個人主義

音楽 オーディオ CD/DVD 他

2006-05

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DVDレコメンド:Enya / The Video Collection

 このブログを始めて、一番最初に取り上げたかったDVDだ。なぜ今になったかというと、とっくに日本では販売終了となってしまっているので、今更なぁ・・・と思っていたからだ。しかし、やっぱりこの感動は多くの方に知ってもらわなきゃ、という使命感に燃え、書くことにする。ちょっとおおげさ。

 邦題は「「ベスト・オブ・エンヤ~ビデオ・コレクション」。私がこのDVDを入手したのは2004年2月、既に販売終了となっていたので、オークションで落札した。なんで販売終了かというと、DVD発売元のワーナーヴィジョン・ジャパンと権利者との契約が切れてしまったので、売りたくても売れないということらしい。何かの事故か、ちょっとしたミスか、あるいは最初から枚数か期間の限定のある契約だったのかは知らないが、いずれにしてもEnyaファンとしては非常に残念だ。
 このDVDの発売は2001/10/24で、でもすぐに買わなかったのは、その頃はAVにハマッていなかったのと、いち早く買った知人の「いいんだけど、見てると寝ちゃう」という評に「あー、そうかもねー」と共感してしまったからだ。
 しかし、オーディオとヴィジュアルに目覚めて、CDでEnyaの多重録音の類のない音に触れて、これは何としても入手しなければ、と思いヤフオクで落とした。

 観て聴いてビックリ、ビックル一気飲み、あっパクってしまった。CDよっか、このDVDの方が音がいいのだ。もちろん、リニアPCM 48kHzということもあるだろうけど、録音というかマスタリング、はたまたメディア製造過程のどこかのプロセスが良いのだと思う。私がよく陥る映像マジック(美しい映像の影響で、音楽まで素晴らしく聴こえてしまう現象)だけではないハズだ。
 収録内容では、9曲目「Anywhere Is」以降は、たぶん予算の桁が増えたのだろう、音も映像も質が上がっている。幻想的な音楽に、幻想的な映像が、より曲の印象を深める。これらを観てしまうと、もうCDは物足りなくて、聴く気になれなくなってしまう。途中5曲目の「Caribbean Blue」も映像作品として質が高い。しかし、7曲目「Book of Days」のライヴは失敗だと思うナ。どの辺が失敗かは、観てもらえば分かると思うけど、音も映像もよくない。あえてDVDに収録したのは、このDVDに収録されてるEnyaのインタビューにもあるように、Enya自身のライヴへの意欲の現われなんだろうね。でも、同じDVDの他の美しい映像が、Enyaにはライヴは向かないという印象を、逆に際立たせてしまっているのは皮肉なことだね。

 このDVD、私的には録音の良さもだけど、初めて見る動くEnyaに感動した。意外にヴィジュアルもイケてるじゃん。Enyaは、それまで私が聴いていた、いい意味でのドロくさい俗世の音楽とは、まったく別の世界の音楽だと思っていたのだが、「Anywhere Is」の人間くさいEnyaのしぐさ、表情を見て、急に親近感がわいてしまった。特典映像のインタビューは、よりEnyaの音楽を理解する上では必見だ。
 ピュアAUだけでなく、AVにも力を入れている方は是非観ていただきたい。とにかく、音はCDよりよく、しかも映像と何よりEnya自身が魅力的だ!定価は¥4,935(税込み)であったが、ヤフオクでは高めで取引されているようだ。アマゾン・ユーズドの方がもう少し良心的かもよ。

Enya - The Video Collection Enya / The Video Collection

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Electra Glide Audio Epiphany X AC Power Cable

 このメーカーを意識したのは、ネットオークションで高値を付けているのを見てからだ。オークション価格も高いが、米国の販売価格は腰が抜けるほど高い。日本のショップでは見かけないけど、なんだろうこのケーブルは、と興味を持った。ネットを探すと、良い評価もあるし、とんでも悪い評価もある。米国のオークションサイトでは、展示品が破格で投げ売られているのも見かけた。でも、Stealth Indraを譲ってくださった方が、Current Cableにする前はElectra Glide Epiphanyを3本使っていたと聞いて、選択肢のひとつと考えるようになった。
 そんな私は、電源ケーブルの充実を考えており、日頃、良さそうだナァと思っているケーブルをリストアップしていた。(順不同)

 Shunyata Anaconda
 Stealth Dream
 NBS Statement Extreme
 NBS Black Label
 MIT Oracle AC2
 Esoteric 8N-PC8100
 Current Cable Peacemaker
 Allegro Power Cable
 Electra Glide Epiphany X

 これらの導入については、どれも結構高価なケーブルになるので、是非試聴してからにしたいものだと思っていたが、気にかかることがあった。それは、我が家の現行電源ケーブルのなかで、最高クラスがStealth Cloude Nineであり、これとの比較で適切な評価ができるだろうか、というもの。現に、Current Cable Peacemakerをお借りできたときは、よいケーブルなのはよく分かったのだが、どの程度よいのかはよく分からなかった。そんなこんなで、まずはリファレンスとなるケーブルを入手しないとなぁ、と思っていた。
 どこかから安く入手できないかと思い、ネットで出物をのんびりウォッチしていたところ、このElectra Glide Epiphany Xを見つけた。定価だけなら最高クラスのようだし、リファレンスとしてはいいんじゃない、などと考えは軽く、懐も軽くしてみた。『衝動』にはすっかり抵抗できなくなってしまったのか・・・

 熟考に熟考を重ねて、用意周到な計画の下に注文したものは、納品までの間はとても楽しみで幸福に満ちた時間だ。衝動買いとまでいかなくても、軽い気持ちで買ってしまったものは、納品までの間は、後悔→開き直り→希望→戒め→後悔→、って頭の中でグルグル回るよね。この商品が届くまで、いったい何回転したことやら。
 とにかくElectra Glide Epiphany Xは無事に納品されて、音出しへ。

Electra Glide Epiphany X

Electra Glide Epiphany X - lavel
 見た目は、メタリックの網目で結構太い。でも持った感じはすごく軽くて、やや拍子抜け。柔らかさもあるので、取り回しは容易かと思ったら、プラグとコネクタの付け根の圧着チューブが硬く、機器の後方は若干広さが必要となる。
 ハンドメイドなこのケーブル、導体は銅16本、銀16本のフォイル(リボン)のようだ。
 ラベルに記載されているサイトは何やらよく分からないぞ?!

 最初は、プリViola Cadenzaにつないで、Stealth Cloude Nineとの比較。Epiphany Xに交換すると、一瞬すごい静寂さ、なんて思ったが大間違い。高域が出てなくて、Cloude Nineが醸し出していた荘厳な空間と響きが、一切消えてしまっていた。なんじゃこりゃ。ま、そのせいか中域はよく主張していたけど。あと、低域もあんまりパッとしない。Cloude Nineが素晴らしいケーブルだということがよく分かった。ってかCloude Nineは、ちと響きすぎだね。
 次にCDP Mark Levinson No390SLにつないで、MIT Shotgun AC1との比較。これもなんだか高域が薄れる。ただし、中域はちょっと温かく肉感的な音になった。Wireworld Gold Eclipse 3+の音を思い出した。レンジは決して広くないが、中域の魅力を存分に引き出す、そんなケーブルなのか。でも、Shotgun AC1と競っているようじゃ・・・
 説明書によると、このEpiphany Xは、少なくとも30日間のエイジングが必要で、エイジング後は、"wonderful black background"の中に"powerful bass"で"sweet extended highs"で"rich full midrange"の、今まで聴いたことのないような、微細なニュアンスの音まで聴かせてくれるらしい。なるほどー。よっし、消費電力377WのプラズマTVで強制エイジングしよー。根が貧乏な私は、CDを何十時間も掛けっ放しとかはできないのだ。
 そんなわけで、再評価は1ヶ月後か。・・・お!プラズマTVの音がよくなった。


 エージング後のインプレはこちら

Isoclean Power Audio Grade Fuse

 以前よりネットで評判のIsocleanのヒューズを試してみようと思った。回路の全てのヒューズを変えるのは大変なので、メインヒューズのみの交換とする。まずは、プリのViola Cadenzaからいってみよう。
 米本国のサイト http://www.violalabs.com/ にあるPDFのマニュアルには、Cadenzaのメインヒューズは100Vの場合、T5Aとある。ファストブローの5Aということらしい。
 とは言ったものの、実際に購入に至るまでには時間がかかってしまった。ハイパフォーマンスだといっても、所詮3,000円程度のもの。いくらブログのネタがないからと言って、「心持ち○域の音が○○になったような気がする」とか、無理無理に違いを探したような、苦しい文章を書くのも気が進まない。
 そんなとき、いつものショップでAvalon ISISの展示が始まった。こりゃいいぞ、ヒューズをイイワケにISISを試聴させてもらいに行こう。別にイイワケなんか必要ないのにね。

 ということで、Isoclean Power Audio Grade Fuseを入手。私は上記のマニュアルを参考にしたのだが、いざCadenzaに挿入されていたヒューズを取り出してみると、それとは規格が違ってる・・・交換は自己責任で、もしくは代理店に確認しよう。オマエが確認しろってか。Isocleanのヒューズには矢印が書いてあるけど、方向性なんて見て分かるわけないから、当然無視だ。
 とりあえず音出し。チェックCDは「LaShell Griffin / Free」。
 電源回りのアクセサリーなので、低域が力強くなるのだろうと勝手に思っていたが、どうやら違った。高域に艶が乗り、余韻が後を引く。残念ながら良い変化のようには聴こえない。余計な付帯音が乗ったように感じる。中域~低域には目立った変化は感じられないが、高域と同種の艶が乗っているかもしれない。
 まぁ、交換してすぐの音で判断してはカワイソウだろうか。

 翌日、はたして音は変化しているだろうか。Cadenzaは24時間通電してるし。
 早速「LaShell Griffin / Free」でチェック。高域の艶、余韻から不純物のような臭いがなくなり、素直な艶、余韻になったように感じる。全体的に、一音一音がハッキリして力強くなっただろうか。メリハリが効いているような気がする。そのせいか、立体感が出て、より前方に迫り出すように展開して聴こえる。
 なんて、「気がする」の域を出ていないけどね。正直、一晩たってしまったらその違いに確信が持てない。前からそうだったと言われたら、そうなのかナ?と思ってしまうかも。最近はアクセサリーや環境をコロコロ変えているから、余計前の音が分からなくなっているのだ。
 んじゃ、オマエはこのヒューズの効果に否定的なのか、と問われたら、ハッキリ肯定的だ、と答えよう。いい方向に変化したのは間違いないからだ。3,000円程度でこのくらい楽しめるなら、ネットの他のみなさんの評価と同じく、お得な買い物と判断する。ま、私の場合、明日にでも全部の機器のヒューズを交換したい、とまではいかないが。いつぞや聴いた、Acoustic Reviveの天然水晶のインシュレーターRIQ-5010くらいの位置付けだろうか。まだまだ他に対策したい部分がたくさんあって、それらが落ち着いてからゆっくり遊びたい、といったところだ。


Isoclean Audio Grade Fuse
Cadenzaに挿入されていたヒューズ(手前)には、「3/4A 250V 326」の刻印が読める。
これって、100V 5Aとは、ずいぶん違うよな・・・


SPの試聴:Avalon ISIS

 いつものショップに、ISOCLEANのヒューズを買いに行ったついでに、Avalon ISISを聴かせていただいた。逆か。ISISが目当てで、ヒューズがついでだ。なんたってここの店長は、Avalonを鳴らすことにかけては日本一、と言い切ってみる。
 機器構成は、つぎのとおり。

 Esoteric P-03
  ↓
 Esoteric D-03
  ↓
 BAT VK-51SE
  ↓
 Viola Symphony
  ↓
 Avalon ISIS

 どう表現していいのか、実はよく分からない。なので、そのとき感じたままを書くこととする。あ、いつものことだね。
 聴いた瞬間、スケールが大きいと感じた。見たままかよ!と自分にツッコミを入れ、詳細を分析しようと試みた。低域成分が多く出ているのかと思ったが、そうではなさそうだ。中域~中高域の音であってもスケールが大きいと感じてしまうのだ。ちなみに曲は綾戸智絵のライヴ、当然ピアノ1本だ。とにかくストレスなく、余裕で音を出しているという感じだ。低域が余裕という現象はよく分かるのだが、中域~中高域が余裕というのは、いったいどういうことなのだろうか。
 素直に店長にそれを告げると、理由と思われることを3つほど上げていただいた。
 1つめは、ツィーター、ミッドレンジの口径が大きいこと。Avalon Diamondのユニットと比較すると、ツィーター2cm、ミッドレンジ9cm、ウーファー29cmが、ISISでは、2.5cm、18cm、33cm×2となる。なんとミッドレンジが2倍の大きさだ。ちなみに我が家のJM Lab Alto Utopia Beは、2.5cm、16.5cm、28cmなので、これよりも大きい。
 2つめは、中域が厚くなるよう、ケーブル等でチューニングしているとのこと。とにかく高さが152cm、胴体部分には2つのウーファーが収まり、ちょこんと乗った頭部の三角の部分にツィーターとミッドレンジが収まっているので、ボーカルが上から降ってくるように聴こえるらしい。それを下に引きおろすために、中域を厚めにチューニングしているとのこと。
 3つめは、SPの外振りセッテイング。サイドの壁と並行よりも若干外側を向いていた。これもダイレクトに耳に入るツィーターの音を減らして、高域を薄めようという配慮だ。
 なるほど、ボーカルの位置が高い。ボーカルばかりでなく、拍手も上からだ。このショップの試聴ルームは、ご存知の方も多いと思うが、SPの真上くらいの天井に、部屋を横切るように太い梁が渡っている。まるで、その梁の裏側にステージがあるように聴こえるのだ。何曲目かに、店長はSPを数mmほど更に外振りに。すると、ステージが梁の下まで降りてきた。おお!オレにもミリ単位の違いが分かるじゃないか。ちょっと感動。でも、この試聴ルームだから違いが分かるんだよね、きっと。

 音の感想をもう少しだけ。暖色系か、寒色系かというと、Altoよりは寒色系、Wilson Audio Sophia-2よりは若干暖色系か。AltoやSophia-2と比較してしまっては、グレードが違いすぎて申し訳ないが、直近で聴いたSPがその2つなもので。
 音場表現は、やっぱりAvalonだと思った。Classicの声楽に曲を変えたとき、キレイに、繊細に左右に展開した。Classicは苦手な私だが、こんなに美しく音場を展開する音楽なら、普段も聴いてもいいかな、と思ってしまった。このSP、JazzよりはClassicに向いているというのも、うなずける。
 しかし、やっぱり圧倒的な特徴は、最初に書いたスケール感。ストレスなく、パワフルに打ち出される音には、圧倒されて、打ちのめされてしまう。そう、長く聴いているとグッタリしそうなのだ。そういう意味では、硬質な音と表現してもいいかも。この試聴ルームは30畳程らしい(訂正済み:勘違いしていたようで失礼しました)が、この程度の広さでは厳しい。試聴ポイントからSPまでの距離は2mほど(訂正済み:こちらも勘違い というかいい加減な私の感覚違い)であるが、このSPを聴くには近すぎる。倉庫みたいな、だだっぴろい場所で聴いたら気持ちよいだろうなぁ、と思った。店長が言うには、このISISは、DiamondよりはSentinelに近いらしい。なるほど、我が家には縁がないね。
 最後にもうひとつ。SPケーブルは、バイワイヤではなく、シングルワイヤ対応であった。最近はシングルが増えているとのこと。庶民にはありがたい傾向だ。バカ高いSPケーブルを2本も買いたくなる衝動と戦わずにすむのは、とっても健康によいに違いない。あ、庶民には買えないSPだったね。

CDレコメンド : KOKIA / pearl ~The Best Collection

 つい先日DVD「jewel ~The Best Video Collection~」のレコメンドをしたばかりなのだが、この同時リリースのCD「pearl ~The Best Collection」もレコメンドしなければ、と思ってしまった。それほどよい印象だった。
 KOKIAの少し鼻にかかったような声は、好き嫌いがあるかもしれない。しかし、高域に伸びのよいその声は、和製Minnie Ripertonと言ったら言い過ぎか。ツルツルとした艶は、人間FM Acousticsと言ったら何のことやらって感じだろうか。とにかく、聴いているうちに心地よくなってくる声なのだ。
 「吸音カーテン」にも少し書いたが、いつもより少し小さめのボリュームで聴いていると、しーんとした静寂の中にKOKIAと楽器たちが凛としてたたずみ、音楽が自然に頭に流れ込んでくる。力むところもなく、ひっかかるクセもなく、とにかく自然に、すーっと頭に入ってくる気がするのだ。

 DVD「jewel」では、「Remember the kiss」、「dandelion」、「the time say goodbye」の3曲がピアノだけ、パーカッションだけのアレンジで、シンプルで印象的なバージョンであったのだが、このCDではオーケストラバージョンであり、ちょっと残念な気がした。がしかし、そんなことはなかった。2回3回と聴くうちに、こっちのバージョンも次第によくなる。

 3曲目「dandelion」は二胡(たぶん)の音が、KOKIAの声によく似合って印象に残る。
 7曲目「Remember the kiss~a wish~」は、詩もいい。この歳になると、少しぐらいキレイな言葉で、技巧を凝らされた詩を聞いても、胸に沁みることはあまりないのだが、これには久しぶりにヤラれた。『言葉や人種、宗教、文化が違っても、○○○の○○○は世界中同じなんだから、もう争いを止めて、誰かのために愛を歌おうよ』という内容の詩だ。この『○○○の○○○は世界中同じ』という部分にヤラれてしまったのだが、○○○の伏字は別に良俗に反しているわけではなくて、聴いてからのお楽しみということなので、あしからず。
 続く8曲目「Desperado」は、ご存知Eaglesのカバーなのだが、KOKIAの若干クセのある声質が、この曲には程よいスパイスとなる。本家とアレンジもよく似ていると思うのだが、Don Henleyの渋いボーカルの雰囲気をどこかに残しながら、なかなか新鮮に、かつしみじみと聴かせる曲だ。
 10曲目「歌う人」は出だしと最後のピアノのところでペダルを踏む音が聴こえる。KOKIAの声にはピアノがよく似合うと思ってしまう。それから、ピアノのペダルの音が聴こえると、反射的に良い録音だと思ってしまう、そんな単純な反応はもうそろそろ止めたほうがよいだろう。すんません。
 12曲目「調和 oto~with reflection~」のKOKIAはまるで島唄のようにコブシを回す。このコブシというか、ファルセットを取り混ぜた唄い方は、諫山実生にも共通し、実は私もカラオケでよく使った歌唱法(そんなタイソウな)であり、つまりちょー好きな唄い方なのだ。もう一回、すんません。
 15曲目「ありがとう・・・」。またまたピアノの曲。中盤からストリングスも。やっぱKOKIAは全体的にアコースティックだなぁ。とても落ち着いて聴ける。この文章までちょっと脱力系になってしまった。アルファ波出まくりだろうか。オヤジ光線出まくりでなければいいが。

 ということで、KOKIAは全アルバムを購入してもいいなぁ、と思ってしまった。まずは、ポニキャ時代のデビューアルバム「songbird」からか。

KOKIA - pearl
KOKIA / pearl ~The Best Collection



更新情報 - 2006.5.13

  ● 吸音カーテン 追記その三  長々書いたが、その結論は・・・

脳内補正

 吸音カーテンの追記を書こうとしたのだが、独立したテーマとした方がよさそうだと思い、そうすることとした。

 吸音カーテンを設置してからしばらくして、「Fride Pride / That's My Way」を聴いたのだが、この曲も最初のギターの定位位置が分からなくなってしまっていた。Misiaのボーカルと同じ現象だ。今まで壁の一次反射を含んだ音を聴き、定位の位置を壁際にイメージしていた。それが、反射がなくなったために、別の位置に定位が移動したのを、脳が追尾し、補正しきれていないのだろう。
 脳内補正とはいったいどれほどのものなのか。

 コンタクトレンズとメガネを併用している人は分かると思うが、これらをはじめて使用したときの焦点の当て方、遠近感はかなり違う。コンタクトレンズは裸眼に近い。ところが、メガネはそれよりかなり近くに見えて、慣れないうちは相当戸惑う。たとえば、そんな時に階段を下りようなんてすると、相当恐い思いをする。なんせ、階段の目に見えている位置より、自分の足の感覚はその段の下にある、自分の膝くらいの位置に階段が見えている、つまり踏み出す前から踏み外しているような感覚なのだ。しかし、なんと1時間もしないうちに、無意識に遠近感を補正して、コンタクトもメガネも、どちらもまったく違和感なく装着できるようになってしまうのだ。みごとな脳内補正の好例であろう。
 音の聴こえる方向も、脳内補正の賜物らしい。ある方向からくる音が、人間の頭や耳を回り込んで右耳と左耳にそれぞれ入ってくる、その音の左右の聴こえ方の違いで方向を判断するんだとか。もちろん、左右の方向ばかりでなく、前後も上下もだ。その平均的な頭部伝達関数とやらを計算し、利用したバーチャルサラウンドは、人によってはまったくサラウンドには感じられないんだとか。詳しくは、小寺信良氏のコラム「悩みは尽きぬバーチャルサラウンドの世界」を参照されたし。あ、みんな読んでるって?
 もうひとつ、こっちにも脳内補正の面白い事例、「誤字等の館:ひらなが」がある。ここまでくると笑える。

 これらと同じように自宅のオーディオを聴くときも、音の実体感だとか、音像、定位、音場、それらには脳内補正が働いて、自分だけのリアリティを感じているんだろうなぁ。初めてのオーディオショップで試聴するときに、その音をどう判断してよいのかしばらく分からないのは、補正が働かないからじゃないだろうか。
 そう考えると、生演奏を聴きなれているからとか言っても安心はできないかもよ。コンタクトレンズとメガネとが、どちらもまったく違和感を感じなくなったように、自宅のオーディオが多少変な音でも脳内補正されて、生演奏とまったく同じように感じているだけかもしれないのだ。
 エイジングというのは、脳内補正の影響も相当あるのかな。いや、タイムスケールがちょっと違うか。脳内補正というよりも、自己暗示かも。

 「KOKIA / peal ~The Best Collection」を目を閉じてジッと聴いていたら分かってきた。KOKIAのよく澄んだボーカルは、壁の少し向こう側に定位しているようなのだ。目を開けていると、壁の向こうから音がするというその矛盾に、脳が抵抗して定位を判断できなくしているのかもしれない。逆脳内補正だね。ちゅーか、オレの脳はそんなに柔軟性がないんかいっ。

 なんか吸音カーテンの影響分析は、しばらく続きそうだなぁ。

吸音カーテン

 正確にいうと吸音カーテンじゃなくて、吸音効果があるとうたっている防音カーテンだ。東急ハンズのネット通販にある、川島織物セルコンのコーズというカーテンなのだ。

 オーディオ機器やアクセサリーに上位のものを導入するたびに、それまでの音と導入後の音との比較を、幾度となく行ってきた。しかし、十分な満足度を得られないことが多い。ショップの試聴ルームで聴かせていただいたそれらの効果が、我が家では十分発揮されていないように思えるのだ。いや、それはしごく当たり前の話で、いわばプロであるオーディオショップの方々がまじめに追い込んだ音と、赤子に等しいオーディオ歴3年の私のいい加減なチューニングの音では比較にならないだろう。それは分かっているのだが、私の至らないその最大の要因を、ついついルームアコースティックのせいにして納得してしまうのが、最近の常であった。この部屋をなんとかしない限り、私に本当の幸せはやってこない。そういう思いに囚われていた。
 そんななかでのコーナーRCの導入。これがなんともスゴイ効果だった。ルームアコースティックというのは、少しの工夫でも大きな効果を得ることができるのではないだろうか、などという甘い考えが湧き上がった。また、我が家を一度思い切りデッドな方向に振って、オーディオ機器の裸の音を確認してみたい、そんな衝動に駆られるようになった。

 『衝動に駆られる』。この歳には縁のない言葉と思っていたが、いやいや、オーディオを始めてから『衝動』には連戦連敗。自分がこんなに弱かったのかと、ほとほと情けなくなる。
 しかし、今回の『衝動』は懐へのインパクトは少なくて済んだ。と言っても諭吉が何人か家出した。昔の質素な生活からみたら、かなりな出費だ。私も変わってしまったなぁ・・・
 真面目な話しに戻ろう。導入したのは、冒頭で紹介した吸音カーテン。正面の壁を覆うカーテン2枚1組、右壁とプラズマTVを覆うカーテン2枚1組、さらに壁にカーテンを吊るすための突っぱり棒2本とピクチャーワイヤー1組。写真を参照して欲しい。

吸音カーテン正面
正面

吸音カーテン右壁
右側
 見た目は予想以上に不細工になってしまった。色もハズしてるし、上部がだらしなく広がってしまう。それに、突っぱり棒の真ん中がかなりタワんでしまうのだ。そのうち突っぱり棒をもう1本買ってきて、真ん中を下から縦にして支えるとするか。右壁のカーテンにはアイロンをかけた方がよさそうだ。いずれにしても、我が家の見てくれのグレードがちょと下がってしまった。ショボーン、だな。
 作業のついでに、ポスターを夏の画「Hampton Hall / Apex Trio」に換えてみた。写真には半分しか写っていないけど。

 さて、音はどうだろう。カーテンを吊るす作業は日中に行い、音出しは夜となった。そういう意味では、厳密な比較ではない。チェックCDは「LaShell Griffin / Free」、「akiko / mood indigo」、「Misia / Love & Ballads」。
 「LaShell Griffin / Free」7曲目「Rise」。ウィンドチャイムの音から輝きが消えてしまったようだ。か細く、弱々しく聴こえる。右側の高域の楽器の定位はよくなったようだ。ハイハットがこんなところにあったのかと気づく。
 10曲目「Faith」。低域が出てこない。ウーファーに毛布を掛けたようだ。床につけた足の裏には振動を感じるほどボリュームを上げているのに、驚くほど耳には聴こえてこない。中域の微弱音も弱くなったか。
 11曲目「Better Days」。高域の美しいこの曲が、なんとも地味になってしまったようだ。中域のLaShellのボーカルのみごとさが引き立つ。これはこれでよいのだが。
 「akiko / mood indigo」3曲目「In The Afternoon」。中央と左SPの間に定位するギター。なんだか艶消しになってしまったようだなぁ。高域に乗った艶がなくなって、ボリュームもやや落ちたようだ。
 「Misia / Love & Ballads」1曲目「Everything」。こりゃマイッタ。この曲のチェックポイントはボーカル。始めてこの曲を聴いたときには、まるでMisiaと一緒にカラオケボックスに来たような錯覚に陥った。目の前に立って唄っているMisiaの存在を感じるほどであった。ところが、Misiaの姿が見えなくなってしまったのだ。声はリアリティを伴ってそこにあるのだが、まるで透明人間になったかのように、どこで唄っているのか分からなくなってしまった。理由はなんとなく分かる。今までは正面の壁の、音が反射しているであろう位置にMisiaの姿をイメージしていた。だが、反射がなくなると同時にその位置からは消えてしまったのだ。そして、混乱した脳には新しい定位の位置がイメージできていないのだ。たぶん。しばらくすれば再び脳が補正できるようになるだろう。たぶん・・・
 吸音カーテンの効果をまとめると、こんな感じか。高域の艶や響きは薄くなってしまった。これが裸の楽器の音なのだ、と言われれば、そう聴こえないでもないかな。低域は音が引っ込み、SPに厚い毛布を掛けたよう。そのせいか、今までよりボリュームを上げてもうるさくない。右側の楽器の高域の定位はよくなった。
 確かにスゴイ吸音効果である。ちょっとヘコんだ。

 さて、どうするかだ。折角苦労して取り付けた吸音カーテンなのだから、早急に判断を下すのは避けたい。たぶん、この状態から、要所要所に拡散板を導入していくのが正攻法なのだろう。問題は、拡散板を置ける場所があまりないということだ・・・もちろん、思い切って吸音カーテンを「開ける」という、一番手っ取り早くて現実的な方法はある。わかってるってば・・・
 オーディオは大変だなぁ。オレは元々マメじゃないのに。ってちょっとグチってみた。


追記その一
 脳内補正のテーマで記載。


追記その二
 そんな訳で、先に「その二」を書く。
 吸音カーテンを導入した結果のダメダメなところばかり書いたが、良いところも書いとかないと。っていうか、聴いてるうちに、良いところも分かってきた。

 何と言っても一番は左右のバランスが良くなったということだろう。私がよく聴くGospelは、盛大なバックコーラスが大きな特徴だ。今までは、そのコーラスの右側が膨らみすぎて、かつ何だか不明瞭であった。以前はそれを音場が広いと思っていたのだが・・・。それが、左側と同じく明瞭に引き締まり、左右にバランスよく広がるコーラスグループが見えるようになった。ストリングスなどの高域の楽器のバランスもグー!(死語か)
 AVアンプPioneer VSA-AX10iの自動音場補正MCACCを使用して、左右のSPからホワイトノイズを出してみたとき、やっぱり右SPは特定の周波数がコモって聴こえるのだが、以前よりはかなり改善しているようだ。更なる改善のためには、コーナーや右ラック内にもっと吸音材を置く必要があるのだろうか。ちなみに、左SPは素晴らしくフラットな特性を示している。

 もうひとつは、低音だ。ウーファーに毛布を被せたような低音になったと書いたが、その評価の時点では、JMLab Alto Utopia Beのバスレフポートには、ウレタンシートの詰め物をしていたのだ。実はSP購入当初から、ショップの店長の「エイジングが終わるまで、低音が出すぎる傾向があるので」というアドバイスに従い、ずっと詰め物をして聴いていたのだ。聴かないときはSPの材質を乾燥させるために、詰め物は外してたけどね。
 そんな訳で、ウレタンシートの詰め物を外して聴いたところ、みごと毛布を取り払った低音に感じる。多少、ズレた位相の音というのか、それとも正常な響きなのか私には判断できないが、ベースの「ズン!」が、「ズゥン!」に聴こえるような気はするのだが、それはバスレフの特性か。
 今までバスレフポートいっぱいに詰めていたシートを全て外してしまうと、響きが乗りすぎる気がするので、半分強の大きさにして詰めてみたところ、丁度良さげだ。

 という訳で、吸音カーテンは、マイナス20ポイントの評価から、プラス10ポイントくらいの評価まで戻したか。いやいや、追記その一のテーマの影響も大きいに違いないと思うのだが。
 後は、高域の艶、響きを復活させるために、正面壁にスカイラインあたりを導入してみようか。どーしよーか。


追記その三

 もうひとつ面白いことに気が付いた。「KOKIA / peal ~The Best Collection」を普段よりやや小さめのボリュームで聴いていた。ノイズフロアが低く、今までにない静寂性を感じていた。Stealth Indraがやっと本領を発揮したかと喜んでいた。それを普段と同じかやや大きめのボリュームにしたとたん、それまでの空間が急に狭まり、息苦しいほどの圧迫感を持って音が迫ってきた。ボリュームを上げたことによって、吸音カーテンを通り抜ける反射音が、急激に増えたのではないか、と感じた。
 ボリュームを上げれば反射音も増える。今までもあたりまえに起きていたことなのだろう。しかし、今まではリニアな増え方であったのが、吸音カーテンの設置により、ある臨界点までは反射音はほとんど感じられないレベルであり、臨界点を超えてからは急速に増加する、そんなことが起こっているのではないだろうか。

 翌日、そんな仮説を検証しようと「Fride Pride / That's My Way」、「Misia / Love & Ballads」をボリュームを変えながら聴いてみた。
 結果は、私にとっては驚くべきものだった。ボリュームによって、定位や音像、それに音の熱気が大きく変わってしまうのだ。曲の印象が変わるほどに。これからは、気分によってボリュームを変え、同じ曲をいく通りもの聴き方で楽しむことができてしまうのでは。そんな風に喜んでしまった。
 もしかして、これは吸音カーテンとは無関係にあたりまえの現象で、単に今まで私が気が付かなかっただけのことなのだろうか。だとしたら、ちょっと興奮気味の私は、とっても間が抜けていることになる。しょせん初級者のお遊びと笑われても仕方がない。吸音カーテンを開けて確認すればいいのだけれど、ちょっとメンドクサイので、今度ショップで試聴するときにでも確認しよー。初級者の上に、マメじゃないオーディオマニアでごめんね。
 本日の結果の詳細は、次のとおりだ。

●ボリューム小のとき
 ボーカルは壁の少し向こうに定位し、少し冷めた感じで唄っている。ノイズフロアは低く、左右の楽器は控えめに、しかし凛としてたたずんでいる感じ。
 全体の見通しが非常によく、大変リラックスして聴ける。

●ボリューム大のとき
 ボーカルは前進してプラズマTVの前に定位し、音像が大きくなる。音のディテールが明確になり、実体感と熱気を感じる。実際にボーカルのshihoやMisiaが、目の前まで歩み寄ってきて、唄っているようだ。
 左右の楽器もSPより前方に迫り出し、同じように音像を大きく、音のディテールを描き出し、熱い演奏を聴かせる。
 結果として、ステージ最前列で聴いているような、いやいやステージに上がりこんで聴いているような、大迫力のある音になった。

 これほどの違いがあったのなら、今まで気が付かなかったハズはないと思うんだけど。でもやっぱり、単にボリュームの違いだけだとしたら、こんなに真面目に分析しちゃって、ほんとバッカみたいだ。この記事はお蔵入りにしとこうか・・・

 なんて考えてた数日後。久しぶりにDVDでも、と思い「鬼束ちひろ / the complete clips」を観てた。そうだ!これで確認してみりゃいいじゃん!!プラズマTVは当然むき出し。吸音カーテンで覆われてはいない。なんで気が付かなかったかなぁ。
 いつもくらいのボリュームで聴いている今は、ボーカルはプラズマTVの表面あたりから聴こえてくる。みごとにツルツルのプラズマTVに音が反射して、そこから音が発っせられている感じだ。
 それではボリュームを絞ってみよう、とかなり絞った。すると/ところが、ボーカルの聴こえる位置はあまり変わらないゾ!少なくとも吸音カーテンで覆ったときほどの、前後の違いは全然感じない。やっぱり、あの違いは、吸音カーテンによって変化した部屋の特性によるものなのだ。

 そんなわけで、吸音カーテンの効果については、ひとまずの納得がいった・・・いや、待てよ。ボリュームによって、定位が前後するなら、小声のときと大声のときじゃ、唄ってる位置が変わるのかよ。
 また分からなくなってしまった。その翌日、「鬼束ちひろ / the ultimate collection」のCDでチェック。プラズマTVは吸音カーテンで覆った。
 うんうん、確かにボリュームを絞って、壁の向こうで唄っているとき、サビのところで声を張ると定位は前方に移動する気がする。でも、頭がその矛盾を受け入れず、ボーカルの位置は身体が揺れる程度の変化しか認識しないみたい・・・脳内補正か。
 あ~、「脳内補正」。この言葉を出したら、もう議論にならないね。最後は主観を受け入れざるを得ない。お化けを信じるか、信じないかみたいな話になってしまう。
 ここまで、この話しに付き合ってくれた人がいたらゴメンナサイ。初級者で、マメじゃなくて、いい加減な私は、こんな分析になってしまいました。でも、コーナーRCにしろ、吸音カーテンにしろ、かなりな効果があることは確かなのだ。


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 オーディオ歴ははや10年。いくら年数を重ねても、やってることは初級者の域を出ないようだ。このブログはオーディオ関連のインプレ集なのだ。
※ご注意:私は、オーディオで音楽を聴くたびに、毎回感動したり驚いたりする。だからといって、我が家のオーディオが飛び抜けていい音をさせているワケではないし、なにか特別な機器・アクセサリーを使っているワケでもない。ブログをよく読んでいただければ、短所も明記されているのが分かるハズだ。どうか、美しい誤解をされませんように。

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