「食器の音」意外に早く終了させてしまったかな。
追記
1日経過して、「Misia / Love & Ballads」を聴いている。このCDもよくチェックCDとして使用するのだが、いやいやビックリしている。素晴らしいヌケのよさと、前後の音場の立体感と、中高域の解像度なのだ。昨日は気がつかなかったのか、それとも1日分エージングが進んだのか。
ちなみに新Peacemakerのデモケーブルはお返ししてしまったので、プリアンプは旧Peacemakerだ。旧のままでもいいのか。んー悩む。
食器のために その三 〜改良版Current Cable電源ケーブル
「試聴モロモロ(Current Cable他流試合)後編」で私の身に起きたことが、日本のCurrent Cableの代表者を通じて、米国の開発者に伝わり、電源ケーブルの改良がなされることとなったのは、「食器のために その一 〜電源ケーブルの試行」の追記にも書いたとおりである。
その改良版電源ケーブルのデモ用が、早くも届いたのである。す・ば・ら・すぃー!
長さは1.6mほど。コンセントプラグの部分が上にあるのがPeacemakerで、下が大容量電力用のConquerorだ。相変わらず瓜二つである。しかし!今回はめでたくロゴが入った。下の写真である。うん、シンプルで好きだなぁ。
このロゴ入りの圧着チューブは後ほど送ってくれるという。私の所有するケーブルに、セルフサービスで装着することになるのだ。なんだか、私自身がケーブルの仕上げに携わるようでウレシイじゃないか。なかなかユーザー心がくすぐられるゾ。さてさて、この二本、どれとどう比較したものか。
Conquerorは、パワーアンプでの比較がふさわしい。旧Conquerorは気に入っていて現在使用しているので、ここは単純に、新旧対決でよいだろう。
Peacemakerは、どうしよう。実は、前段機器用ケーブルをもう一本手配しているのだ。とりあえず、プリアンプに使用して、新旧+現行のElectra Glide Epiphany Xの比較としよう。そうすれば、改良の目的であった解像度が、どの程度出るようになったのか、ザックリとつかめるだろう。本当の評価は、もう一本のケーブルが来てからだ。
チェックCDは今回も「LaShell Griffin / Free」と「綾戸智絵 / LIVE!」。
◆Current Cable 新旧Conqueror
まず、現行どおりパワーアンプに旧Conquerorで一通り聴いて、新Conquerorに換える。
いつもと同じく最初は、「LaShell Griffin / Free」7曲目「Rise」。
確かに解像度は高そうだ。いやー、解像度が高いというより、高域のレンジが広がったというべきだろうか。いやいや、レンジが広がったというより、高域にシフトしたのかもしれない。低域側が若干弱くなったように聴こえる。
次、10曲目「Faith」。
中域の微弱音は、聴こえやすくなったのかなぁ。微妙だ。高域にシフトして低域が貧弱になったかと思ったが、ベースの音はそれほど変化がないように感じる。ちょっと安心。
11曲目「Better Days」。
あれー、バックボーカルに元気がなくなった。どうしたんだ。よく聴いてみると、声に含まれている中域のブレスの音が少なくなっているのだ。だから迫力がなくなってしまったように聴こえる。
そうか、全帯域が高域寄りにシフトしたのではなくて、中域から上が高域にシフトしたのかな?そんなふうに感じる。
「綾戸智絵 / LIVE!」1曲目「Only You」。
ふんふん。確かに食器の音は、はっきり聴こえる。でも、やっぱここでも中域が弱くなってしまったのが物足りない。
パワーアンプを任せるConquerorには、しかっりと中域〜低域を出してほしい気がする。そうすると、旧Conquerorでいいのかな。
◆Current Cable 新旧Peacemakerと現行のElectra Glide Epiphany X
先ほどからプリアンプにはElectra Glide Epiphany Xで聴いているので、とっとと旧Peacemakerに換えよう。
「LaShell Griffin / Free」7曲目「Rise」。
あれ、旧Peacemakerを誤解していたかもしれない。高域のウインドチャイムの芯ははっきり聴こえるのだ。余韻はちょっと足りないけど。どういうことだ。
ピアノも弦も、高域までしっかり描いている。しかし、地味な印象になってしまっている。
10曲目「Faith」。
中域の微弱音は聴き取りやすいか。低域は増している。でも、やっぱりここでもマッドな印象だ。プリアンプのViola Cadenzaのdbゲインを絞ったような印象か。
思うに、Epiphany Xは中域から高域に響きが乗っていたのだ。その響きが、高域が伸びているのだと誤解させ、響きのないこの旧Peacemakerは、芯のある高域を出しているにもかかわらず、マッドな印象にさせてしまっているのだ。
11曲目「Better Days」。
お〜、このバックボーカルだよ〜。暑苦しいほど迫ってくる。食器の音対策をする前に、いつも聴き入っていた声だ。ただいまー!と言いたくなるなー。決して忘れてしまったわけじゃないんだよ。ちょっと世の中を色々見たくなってるだけなんだ。と頭の中でイイワケ。
「綾戸智絵 / LIVE!」1曲目「Only You」。
うん、高域は出てるようだぞ。プリアンプには、Epiphany Xじゃなくて、旧Peacemakerを採用してもよかったんじゃないか?
新Peacemakerに換えてみよう。
「LaShell Griffin / Free」7曲目「Rise」。
さっきの新旧Conqueror対決と同じ変化だ。高域がより芯を持ちはっきり聴こえる。旧Peacemakerでは、マッドに聴こえてしまっていたのが、新Peacemakerでは、高域に開放感があり、Epiphany Xの響きの影響を十分補っている。
10曲目「Faith」
中域の微弱音はますます聴き取りやすい。低域は減じているのだろうが、高域の変化ほどには感じ取れないね。十分許容範囲だ、ってか気がつかない程度だ。
11曲目「Better Days」
うんうん、いいんじゃない。暑苦しさが取れて、ちょうど心地よい熱気なんじゃないだろうか。高域の芯のある音といい、心地よい熱気の中域、相変わらずハイスピードな低域。バランスが素晴らしいと感じる。ほめすぎか。
最後に「綾戸智絵 / LIVE!」1曲目「Only You」。
お〜〜〜!「試聴モロモロ(Current Cable他流試合)後編」で聴いた食器の音に近いかもしれない。高域は余計な余韻が乗らず、素直に伸びているので、鋭利な刃物のような音に聴こえる。そう食器の触れ合う音が、まるで閃光のようだ。いいんじゃないのー。
まだ結論は早いのだが、我が家のCurrent Cableは、
・Conquerorは、旧タイプのままパワーアンプに使用
・Peacemakerの1本は、新タイプに改良してもらいプリアンプに
・Peacemakerのもう1本は、旧タイプなまま、暑苦しいバックボーカルに帰る道を残しておく
ということにするのがいいんじゃないだろうか。
今回のCurrent Cableの改良だが、やはりこれ以上音がよくなるということではなくて、エネルギーバランスを高域側にシフトさせた、チューニングと呼ぶ範囲のものではないだろうか。やっぱここまで完成度が高いと、あちらを立てればこちらが立たずになってしまうのだろう。オールマイティはないのだ。
もう一本のケーブルが届いてからの本番は、CDPで比較しよう。Cadenzaは電源ユニットが別になっているせいか、電源ケーブルの特徴が分かりにくい。って確か前も書いたぞ。
それから、「LaShell Griffin / Free」11曲目「Better Days」のバックボーカルは、すっかりエネルギーバランスを計るバロメーターになったね。これも、スピーカーケーブルKS-3035が、バックボーカルをくっきりと前方に張り出させてくれているからこそだ。
オールマイティはない!が最近の決まり文句のように使っているが、オールマイティと言ってもおかしくないケーブルがひとつあったことを思い出した。私も使っている、インコネのStealth Indraだ。このケーブルは、ひたすらナメらか。個性がないのが特徴だ。ケーブルレスと言う人もいる。
みんなこのケーブルみたいだったらいいのに。って、そしたらケーブルで試行錯誤する楽しみがなくなってしまうか。
スピーカーケーブル比較試聴の追記
ケーブルを貸してくださった大先輩が、前回の「スピーカーケーブル比較試聴」を読んで、困惑してメールをくださった。そのメールを読んだ私もまた困惑してしまった。ケーブルを聴いた印象がまるで違うのだ。感性の違いでは説明がつかないほどに。
大先輩がメールに書いたケーブルの印象を要約するとこうだ。
・Liberatorは中低域が良く出ていて、非常に素晴らしいケーブルだと感じている
完全なピラミッド型で高域が物足りなくなったので、電源ケーブルで補正した
・Hybrid MLTは、Liberatorに比べると、少し粗さが目立ち、線が細く感じた
後者のHybrid MLTの印象の違いは、まだ解釈でなんとか理解できるような気がする。「線が細く」というのは、私がフォーカスが締まったと感じた特徴と同じではないだろうか。「少し粗さが目立ち」というのは何だろう。「線が細い」を「粗い」と言い換えたのか、それとも私の感じた左右の音の実体感の薄さを言っているのか。
ま、どちらにしても、「ほー、そう感じましたかー」で済ませてもよいかもしれない。Hybrid MLTとLiberatorなら、別のタイプのケーブルと感じたし、バックボーカルフェチの私も音場の厚いLiberatorを選択するであろうから。
しかし、前者のLiberatorの印象は、私とはまるで正反対である。私は、高域はよく伸びていて、中域、低域は弱いと感じたのだ。これはどうしたことだろう。大先輩が同じメールで案ずるように、機器によるエージングが必要なせいなのか、それとも、たまたま私のプラグの締め付けが弱かったとかの理由なのだろうか。
大先輩の印象を疑うのは間違いだろう。なんたって、元々Hybrid MLTのユーザーで、Liberatorの完成をずっーと待っていて、満を持して試聴した結果の印象なのだから。疑うのなら、私のお遊びの試聴の印象を疑うのが道理であろう。
えーい、面倒だ。もう一度試聴してみよう。幸いケーブルはまだ手元にあるのだ。前回は、我が家の現行のKS-3035を基準に聴いたが、今回は大先輩と同じく、Hybrid MLTを基準として聴くよう努力してみよう。
Hybrid MLTをつないで「LaShell Griffin / Free」のいつもの3曲を聴く。すぐにLiberatorに交換。さて、どうか。
やはり高域が強く出る。ウィンドチャイムやハイハットの音がはっきりする。伸びているというより、響き、艶が多いと言ったほうがよいかもしれない。音像は、やはりやや大きく出るようだ。
ピアノの響きと男性ボーカルを聴いて悩む。男性ボーカルでは中域が出ているのであるが、ピアノの響きはハイ上がりで明るく出てしまう。そうだ、たぶん高域が強くなったので、倍音成分の多いピアノの音は、高域にバランスが移ったのだ。そのせいで中域が薄く感じるのだろう。
低域はどうか。あれ? 私の勘違いか。バスドラもベースも、硬く強い。う〜ん、これは素直に誤りを認めたほうがいいかも。
ということは、まとめるとこういうことかナ。
・高域はやはり強く出て、伸びるというより、艶、響きが多い印象
・中域は変わらないが、倍音の多い楽器は高域にバランスが移り中域が薄く感じてしまう
・低域は、硬く強く出る
う〜ん、試聴って難しいなぁ。そう思いながら、現行のKS-3035に戻して、もう一度聴いてみた。おっ、何だか分かってきたゾ!
KS-3035は、低域はややゆるいがボリュームがあるのだ。Liberatorは硬く締まった低域だった。そうか、KS-3035に比べてボリュームがないせいで低域が足りないと判断してしまったのかぁ。
11曲目「Better Days」を聴いてもう少し分かった気がした。バックボーカルが熱くなったのだ。つまり、中低域が出ているのだ。
あくまでKS-3035との比較なのだが、Liberatorの低域とは、最低域が強く、中低域にボリュームが少ないせいで、硬く締まって感じたのではないだろうか。中低域の倍音成分の少ない、最低域の芯の音である。
ってことは、上記のまとめをKS-3035との比較において補足するとこうか。
・高域、中域は、上記のとおり
・最低域は強く出る
・中低域はややボリュームが足りない
これで、なんとか大先輩との印象の違いが、説明がつくところまできたのではないだろうか。
高域の印象の違いは、機器による違いなのかもしれない。中域の印象の違いは、私が高域の影響を受けて判断を誤ったのだろう。低域の印象の違い、これは中低域の成分の違いで、この違いは基準としたケーブルの違いによるものだ。
いやいや、かなーりイイワケくさい内容になってしまった。試聴ってムツカシイ。
スピーカーケーブル比較試聴
思えば、我が家のスピーカーをJM Lab Alto Utopia Beにしてから、初めてのスピーカーケーブルの試聴である。KS-3035を選択したときも、あまり試聴を重ねたわけではないのは「Kimber Kable KS-3035 + WBT-0680Ag」に書いたとおり。そういう意味では、非常に楽しみにしていた比較試聴なのだ。
さて、聴くゾ!チェックCDは、毎度おなじみ「LaShell Griffin / Free」と「綾戸智絵 / LIVE!」だ。まずは、現行のKS-3035で確認して、っと。
◆Stealth Hybrid MLT
このケーブルもCurrent Cableのケーブルと同じく、真っ黒でメッシュの皮膜のケーブルだ。米国のStealthのサイトで確認すると、2006年現在のデザインである。圧着チューブの部分にロゴがあるが、片方はケーブルに沿ってStealthの文字、もう片方はケーブルに巻きつくようにHybrid MLTの文字が印刷されている。長さは2mほどである。ケーブルの方向性が分からなかったので、ネットで言われているように、ロゴの文字の読める方向に接続した。つまり、Stealthの"S"の方にアンプ、"h"の方にスピーカーだ。
まず、「LaShell Griffin / Free」7曲目「Rise」から。
出だしのピアノが遠のいたか。ウィンドチャイムも小ぶりだ。どうやらフォーカスが絞られたようだ。KS-3035の音像に締りがなかったことが分かった。フォーカスが絞られて、音像が小さくなったことで、奥に引っ込んだように感じ、また同時に、密度が濃くなり、リアルさを増した。
左右の弦は、やや前方に出てきた。左右と言っても、この弦はSPの外には出ない音なので、左右の音場表現はまだ判断はできないが、少なくともセンター周辺の音は、音の配置がハッキリし、リアルさを濃くしたことが分かった。
次に10曲目「Faith」。
ピアノも男性ボーカルも締まって濃い。中域の微弱音は、あまり変わらない。フォーカスが締まったので、高域の華やかさは減じ、若干伸びに欠けるように感じるが、低域はKS-3035とはあまり変わらないようだ。
このHybrid MLT、KS-3035より上位なのか。交換する価値があるということなのか。
続く11曲目「Better Days」。
あー、ダメだー。左右のバックボーカルがそこにいない。厚いベールの向こうに隠れてしまっているようだ。これはイタダケない。いくらセンターの音がリアルでも、サイドに展開する音が粗悪なイミテーションでは。
このケーブル、KS-3035とは、好対照なんだなぁ。
「綾戸智絵 / LIVE!」1曲目「Only You」で念押しの確認。
高域は伸びに欠けると書いたが、フォーカスが締まるので、食器の音にあまり変化は感じられない。しかし、ピアノとボーカルは、ひたすら締まっていて濃い!これはいいなぁ。
先日のガード下の店長の言葉を思い出したよ。オールマイティなケーブルはないのだ。Hybrid MLTでセンター周辺のリアルさを取るか、KS-3035で左右のSPから前に迫るバックボーカルの生々しさを取るか。Jazzやボーカルものが好きな人は、Hybrid MLTを選んだほうが幸せになれるだろう。しかし、同じボーカルものでも、バックボーカル フェチの私にとっては、現行のKS-3035だな。
なんだ、なかなかいい選択をしてたんじゃん、オレ。
あとでHybrid MLTの米国価格を調べて驚いた。コストパフォーマンスは抜群だ!
◆Current Cable Liberator
このケーブル、見た目はCurrent CableのインコネEnchantressと同じ、黒く光沢のあるメッシュの皮膜だ。+と−の1本ずつが、Current Cableロゴの入ったブリッジで、3ヶ所でつながれている。写真で分かるだろうか。外見はなかなか高級感があってイイぞ。ブリッジ以外にも、Current Cable Liberatorのロゴ入りの圧着チューブがプラグ近くに2ヶ所装着されている。長さは約2.4m。これまた方向性が分からないので、圧着チューブのロゴのCurrent Cableの文字の読める方向につないだ。
まず、「LaShell Griffin / Free」7曲目「Rise」から。
出だしのピアノを聴いて、これはKS-3035と同じタイプと分かった。フォーカスが甘くなり、悪くいうとベターッと平面的な音像だ。ウィンドチャイムの伸びはよい。高域は派手な印象を受ける。高域については、他の2本よりよいのではないだろうか。
次に10曲目「Faith」。
ピアノと男性ボーカル、何か足りないぞ。音に厚みがなく貧弱だ。情報量が少なくて、高域寄りにカスレたように聴こえる。中域の微弱音は、聴き取りにくくなってしまった。低域もやや弱く軽量級だ。ちょっとガッカリかな。
続く11曲目「Better Days」。
おー、やっぱりKS-3035と同じタイプの音場表現だ。先ほどのHybrid MLTと比べると、バックボーカルは前方に迫ってくる。しかしである。KS-3035に比べると、音の情報量が足りない分、生々しさは今ひとつである。やはり、中域から低域が弱いと熱さが感じられない。
「綾戸智絵 / LIVE!」1曲目「Only You」で高域の確認。
やっぱり、高域は一番だ。しかし、この曲のようにピアノ1台、ボーカル1人のものは、音の密度の低さが余計にイタイ。Hybrid MLTを聴いたあとでは、なんだかシラケてしまう。
残念ながら、我が家のオーディオにおいては、このLiberatorは、まだまだ改良の余地ありと判断せざるを得ない。
もしも改良してもらえるのであれば、左右の音場表現はこのままで、音の情報量、特に中域から低域を厚くして、かつ、Hybrid MLTのようにセンターのフォーカスを締めてほしい。なーんて、オールマイティなケーブルは無理なんだろうなぁ、やっぱ。
この試聴を終えたとき、ガード下の店長の、ケーブルは組み合わせて複数のメリットを得る、という言葉が頭のなかをぐるぐると駆け回った。組み合わせるって言ったって、このAlto Utopia Beは、シングルワイヤーのスピーカーだしなぁ。そうだ、+と−で、KS-3035とHybrid MLTを別々につないでみようか!なーんて思ったが止めといた。それじゃ、お遊びにしかならない。
あ、オーディオは趣味でお遊びなんだった・・・。でもやんないよ。
追記はこちら
視覚も重要!非ピュアオーディオのすすめ 〜DVDレコメンド:Sowelu / Video Clips Vol.1
CDよりDVDの方が気に入っているのは、見た目、もっというとSoweluの表情が、私の心を熱くするからである。もちろん映像のプロデュースも悪くない。音楽だって、決して二の次というわけではないのである。
先日、UKソウルについて書いたが、ボーカルは、UKソウルに通じるところがある。ブレス混じりの、つぶやくような発声を絶妙にバランスさせている。アレンジは、打ち込み系メインなのだが、もっとシンプルなUKソウル風アコースティックも絶対合うに違いないので、是非トライしてほしいと思うのだ。
もっと注目されてもいいアーティストだと思うんだがなぁ。
以前、「My Favorite ミュージックビデオ (後編)」で、第5位として彼女の「No Limit」を上げた。これは、CDでも十分イケルに違いないと確信し、それからすべてのCDアルバムを入手した。
思ったとおりCDもいいのだ。左右に位置するバックボーカルなど、オーディオ的にもなかなかの出来だ。でもやっぱりね、DVDで魅力的なSoweluの表情を見ながら聴くほうが、十倍は心地よいのだ。金のかかったピュアオーディオよりも、AVの方が、音楽を魅力的に聴かせるという好例となっているのだ。あ、我が家は、音声系のDAC以降はピュアオーディオ兼用なんだけどね。
視覚が、聴感に多大な影響を及ぼす、確かそんな例を、過去にいくつか挙げてきた。DVDの映像の印象が強く残って、CDでは物足りないと書いたのは、「Enya / Anywhere Is」、「Misia / 心ひとつ」、「鬼束ちひろ / We can go」なんかだ。
このテーマ、B象限の音楽とともに、非ピュアオーディオのテーマとして成り立つかも。シリーズ化しちゃおーか。
左、Sowelu / Video Clips Vol.1 CDは、左上から右へ、Geofu、Sweet Bridge、左下にきてHeads Or Tails ?、24 - Twenty Four。
写真は動かないから、魅力的な表情は分からないだろう。いい歳だから、萌え〜、とは叫びたくない。
すけべおやぢ、という中傷には負けない!
食器のために その二 〜電源ケーブル組み合わせ比較試聴
いっちょ高解像度のリファレンスとなる電源ケーブルを入手しておくか。そうしたら、Current Cableの開発者が、Peacemakerの高解像度化をしたときに、比較することもできるし。そう考えた。
で、高解像度のリファレンスになり得る電源ケーブルとはなんぞや。この疑問をぶつけられるのは、この人をおいて他にはないだろう。ガード下の店長である。なんたって、店の名前をアクセサリー店と命名したくらいだ。早速メールで問い合わせた。そしたら、一番の高解像度はアンタのけなしたドリームでっせ、とそう返ってきた。いや、そんな言い方ではなかったが。
なにー。そんなら、もう一回聴きに行ったるワイ。だいたい私がクセが強いと言ったのは、初期のチタンプラグの白いケーブルのStealth Dreamだ。それが、いつのまにやらカーボンプラグの黒いケーブルに変わり、現在では黒とゴールドの螺旋ストライプ(for digital gear)である。全然別モンになってんじゃないのぉ?
で、行ってきた。
機器の構成は、
AntelopeAudio OCX
↓
ESOTERIC P-03
↓
ESOTERIC D-03
↓
Audia Flight Pre
↓
Audia Flight 100
↓
Wilson System 8
Allegroと比較させてください、と店長にお願いすると、DreamとAllegroは比較する対象ではないと言う。そうなのかもしれないが、自宅で聴いたことがあるケーブルは、Allegroしかないんだから・・・今日はちょっとキビシイぞ。
言われるままに、ケーブルの組み合わせの比較となった。チェックCDは、もちろん「綾戸智絵 / LIVE!」をお願いした。
まずは、
CDT:Stealth Cloude 99
DAC:Allegro
中高域がツヤツヤな音だ。ピアノの音に光沢を感じる。これはこれで面白いね。でも高域はいただけないなぁ。肝心の食器の音が聴こえない。これでは失格だ。
次は、
CDT:Esoteric 7N-PC9100
DAC:Allegro
高域が明らかに伸びた。しかし、なんとも評価しにくい音だなぁ。さきほどの中高域のツヤもなくなったので、ちょっと締まらない音になってしまったように聴こえる。
次、
CDT:Stealth Dream
DAC:Stealth Cloude 99
のStealthコンビだ。
おーっと、素晴らしく抜けがよい。スコーンと音が通る。気持ちがすーっと晴れるような鳴り方である。
えーと、「音楽的に楽しい」とかいう表現を、音の説明になっていないなどと、ケチをつけてしまう私ではあるのだが、この「抜けがよい」という感覚をうまく説明することができない。静寂の中で、どこまでも高く伸びる曇りのない高域が冴え渡る、そんな音なのだろうか。んー、自信のない説明だ。静寂性が高いと感じるのだが、それじゃーさっきの組み合わせがノイジーだったかというと、決してそんなことはないと思うのだ。「抜けがよい」。とりあえず、今回はこの表現で勘弁してほしい。
食器の音も、カナリイーネ。これこそ求めていた解像度だ。
Dreamのケーブルを確認すると、ゴールドのストライプではなく、シルバーのストライプである。これって、パワーアンプ用ではないのか?と質問すると、現在米国のStealthのサイトに掲載されているものの1つ前のバージョンで、前段機器用のものとのこと。よくデザイン変更するメーカーだこと。
それじゃ、ここのいつもの組み合わせで、と店長が言って、
CDT:Stealth Dream
DAC:Allegro
とした。
抜けのよさは変わらずに、音に力が入り、立体的に実体感を増した。予想した音の変化だが、あまりに予想通り過ぎて驚いた。DreamのよさとAllegroのよさが、何ひとつ損なわれることなく、そのまま現れたように感じた。
すべての良さを兼ね備えた電源ケーブルなど、今まで出合ったことはない。であるから、違った良さを持ったケーブルを複数組み合わせて、複数の良さを引き出すのである。
と、店長。その解説は説得力に満ちている。
特に、前段には解像度の高いケーブルを使用しなければ、後段のケーブルの良さが生きてこない。たとえば、前段のケーブルの解像度が低いと、NBSなどを後段に使用したときに、重苦しい音に感じてしまうこととなる。
と。なるほどなー。私が悪うございました、って感じだ。
非常に残念なことに、12月20日を最後に、この知識がガード下から失われてしまう。最後に、物分りの悪い私に、今まで伝え切れなかったケーブル使いの真髄を、叩き込もうとしてくれている。そう理解した。この貴重な知識を、我が血肉としなければ。
階下では、すでに別の知識が引継ぐ準備を始めている。



