akiko, Jazz singer
このアルバム、スタンダードなSwing Jazz, Jive, Jump Bluesのカバー集で、いい選曲にいいアレンジ、素直で伸び伸びとして元気なakikoのボーカル。聴き始めるとすぐに何だか楽しい気分になり、自然に体がリズムを刻みたくなる。思えば私が初めてJazzを好きになったのもSwingの曲だった。でも違うんだなぁ。
前々作のアルバム「Mood Indigo」(SACDマルチのハイブリッド)はマルチチャンネルを積極的に使った実験的なエンジニアリングの作品だった。実験はなかなか面白かったし良い出来だったと思う。サラウンド・スピーカーに積極的に楽器を割り振ることによって、フロント2chの音をスッキリとさせ、結果として楽器の音がより明確に主張し、音楽的にも心地よく聴けていたと思う。SACDマルチで聴いた後、CDステレオで聴くと、なんだか楽器が混雑していて窮屈に聴こえてしまった。
同じくこの「Little Miss Jazz And Jive」も実験的なエンジニアリングの作品だと言えるのではないだろうか。な〜んて書くとイッパシの音楽評論家みたいだが、とんでも素人なので間違っていたらゴメンナサイ。ゴメンナサイついでに書くのだが、この実験の方向性が私的には間違っている。分かりやすく言うとこのアルバム、「ふる〜〜い録音」風にエフェクトされているのだ。楽器は左右のスピーカーより中心寄りに集まって固まり、広がっていかない。音は中低域が厚く、高域の倍音成分が聴こえない。つまり楽器の美しい響きがまるで聴こえてこないのだ。
「お客さん、このCDはJump & Jiveなんだからノリで聴いてもらわなきゃ」などと言う声が聞こえてきそうだが、それではこちらの気持ちが納まらない。Jump & Jive =「古い録音」という図式は、これまでのakikoの路線と食い違ってるんじゃないだろうか。1930年代全盛だったSwing Jazzを現代のクラブシーンに融合させるところに彼女の魅力が存分に発揮される、とどこかで読んだし私もそう思う。akikoというシンガーには、古くてかび臭い音は期待していない。「クラブで踊っちゃえるような今風のアレンジのかっこいいスイングをやってよ!」ってことだ。あ、もちろん打ち込み系はなしで。
DJ須永プロデュースが好みだと言ってしまえばそれだけのことかもしれないけど。。。
![]() | 上段左から Girl Talk Akiko's Holiday Hip Pop Bop 中段左から Mood Swing Mood Indigo Simply Blue 下段 Little Miss Jazz And Jive |
CDレコメンド : LaShell Griffin / Free
私の最近のオーディオの試聴はもっぱらこのCDを使っている。とてもソウルフルな一枚。実に堂々と歌い上げる様には感動する。またほぼ全編に入るコーラスが非常に心地よい。アルバム・タイトルでもある2曲目「Free」の評価が高いが、私的には7曲目「Rise」およびそれ以降の曲がおすすめだ。
オーディオ・チェックにはこの「Rise」の導入部のピアノ、ギター、ストリングスの音とコーラスの左右広がりを、また10曲目「Faith」では男性(Lee Griffin、旦那らしいがこれまた巧い)ボーカルとLaShell Griffin自身のボーカル部にエフェクトとして入っているエコーの弱音表現を、それからボーカルの頭にかぶせて入ってくるベースの低音域をチェックすることにしている。
今年の春くらいから愛聴しているがまだまだ飽きない。2004年5月発売なのでそろそろセカンドが出ないかと思っているが、なかなか出ない。待ち遠しい。
LaShell Griffin / FreeChristianというジャンル
私はどうかと言うと、元々はR&B、Dance & Soul系が好みである。世の流れからいくとHip HopかTranceに傾倒するという方向性もあるのだが、生楽器の多い方面へと突き進んで行ったところ、このChristianというジャンルに行き着いた。(Hip Hopに行ける歳なのか?という声も聞こえそうだが。まぁまぁ・・・)
Christianというジャンルは、多くの日本人には馴染みのないジャンルかもしれない。簡単に言ってしまうと「ソロのGospel」だ。Gospelと聞くとこれまた多くの人が「あ〜、教会でやってるアレね〜」という反応をするのだが、ここでもまだちょっと誤解を含んでいる場合が多い。Gospelとは、メロディーにかかわらず、神様のことを歌っていれば、その曲はGospelと呼ばれるのだ。つまり、HR/HMでもHip HopでもCountryでも、西洋宗教的なメッセージが込められていればGospelに分類される。で、Christianとは、元々コーラスで歌われていたGospelだが、70年代に一人で宗教的な歌を唄うアーティスト達が注目されてきて、これがChristianとして細分化されることになったということらしい。
では、Christianにはまったくコーラスが含まれないかというと、そんなことはなくて、コーラスも重要な要素としてふんだんに使われており、Gospelらしい香りを漂わせるのに効果を上げている。
宗教というと敬遠してしまう人がいるかもしれない。実は私もちょっとな〜、と思わないでもない。ジョージ・ブッシュ(息子の方)が2度目の大統領選に勝利した後、どこかのTV番組でその選挙戦の裏側の一面として、キリスト教原理主義を取上げていた。私自身はキリスト教原理主義については、何ら理解はしていないのだが、その番組内では排他的で自己中心的で、何やら禍々しいものとして取り上げられており、そのイメージが私の中ですっかりGospel/Christianと結びついてしまった。その番組中のキリスト教原理主義の人々の様子が、Gospel界の重鎮CeCe Winansのコンサートにいる熱狂的な観客と、私の中でみごとにかぶってしまったのだ。CeCe Winansのコンサートの模様はアルバム「Throne Room」の初回特典DVDに収録されている。このアルバムは今も変わらず私の愛聴盤である。
私自身はキリスト教徒ではなく、どちらかというと「八百万の神」の考え方に親近感を持ってしまう方だし、またGospel/Christianの歌詞を理解しながら聴いているわけでもない(ちょっと情けない)。あくまでも音感だけの好みで聴いているので、あらぬ誤解をされぬよう。
CeCe Winans / Throne Room (HDCD)Pioneer DV-S969AVi インプレッション

比較対象:Mark Levinson No390SL
試聴CD :LaShell Griffin / Free
柴田淳 / わたし (HDCD)
Synergistic Research Designers' Reference Digitalの導入により、DV-S969AViがあまりにも素晴らしく生まれ変わったので、
DV-S969AVi(CDトランスポート) → Synergistic Digital → No390SL(DAC)
と
No390SL(CDプレーヤー)
とを比較してみた。つまり、CDトランスポート部の比較ということになるだろうか。これもCDトランスポート部だけを見ると価格差は相当なもの(推定)なので、歴然としたものがあるかと思いきや。
なんと、音の輪郭、立体感についてはDV-S969AViの方が上のように感じる。特徴としてはSynergistic Digitalのインプレッションと同様になってしまっている。これはSynergisticが非常に支配的である証なのであろうか。一瞬、No390SLが負けたと思ってしまったが、よく聴くとやはり弱音表現についてはDV-S969AViの方が弱い。DV-S969AViはメリハリのある音、No390SLはバランスのよい音という評価が妥当だろうか。ちなみに、しっとりとしたウィスパー系の女性ボーカル「柴田淳 / わたし」を聴いたところ、DV-S969AViでは柴淳が元気ハツラツになってしまい少々興ざめであった。
しかし、価格差(推定)を考えると、DV-S969AViは相当な健闘である。いやSynergisticがすごいのか。いややっぱりPioneerのCDトランスポート部は優秀なようだし。。。
ここまでの健闘を見てしまうと、高価な一体型CDプレーヤーより、二周りくらい格下のCDトランスポートとDAコンバーターとを組み合わせて、ケーブルを奢ってあげたほうが良い結果になるのではないかと疑ってしまう。機会があったら是非実験してみたいものだ。
追記
ある人にこの現象を話してみた。「音がダンゴになってませんか」と言われた。そりゃ。。。そりゃ、音に芯がとおり、つまり強音がよりクッキリして、弱音がより弱くなるって。『ダンゴ』ってことじゃないか。。。
そう思ってしまうとそう聴こえてしまうのがオーディオの怖いところでもある。。。
追記その二
しばらくして環境も変わった。どう変わったかというとNo390SLとDV-S969AViの電源はDENKEN DA-7050T経由となり、プリアンプにCadenzaが導入された。結構なグレードアップがなされたと思う。
昨日、ふとMisiaの「Holy Hold Me」のミュージッククリップが観たくなりDVD「Misia / The Singer Show 〜The Tour of Misia 2005」を引っ張り出し、確かこっちだと2枚目のディスクをDV-S969AViにかけてみた。そしたらそれはDVDじゃなくて「Song for You」のCDじゃないか。あれ〜!今まで聴かなかったのかな。結構いい録音だ。2曲目のInstrumentalまで聴き入ったところで、ふとNo390SLで聴いたら?と思った。
聴かなきゃよかった。音がほぐれてふわっと軽くなった。ギターの音が、DV-S969AViでは弦の1本1本の音を聴いていたのだが、No390SLでは1本の弦を弾く音とその後に続く余韻の広がりを聴き分けることができる。そうDV-S969AViではギターは音の塊となっていたのだが、No390SLではそれがいくつもの細い音の束となり、かつ長く余韻の尾を引くのだ。それも立体的なふくらみを持って。圧倒的な情報量の違いだ。DV-S969AViは「音が団子になってませんか」との指摘はみごと的中だった。
システムがグレードアップすると、時として個々の機器の特質を残酷なほど浮き彫りする。以前は勢いがあり明暗がくっきりしていて結構いい線いっていると思われたDV-S969AViが、今では明らかに格下の音に聴こえてしまう。使ってるSynergisticのデジタルケーブルより安いんだからしょうがないかぁ。
DVD Linear PMCの音をCDと同じレベルで楽しむにはユニバーサルプレーヤーの入れ替えが必要か。無意識のうちにネットでEsoteric UX-1を検索していたが、これってi.LINK未対応なのね。i.LINK、HDMI両方対応してるのは最新のUZ-1だけなんだ。やっぱり技術がこなれるまでしばらく様子を見た方がいいかな。Esoteric自体、製品ラインナップの改訂が激しいしね。あれ?俺ってユニバーサルプレーヤーはしばらく凍結って決めてたんじゃ・・・
気を緩めると雪だるま式に投資は増え、ぬかるみにハマリ込んで行くのだ。
Synergistic Research Designers' Reference Digital インプレッション

使用箇所:DV-S969AViとNo390SL(DAC)との間
比較対象:SAEC EFF-2000
試聴CD :LaShell Griffin / Free
鬼束ちひろ / the complete clips (DVD)
そもそも価格差が大きすぎて比較にならないという気もするが、とりあえず。
SAECからSynergisticに変えるとまず音に芯が入り、音のにじみがなくなるのに気がつく。低域のスピード感が増し、ベースやバスドラのボリュームが少し上がったように聴こえる。音の輪郭がはっきりするという表現はこのことだろうか。
音色については、にじみと共に乗っていた艶が消え、静寂性が増し素直な音になった。ずいぶんテラテラとした艶だったので、つまらない音になったとは感じない。そのままの素の音という感じがする。あの艶はPioneerの音だとずっと思っていたのだが、どうやら違ったようだ。
また、音場は立体感が出て定位がはっきりした。ボーカルは口元が小さくなり少し奥に引っ込んだようだ。音に芯が入ったので、遠くに行ったという感じではない。両サイドの音はクッキリとして前に迫ってくる。今までは後方展開型の鳴り方だと思っていたのだが、両サイドの音はSPの前方にグイッと出てくる。
しかし、よくよく聴くと弱音がより弱くなってしまっていて、「LaShell Griffin / Free」10曲目「Faith」に録音されているボーカルのエコーや「鬼束ちひろ / the complete clips」7曲目「月光 (album version)」のピアノのペダルを踏む音(たぶん)が微かにしか聴こえなくなってしまった。
このSynergisticは中古で入手したのだが、エイジングが不十分なのだろうか。金額的にかなり格下のSAECに負ける部分があったことに少々ショックである。が、これを使うのはDV-S969AViでDVD(Linear PCM)を再生するとき、すなわち音楽のビデオクリップを見る(聴く)ときだけなので、まぁいいかと自分を誤魔化してみる。
ちなみにアクティブシールドのコンセントを入れた方が静寂性が増し、音の粒立ちがより鮮明になり好ましい。ネットでどなたかが書いていたが、コンセントの極性による差は感じられなかった。
現在の機器構成
※黒文字は機器等、赤文字は電源ケーブル等、青文字はインターコネクトケーブルおよびスピーカーケーブル
◆PCオーディオ
市販ACアダプタ
(from AudioPrism Power Foundation I AC Power Conditioner)
|
市販IDE-USBインターフェース
|
Dell Inspiron 1526
|
内臓バッテリ | 付属IEEE 1394a | RME Fireface 400 |
Antelope OCX 付属ACアダプタ | stereovox HDXV BNC / . |
(from AudioPrism Power Foundation I AC Power Conditioner)
|
Synergistic Research Designers' Reference Digital RCA
|
Mark Levinson No390SL (D/A converter)
※以降CDシステム共通
◆CD(PCM)システム
Current Cable Peacemaker AC Power Cable
or
Stealth Dream AC Power Cable for Digital Gear
(from DENKEN DA-7050T AC Power Supply)
|
Stealth Indra Interconnect XLR
|
Viola Cadenza
Current Cable Peacemaker AC Power Cable
(from AudioPrism Power Foundation I AC Power Conditioner)
|
NBS Omega 0 Interconnect XLR
|
darTZeel NHB-108 model one
Current Cable Conqueror AC Power Cable
or
NBS Omega 0 AC Power Cable
(from AudioPrism Power Foundation I AC Power Conditioner)
|
Kimber Kable KS-3035 + WBT-0680Ag
|
JM Lab Alto Utopia Be
◆DVD(Linear PCM)システム
Electra Glide Epiphany X AC Power Cable
(from DENKEN DA-7050T AC Power Supply)
|
Wireworld Starlight III RCA Digital
|
Dell Inspiron 1526 − RME Fireface 400 − Antelope OCX
付属ACアダプタ
(from AudioPrism Power Foundation I AC Power Conditioner)
|
Synergistic Research Designers' Reference Digital RCA
|
Mark Levinson No390SL (D/A converter)
※以降CDシステム共通
◆DVD(Dolby, dts)/SACD(DSD)システム
Electra Glide Epiphany X AC Power Cable
(from DENKEN DA-7050T AC Power Supply)
|
ortofon i.LINK
|
Pioneer VSA-AX10i
付属ケーブル
(from AudioPrism Power Foundation I AC Power Conditioner)
|
PAD MUSAEUS Interconnect RCA
|
Viola Cadenza (pass-through)
※以降CDシステム共通
Surround Speaker :
付属ケーブル
|
Supra Classic 2.5H + Furutech FP-203G
|
JM Lab Chorus 706S
◆DVD(映像)
Electra Glide Epiphany X AC Power Cable
(from DENKEN DA-7050T AC Power Supply)
|
Monster Cable HDMI400
|
Pioneer PDP-505HDL
Monitor unit: MIT Shotgun AC1 AC Power Cable
Tuner unit: Current Cable Conqueror AC Power Cable
◆アクセサリー等
PAD CRYO-L2 壁コンセント (DA-7050T)
Oyaide SWO-XXX Ultimo + クライオ処理 壁コンセント
(Power Foundation I)
DENKEN DA-7050T AC Power Supply (CDP, Univ.P)
AudioPrism Power Foundation I AC Power Conditioner
(PreAMP, PowerAMP)
PAD Dominus AC Power Cable Rev.B Plasma Upgrade (DA-7050T)
furutech G-20A-18 + furutech FI-11M 20A AC Power Cable
(Power Foundation I)
PAD MUSAEUS AC Power Cable (AT-PT1000)
audio-technica AT-PT1000 電源タップ(AV etc.)
Isoclean Power Audio Grade Fuse (PreAMP)
Bell'O AV Rack AVSC-2102, ATC-2101, SPC-300M
MEI前田製管 Audio Board MMW-1 × 2 (SP)
Symposium Super Plus Platform 1914 audio board (CDP)
Symposium Super Plus Platform 1918 audio board (PreAMP)
Symposium Ultra Platform 1918 audio board (PowerAMP)
KRIPTON Audio Board AB-2000(Univ.P)
taoc TITE-25PIN, audio-technica AT6294 (Univ.P)
Symposium Svelte Shelf audio board (控え)
Sound Stage Sound Cookie SCI-1R インシュレーター
(Power Foundation I)
Acoustic Revive RIQ-5010 インシュレーター (控え)
fo.Q制振シート
Eighth Nerve Response Controllers コーナーRC
川島織物セルコン 吸音カーテン コーズ × 2
KRIPTON Mystic White 吸音フェルト × 4
東急ハンズ 黒檀ブロック × 5, テグス (Cable)
Nichibei すだれ 竹経木 × 2
石匠運慶 ヒマラヤブルー御影石 Audio Board × 2 (Surround SP)
ディスクスタビライザー fo.Q DS-25 Remaster-Ring
機器導入歴
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初代SPのB&W N803... なぜかとっても夏っぽい写真 |




